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愛馬と歩む第二の人生 ティンクの島暮らしに意外なメンバーが仲間入り!?(2)

  • 2017年10月24日(火) 18時00分
第二のストーリー

▲意外なメンバーの合流にティンクもびっくり!?(画像提供:渡部久美子さん)


渡部家にヤギのココアが仲間入り!


 愛媛県生まれの渡部さんにとって大三島は、子供の頃、観光によく訪れた馴染みのある島でもあった。

「その頃はまだ橋がかかっていなかったので、しまなみ海道ではなくフェリーでしたけど、ドライブがてら島に行って有名な大山祇(おおやまづみ)神社にお参りしたり、釣りをしたりしました」

 その大三島で見つけたのは、農家古民家だ。畑もあり、馬も飼えそうな物件だった。

「2015年の春くらいから、地元の大工さんに頼んで改築しました。家は骨組みだけ残っているような状態でしたが、柱や構造はさわらずに綺麗に化粧直しをしたという感じでした」

 たくさんあった細かい部屋は壁を取り払い、ワンルームにした。ティンクの住む厩(うまや)は、農業用倉庫を改造した。

「厩舎のすぐ横がダイニングキッチンになっています。馬を飼うのが初めてでしたし、何かあったらパッと馬を覗けるように、ダイニングキッチンに小窓を作りました」

 馬の気配をいつも感じることのできる、馬好きにはたまらない家だ。

 実は妻の久美子さんも、自分も農業をやりたいと、渡部さんが会社を退職した2年後には小学校教諭の職を辞した。古民家の改築が終わり、渡部さん夫妻は大三島へと居を移した。

 退職後、農業を本格的に学んだ渡部さんは、以前住んでいた西条市の家の庭でも、勉強を兼ねて50種類以上の野菜を栽培していた。大三島でも50種類以上の野菜を作りつつ、柑橘類にも挑戦した。

「野菜は自分で食べるくらいですね。ゴーヤ、オクラ、ピーマン、トマト、大根や人参、果物はスイカやイチゴなどです。あと最近こちらで有名な『媛かぐや』という種類の里芋を、今治農業女子で試験栽培しているのですが、それも育てています。

 柑橘類は八朔やタロッコという品種のブラッドオレンジ、温州みかんですね。柑橘類は売るつもりはなかったのですけど、フェイスブックで写真を投稿して美味しいとかつぶやいたら、全国の馬友達から送ってほしいと連絡が入り、買ってくださるようになりました」

 やがて馬用の放牧地が整い、2016年7月30日にティンクが大三島へと引っ越してきた。

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北海道旭川市出身。少女マンガ「ロリィの青春」で乗馬に憧れ、テンポイント骨折のニュースを偶然目にして競馬の世界に引き込まれる。大学卒業後、流転の末に1998年優駿エッセイ賞で次席に入賞。これを機にライター業に転身。以来スポーツ紙、競馬雑誌、クラブ法人会報誌等で執筆。netkeiba.comでは、美浦トレセンニュース等を担当。念願叶って以前から関心があった引退馬の余生について、当コラムで連載中。

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