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イブキダイハーンらが辿り着いた終の棲家  北海道移住から牧場を開設(1)

  • 2017年11月07日(火) 18時00分

老舗養老牧場の手伝いを経て牧場を開設


 2017年4月、養老牧場の草分けとして知られていた北海道白老町のイーハトーヴ・オーシァンファームが閉鎖した。オーナーがいる馬たちはそれぞれの場所へと移動していったが、オーシァンファーム所有の高齢馬3頭のその後が心配されていた。

 けれども巡り巡って、かつて愛馬をオーシァンファームに預託し、のちに自ら養老牧場を開いた浦野正義さんのもとへとその3頭は辿り着いた。今はオーシァンファームと同じ白老町内にあるその牧場で、のんびりと余生を過ごしている。

 浦野牧場にやって来たのは、メリー(牝28・サラブレッド・競走馬名不明)、イブキダイハーン(セン26・サラブレッド)、ホクトヴィーナス(牝22・アングロアラブ・競走馬名イワノダンシング)の3頭だ。

第二のストーリー

▲メリー(牝28・サラブレッド・競走馬名不明)、提供:NPO法人引退馬協会


第二のストーリー

▲イブキダイハーン(セン26・サラブレッド)、提供:NPO法人引退馬協会


第二のストーリー

▲ホクトヴィーナス(牝22・アングロアラブ・競走馬名イワノダンシング)、提供:NPO法人引退馬協会


 中でもイブキダイハーンは、ナリタブライアンが優勝したスプリングS(GII)で3着、ナムラコクオーが制したNHK杯(GII)で4着と重賞戦線で上位に入線しているので、少し古い競馬ファンなら記憶に残っている人もいることだろう。

 だが3頭の終の棲家となるであろう浦野牧場には

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北海道旭川市出身。少女マンガ「ロリィの青春」で乗馬に憧れ、テンポイント骨折のニュースを偶然目にして競馬の世界に引き込まれる。大学卒業後、流転の末に1998年優駿エッセイ賞で次席に入賞。これを機にライター業に転身。以来スポーツ紙、競馬雑誌、クラブ法人会報誌等で執筆。netkeiba.comでは、美浦トレセンニュース等を担当。念願叶って以前から関心があった引退馬の余生について、当コラムで連載中。

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