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マイルCSもノーザンダンサー系馬場が続くか?

  • 2017年11月17日(金) 19時00分


◆今回は前走よりも走りやすいパターン

 エリザベス女王杯はハービンジャー産駒のモズカッチャンが優勝。京都大賞典(トーセンバジル)、秋華賞(ディアドラ、モズカッチャン)と、今秋の京都芝重賞はハービンジャー産駒が出走すればすべて馬券に。

 ハービンジャーは欧州型ノーザンダンサー系種牡馬。今秋の京都芝は、父ノーザンダンサー系が全般的に好調で、父サンデーサイレンス系は例年より不振。

 父ノーザンダンサー系は、3週連続で全産駒の複勝回収率が99%以上の高回収率。一方、父サンデー系は3週すべて79%以下の回収率。今秋の京都は週末に大量の雨が降ったこともあり、ノーザンダンサー系の馬力が優先される馬場状態。

 先週土曜のデイリー杯2歳Sも勝ち馬は父ノーザンダンサー系ジャンダルム。父ノーザンダンサー系はこの馬だけ。

 と、ホームページで公開している予想でもレース前に書いてジャンダルムを本命にしたんですが。G1レースも、もう少し馬場状態に柔軟な予想ができないものか…

 と、反省して、マイルCSでも、色々な馬を色々なメディアで書かせてもらいましたが(笑)、それらは忘れて父ノーザンダンサー系を重視する方がいいのかもしれません。

 今年の出走馬で父ノーザンダンサー系はヤングマンパワー、マルターズアポジー、ペルシアンナイトの3頭。

 ペルシアンナイトは、今秋の京都で確変状態のハービンジャー産駒。当コラムでも何度も書いていますが、ハービンジャー産駒は短縮が苦手で延長が得意。ペルシアンナイトも皐月賞は前走よりも距離延長で出走して2着。前走は距離を短縮したレースで凡走。今回は前走よりも走りやすいパターンのローテーション。近親のゴールスキーも3歳で当レースに出走して3着。

 ヤングマンパワーの父はスニッツェル。ハービンジャーと同じダンチヒ系でデインヒル系。父の父リダウツチョイスも世界的な名種牡馬。父ノーザンダンサー系、父デインヒル系が例年以上に走る今の馬場は大歓迎。昨年のマイルCSは指示が伝わらなかったようで、今年は指示が伝わるであろう鞍上を乗せています。

 マルターズアポジーは母父ボールドルーラー系。先週のクロコスミアも母父ボールドルーラー系で先行粘り込み。前走3番手以内の父ノーザンダンサー系、母父ボールドルーラー系どちらも今開催の京都は期待値が優秀。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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