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チャンピオンズCは前走の内容を素直に評価したい

  • 2017年12月02日(土) 20時00分


 今週から5回中山、4回中京、5回阪神がスタート。12月3日、12月10日、12月17日は競走番号ごとの発走順が中山→中京→阪神となっているため、中京の10Rと11R、阪神の10Rと11R、そして中山の11RがWIN5対象レースになります。ちなみに、中京のWIN5対象(予定)レースは、12月3日のチャンピオンズCを除くとすべて条件クラスのレース。出走馬やジョッキーは“第三場”らしいラインナップになるでしょうから、ここをどう攻略するかがひとつのポイントと言えそうです。

 明日12月3日のWIN5は総出走頭数が71頭、総組み合わせ数が53万2224通り(土曜16時現在)。4レース目のチャンピオンズC(中京11R)を除き、終盤の対象レースほど出走頭数が少ないという構成になりました。おそらく大半のプレイヤーは序盤を手広く、終盤は絞って買おうと考えるはず。無論、そうした考え方は理に適っているのですが、このような状況下では終盤の上位人気馬に支持が集中してしまう可能性も考慮するべきでしょう。妙味ある超高額配当を狙うのであれば、むしろ終盤の人気薄に注目した方が良いのかもしれません。

◆ラピスラズリSは実績とコース適性に注目

 1レース目は3歳以上1000万下の鳥羽特別(中京10R)。前走で2着に好走したサプルマインド、3歳のタケショウベストらが上位人気グループを形成すると思います。

 2レース目は3歳以上1000万下、ハンデキャップ競走の姫路特別(阪神10R)。前走で大敗を喫してしまった実績馬が多く、2連勝中のワイルドカードあたりに支持が集まりそうです。

 3レース目は3歳以上オープンのラピスラズリS(中山11R)。人気の中心は実績上位のナックビーナスでしょう。

 4レース目は3歳以上GIのチャンピオンズC(中京11R)。土曜12時の時点ではケイティブレイブ、サウンドトゥルー、テイエムジンソクの3頭が支持を集めていました。

 5レース目は3歳以上1600万下・ハンデキャップ競走の逆瀬川S(阪神11R)。比較の難しいメンバー構成ですが、少頭数の5レース目ということもあって、戦績に安定感のあるハナズレジェンドあたりに人気が集中するかもしれません。

[伊吹式WIN5ランキング 2017年12月03日版]

1位 中山11R 5.ナックビーナス
2位 中京11R 2.ケイティブレイブ
3位 阪神11R 8.タニノアーバンシー
4位 中京10R 11.サプルマインド
5位 阪神10R 3.ワイルドカード
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 阪神10R 9.タガノアンピール
7位 中京10R 9.メイショウベルボン
8位 阪神11R 2.ハナズレジェンド
9位 中京11R 13.テイエムジンソク
【以上すべての馬を買うと16点買い】

10位 中山11R 10.エイシンブルズアイ
11位 阪神10R 11.モンストルコント
12位 中京10R 17.タケショウベスト
13位 阪神11R 11.ポルトドートウィユ
【以上すべての馬を買うと108点買い】

14位 中京11R 14.サウンドトゥルー
15位 中山11R 11.アルティマブラッド
16位 阪神10R 14.ラバピエス
17位 阪神10R 8.トウケイワラウカド
18位 阪神10R 2.テイエムチューハイ
19位 中京10R 5.キョウワゼノビア
20位 中京10R 16.テラノヴァ
21位 中京10R 14.シンダーズ
22位 阪神11R 5.サトノアリシア
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 阪神11R 9.ナイトオブナイツ
24位 中京11R 7.ロンドンタウン
25位 中山11R 4.グレイトチャーター
26位 中山11R 2.サザナミ
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 4レース目のチャンピオンズC(中京11R)は脚質がポイント。「前走が“国内のレース”だった馬」に限ると、「前走の4コーナー通過順が1番手だった馬」は2012年以降[0-0-1-10]、「前走の4コーナー通過順が7番手以下だった馬」は2012年以降[0-1-0-21]と、それぞれ苦戦しています。また、同じく2012年以降の傾向を見ると、「前走の着順が4着以下、かつ“同年のフェブラリーステークス”において3着以内となった経験がない馬」は[0-0-0-28]、「前走の距離が1800m未満、かつ前走の着順が2着以下だった馬」は[0-0-0-14]、「前走が“国内のレース”、かつ前走の単勝人気順が6番人気以下だった馬」は[0-0-0-17]。大敗直後の馬、前走が今回より短い距離のレースだった馬、前走で波乱を演出したばかりの馬は過信禁物です。

 注目はケイティブレイブ、テイエムジンソクの2頭。どちらも前走が好内容でしたし、ハナにこだわる必要がない先行馬である点も高く評価すべきでしょう。

 3レース目のラピスラズリS(中山11R)は実績とコース適性を重視したいレース。「“前年か同年、かつJRAの重賞かオープン特別”において優勝経験のない馬」は2014年以降[1-0-1-26]ですし、このうち「“前年か同年、かつ中山芝1200m外、かつ1600万下から上のクラスのレース”において優勝経験のない馬」は[0-0-0-20]でした。注目はやはりナックビーナス。今回はメンバー構成に恵まれた印象ですし、実績、コース適性とも申し分ありません。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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