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マイルCSは馬齢やここ半年の実績に注目したい

  • 2017年11月18日(土) 20時00分


 前回11月12日のWIN5は的中3票、配当が1億1593万920円の大波乱決着となりました。1億円以上の配当は2016年の8月21日(4億2012万7890円)以来で、およそ1年3か月ぶり。なお、その前は2015年の9月13日(3億9566万3730円)です。

 配当が1億円以上、もしくは的中なしだった回の数を改めて集計してみると、2011年と2012年が各5回、2013年が4回、2014年が9回、2015年が5回。ちなみに、WIN5の発売が始まった2011年は、発売開始(4月24日)から6月末までの約2か月で3回、10月末までの約6か月で5回あります。それに比べ、2016年は1回どまり、2017年も11月半ばの時点で1回なのですから、ずいぶんと頻度が下がりましたね。たまたま荒れていないだけと見ることもできますが、単純にWIN5のプレイヤー全体が上手くなっているのかもしれません。

 明日11月12日のWIN5は総出走頭数が78頭、総組み合わせ数が90万3168通り(土曜16時現在)。多頭数のレースが多く、総組み合わせ数は前回(最終的には93万3120通り)と同水準になりました。再び“億クラス”の配当が飛び出すかどうかはともかく、買い目の絞り込みには時間がかかると思うので、計画的に予想を進めましょう。

◆福島民友Cに出走してきた高齢馬は今後も過信禁物

 1レース目は3歳以上1600万下の錦秋S(東京10R)。実績上位のストロングバローズらが人気を集めそうです。

 2レース目は3歳以上1000万下の衣笠特別(京都10R)。こちらも重賞で善戦してきたフローレスマジックあたりが注目を集めると思います

 3レース目は3歳以上オープンの福島民友C(福島11R)。5歳のアルタイルらが人気の中心でしょう。

 4レース目は3歳以上オープン、ハンデキャップ競走の霜月S(東京11R)。比較の難しいメンバー構成で、上位人気勢の支持は割れるかもしれません。

 5レース目は3歳以上GIのマイルCS(京都11R)。土曜16時の時点ではイスラボニータ、エアスピネル、レッドファルクスの3頭に人気が集まっていました。

[伊吹式WIN5ランキング 2017年11月19日版]

1位 京都10R 3.フローレスマジック
2位 東京10R 15.ストロングバローズ
3位 東京11R 4.ダノンフェイス
4位 福島11R 13.アルタイル
5位 京都11R 7.レッドファルクス
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 京都11R 11.エアスピネル
7位 福島11R 4.ブラゾンドゥリス
8位 東京11R 7.サトノファンタシー
9位 東京10R 12.レッドオルバース
【以上すべての馬を買うと16点買い】

10位 京都10R 2.エマノン
11位 京都11R 5.サトノアラジン
12位 福島11R 6.ダンツプリウス
13位 東京11R 14.ポイントブランク
【以上すべての馬を買うと108点買い】

14位 東京10R 14.ハルクンノテソーロ
15位 京都10R 8.エイシンティンクル
16位 京都11R 6.ダノンメジャー
17位 京都11R 3.ヤングマンパワー
18位 京都11R 4.サングレーザー
19位 福島11R 3.ダノングッド
20位 福島11R 10.スズカリバー
21位 福島11R 14.ディアデルレイ
22位 東京11R 16.サウススターマン
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 東京11R 15.コロマンデル
24位 東京10R 10.エニグマ
25位 東京10R 8.オールマンリバー
26位 京都10R 5.タンタグローリア
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 5レース目のマイルCS(京都11R)は4〜5歳馬が強いレース。「馬齢が3歳だった馬」は2012年以降[0-0-0-13]、「馬齢が6歳以上、かつ“同年の安田記念”において4着以内となった経験がなかった馬」は2012年以降[0-0-0-23]と、それぞれ苦戦しています。また「“同年5月以降、かつJRA、かつ3歳以上か4歳以上のGIならびにGII”において5着以内となった経験がなかった馬」も2012年以降[0-0-0-39]。今年のマイラーズCより後に施行された古馬GIならびにGIIの結果を主な評価対象したいところです。さらに「前走の着順が9着以下だった馬」は2012年以降[0-0-0-29]と好走例なし。面白そうな人気薄も何頭かいますが、やはりこのメンバー構成ならエアスピネル、レッドファルクスあたりを重視すべきでしょう。

 3レース目の福島民友C(福島11R)も馬齢に注目すべき一戦と見て良さそう。現在の施行条件になった2015年以降の3着以内馬6頭はいずれも馬齢が5歳以下でした。そもそも、この時期はダート中距離の重賞やダートグレード競走が多数組まれており、実績面や状態面が一定以上の水準に達している高齢馬ならそちらを使うはず。今後の重賞戦線でも活躍を期待できそうな勢いがある馬、具体的に言うならばアルタイル、ブラゾンドゥリスあたりを高く評価すべきだと思います。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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