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エリザベス女王杯は馬齢や距離適性に注目

  • 2017年11月11日(土) 20時00分


 前回11月5日のWIN5は残念ながら長岡京S(京都10R)のキロハナとみやこS(京都11R)のトップディーヴォが発走直前に除外となってしまい、最終的な発売金額である5億5929万1300円のうち1億5693万4000円が返還となりました。どちらもかなりの支持を集めていた馬であり、既に確定したWIN5対象レースもあるタイミングでしたから、「一度は“ハズレ馬券”になったお金が戻ってきた」という方も多かったんじゃないでしょうか。

 もちろん、重勝式の仕組みを考えれば当然の措置ですし、同様のケースはこれまでにもあったのですが、通常の式別ではまず起こり得ない事態ということもあって、やはりちょっと妙な気分になりますね。当然ながら、的中させた方も除外がなかった場合の配当や結果を考え出すとモヤモヤするはず。WIN5の参加者が純粋に楽しめるよう、発走直前の除外に繋がるような事故ができるだけ起こらないことを祈るばかりです。

 明日11月12日のWIN5は総出走頭数が80頭、総組み合わせ数が99万5328通り(土曜16時現在)。前回と比べて総出走頭数は10頭増、総組み合わせ数は2倍以上になりました。これだけ総出走頭数や総組み合わせ数が多いと、高額配当決着を期待できそうな一方で、大半のプレイヤーが絞り込みに苦労するはず。ご自身の予算と相談しながら計画的に買い目を組み立てましょう。

◆福島記念は内枠の馬と“マイラー”が優勢

 1レース目は3歳以上1600万下の奥多摩S(東京10R)。戦績に安定感のあるスターオブペルシャ、ロワアブソリューらが上位人気グループを形成するのではないかと思います。

 2レース目は3歳以上1600万下の観月橋S(京都10R)。3歳のテンザワールド、初ダートながらも実績上位のロイカバードあたりが注目を集めそうです。

 3レース目は3歳以上GIII、ハンデキャップ競走の福島記念(福島11R)。土曜16時の時点ではサンマルティンに人気が集まっており、ウインブライト、スズカデヴィアスらが続いていました。

 4レース目は3歳以上オープン、ハンデキャップ競走のオーロC(東京11R)。比較の難しいメンバー構成ですが、3歳のディバインコード、モンドキャンノあたりが上位人気に支持されるでしょう。

 5レース目は3歳以上GIのエリザベス女王杯(京都11R)。こちらは土曜16時の時点だとヴィブロスの人気がやや抜けており、ディアドラ、ミッキークイーン、モズカッチャン、ルージュバックが続いています。

[伊吹式WIN5ランキング 2017年11月12日版]

1位 京都11R 16.ヴィブロス
2位 京都10R 6.テンザワールド
3位 東京10R 8.ストーミーシー
4位 福島11R 3.ウインブライト
5位 東京11R 6.サンライズメジャー
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 東京11R 7.ロサギガンティア
7位 東京11R 5.コスモドーム
8位 福島11R 7.フェルメッツァ
9位 福島11R 1.プリメラアスール
10位 東京10R 9.スターオブペルシャ
【以上すべての馬を買うと18点買い】

11位 京都10R 11.クリノリトミシュル
12位 京都11R 11.ディアドラ
13位 東京11R 2.タガノブルグ
14位 福島11R 5.ケイティープライド
【以上すべての馬を買うと128点買い】

15位 東京10R 14.ロワアブソリュー
16位 京都10R 9.エポック
17位 京都11R 17.ルージュバック
18位 東京11R 16.モンドキャンノ
19位 東京11R 12.ディバインコード
20位 福島11R 14.マサハヤドリーム
21位 福島11R 2.ベルーフ
22位 東京10R 4.エントリーチケット
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 東京10R 2.タイセイスターリー
24位 京都10R 2.ドラゴンシュバリエ
25位 京都10R 1.ロイカバード
26位 京都11R 12.スマートレイアー
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 5レース目のエリザベス女王杯(京都11R)はまず戦績以外の部分に注目したい一戦。2014年以降の3着以内馬9頭はいずれも馬齢が4歳以下、かつ生産者が社台ファームかノーザンファームで、2013年以前の傾向も基本的には同様でした。また「“前年か同年、かつJRA、かつ2000m以上の重賞”において連対経験がない馬」は2014年以降[0-0-1-26]。1800m以下のレースを主戦場としてきた馬はあまり信頼できません。3歳の馬がやや人気を裏切りがちである点まで考えると、実績上位のヴィブロスを素直に重視すべきだと思います。

 3レース目の福島記念(福島11R)は枠順と距離適性がポイント。「馬番が1〜4番だった馬」は2013年以降[3-1-3-9]、「“JRA、かつ1000万下から上のクラス、かつ1600mのレース”において3着以内となった経験がある馬」は2013年以降[4-3-3-20]と、それぞれ堅実です。内寄りの枠に入った馬の中ではウインブライト、プリメラアスールが、マイルのレースに実績がある馬の中ではフェルメッツァあたりが楽しみ。余裕があればさらに手広く押さえるべきでしょう。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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