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大敗後のキタサンブラックをどう評価するか

  • 2017年10月24日(火) 12時00分


◆再度軸として頼っていいのか?

 今年の天皇賞秋を予想するうえで、キタサンブラックの評価をどうするかというのは大きなテーマだ。

 単勝1.4倍の1番人気を9着と裏切ってしまった宝塚記念以来のレース。それ以前の実績を考えると軽視はできないが、ならば再度軸として頼っていいのかというと、それはそれで躊躇してしまう。

 平成以降の平地GIで単勝1倍台の1番人気に推されながら5着以内に入れなかった馬というのは、意外と少なく16頭しかいない。競走中止だったサイレンススズカ、1位入線18着降着のメジロマックイーンを除くと、キタサンブラックが実質14頭めだ。

 その馬たちの次走成績は[4-1-1-3]。人気を裏切ったレースを最後に引退した馬もいるので9走だけの話となる。うちGIは[2-1-1-2]。古馬戦限定だと[2-0-1-2]でともに回収率は単複ともプラスなので、気にせず買ってもよいようには思える。ただ後者の2勝はともに4歳馬。5歳以上馬だと3,9,10着なのは多少気になるところだ。

 馬券上の判断ということで考えると、馬の側がしっかり走れるかということだけでなく、人気がどの程度維持されるのかということも問題だ。人気落ちしてくれるならその中から勝ち負けする馬は少数でもいいが、人気が持続するなら高頻度で上位に来てくれないと困る。

 前述したGI限定だとどうしてもサンプル数が伸びないので、今度は「平成以降の平地GII・GIIIで単勝1倍台&6着以下→次走も平地GIIかGIII」というケースについて見てみよう。

 人気で負けた該当馬はのべ76頭(失格・降着・競走中止は除く)。次走でまたGII・GIIIに出走したケースは26例で、成績は[7-2-2-15]。回収率は単101%・複69%。なんとも微妙な成績だが、このデータに背中を押す役を果たしてもらい、「買うならいっそアタマまで期待」というのも一案だろう。

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登録済

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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