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【22日(日)京都】道悪開催で光ったトップ騎手たちの鞭さばき「ムチは叩くだけの道具ではない」

  • 2017年10月26日(木) 18時02分
哲三の眼

▲道悪でのムチ使用に見る、トップジョッキーたちの共通点とは?(c)netkeiba.com


今回は雨降りしきる不良馬場での開催となった10/22(日)の京都から数レースをピックアップ。道悪だからこそ見えた“ムチ使用”と“騎手のバランス”をキーワードに、菊花賞(GI)を制したM.デムーロ騎手らトップジョッキーの卓越した技術を解説します。(構成:赤見千尋)

トップ騎手ほど“なるべくムチを入れないで動かそう”という意識が強い


 先週末はあいにくの天気でかなりの道悪になりました。皆さんも馬券検討にはいつも以上に頭を悩ませたのではないでしょうか?

 荒れた馬場になればなるほどジョッキーの技術が必要だし、技術だけではなく思い切りも必要になります。その中で、各ジョッキーはいつもよりムチを使っている回数が少ないと感じました。重馬場・不良馬場の競馬で、ムチを使わなくても馬を動かせることはとても重要です。

 そこで今回は少し趣向を変え、22日(日)に開催された数レースをまたいで、重馬場だからこそより見えるムチ使用・騎手のバランスに関するファインプレーをお伝えします。

 まずは基本的なムチの使用について。見た目だとムチを入れている方がわかりやすいし、オーバーアクションの方が追っているように見えるかもしれません。もちろん、ジョッキーはそれぞれ特徴があって、その方が馬を動かせる人もいるけれど、結局は馬と自分が連動していなければ動かすことはできない。“ムチを叩けば馬が走る”ということではないんです。

 現在ムチは世界的なルールから、大きなクッションがついているものしか使用できなくなりました。必要最低限の使用というのが世界的にも大前提になっているわけです。

 ただし、ムチを叩くのが悪いわけではないし、必要な場面もあります。一概には言えませんが、先週のような馬場の中でムチを叩くと、自分も馬もバランスを崩しやすいというリスクがあるので、各ジョッキーは普段より使っていなかったんです。

 でも実は、重馬場だとより叩きたくなる場面もあります。下が滑って馬がへこたれそうになると、ムチで気合を入れてあげたくなる。それも間違いではないけれど、トップジョッキーは“なるべくムチを入れないで動かそう”という意識が強い。

 特に、目立って使っていなかった上に熱いレースを見せてくれたのが、豊さん(武豊騎手)、クリストフ(・ルメール騎手)、ミルコ(・デムーロ騎手)の3人です。

 まず豊さんですが

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1970年9月14日生まれ。1989年に騎手デビューを果たし、以降はJRA・地方問わずに活躍。2014年に引退し、競馬解説者に転身。通算勝利数は954勝、うちGI勝利は11勝(ともに地方含む)。

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