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新しい顔ぶれが揃った冬の女王決定戦/クイーン賞

  • 2017年12月05日(火) 18時00分


冬に輝くニュークイーンは果たしてどの馬か


 12月6日(水)船橋競馬場で行われる『第63回クイーン賞(JpnIII・ハンデ戦)』。昨年の勝ち馬トロワボヌール、2着タイニーダンサーが引退。ホワイトフーガもJBCレディスクラシックを最後に引退。ここまでのダート牝馬戦線を賑わしてきた女傑たちが繁殖入りして、すっかり世代交代した今年の出走メンバー。さらにレディスプレリュードを制したクイーンマンボ、JBCレディスクラシックを制したララベルが不在のここは各馬にチャンス有り!冬に輝くニュークイーンは果たしてどの馬か、非常に興味深い戦いになりました。

 まず4頭中3頭が3歳というフレッシュな面々が揃ったJRA勢からご紹介しましょう。

斤量が鍵だがアンジュデジールの戴冠に期待


 アンジュデジールはダート転向後6戦して【2-2-1-1】。関東オークス2着から続くスパーキングレディーCを制し重賞初制覇。レディスプレリュードはクイーンマンボ、ホワイトフーガに次ぐ3着。前走JBCレディスクラシックは2番人気で5着でしたが、昨年3歳で2着だったタイニーダンサーはJBCレディスクラシック7着から巻き返しての連対。この馬の巻き返しも十分考えられます。3歳馬たちの中で唯一54kg、他馬との3kg差が鍵となりますが、実績があるがゆえの斤量差。改めての戴冠に期待します。

前走からの巻き返しを狙うアンジュデジール(写真は2017年スパーキングレディーC優勝時、撮影:高橋正和)


 タガノヴェローナは8月に小倉のTVQ杯(1000万下)を勝ったのち芝のGI・秋華賞に挑戦(17着)、その後JBCレディスクラシックで初のダートグレード競走に出走して6着。重賞レースでの経験は浅いですが、武蔵野Sや佐賀のサマーチャンピオンを制したタガノトネールの半妹という血統。前走より2kg軽い51kgの軽量を活かして激走があるかもしれません。

軽い斤量を活かしたいタガノヴェローナ(写真は2017年TVQ杯優勝時、(c)netkeiba.com)


 JRA勢の残る3歳馬はアンデスクイーン。前走・京都の1000万下を勝ち、今回が重賞初挑戦。地方競馬にも初出走。ナイター競馬も初めてと初物づくしですが、こちらも51kgを味方にどこまで上位に来れるでしょうか。

重賞初挑戦のアンデスクイーン(写真は2016年未勝利戦優勝時、(c)netkeiba.com)


 JRA勢唯一の4歳馬プリンシアコメータ。初の重賞挑戦だったJBCレディスクラシックで逃げ粘ってララベルの2着に健闘。いきなり結果を出し、ダートグレード競走で戦える力があることを示しました。デビューからこれまで勝ち星を挙げているのは東京、中京、新潟とすべて左回りのコースというのも好材料。2枠2番に入り、出走メンバー的に今回も前に行く可能性大。55kgを背負いますが逃げ切って重賞初制覇の可能性も。大注目の1頭です。

これまで勝ち星をすべて左回りのコースで挙げているプリンシアコメータ(写真は2017年八王子特別優勝時、撮影:下野雄規)


 地方勢の筆頭は大井のラインハート。JRAから移籍初戦だったJBCレディスクラシックでいきなり3着に大健闘。JRA時代は芝の数々の重賞に出走していたオープン馬で、そのポテンシャルの高さは実証済み。こちらも前走より2kg軽い負担重量53kgで当然上位を狙ってくる1頭。

地方勢の筆頭は大井のラインハート(写真は2017年JBCレディスクラシック出走時、撮影:高橋正和)


 昨年3着だったホッカイドウ競馬のタイムビヨンドが今年も参戦。五十嵐冬樹騎手とは1年ぶりのコンビ。昨年より1kg軽い51kgで、昨年以上の着順を狙います。

2年連続での出走となるタイムビヨンド(写真は2016年クイーン賞出走時、撮影:高橋正和)


 過去10年のクイーン賞をさかのぼってみるとホワイトメロディー(2007年)、ミラクルレジェンド(2010年)、クラーベセクレタ(2011年)、レッドクラウディア(2012年)、ディアマイダーリン(2015年)の5頭が3歳で制覇しており、勢いある3歳馬の活躍が目立つレース。また近年は勝ち馬こそJRA勢優勢ですが、負担重量の軽い地方勢が2、3着の馬券圏内に来ることが多く、馬券検討は地方馬抜きには語れません。今年もまた3歳馬が勝利するのか?地方馬の上位争いはあるのか?このあと年明け1月の大井・TCK女王盃、2月の川崎・エンプレス杯へと続く牝馬のダートグレード競走。来年を占う意味でも見逃せない一戦です。

※次回の更新は12月12日(火)18時。翌日に川崎競馬場で行われる「全日本2歳優駿」のコラムをお届けします。



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【ダートグレード競走とは】
中央競馬・地方競馬の交流を促進し、ダート適性のある実力馬の出走機会の拡大を図るため、全日本的な見地から体系づけられたダート交流重賞競走の総称。

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埼玉県出身。フリーアナウンサー。競馬好きが高じてこの世界へ。2001年から15年間、グリーンチャンネルで「中央競馬全レース中継」のキャスターを務める。2016年度から「グリーンチャンネル地方競馬中継」のコメンテーターとして出演。さらに全国各地の競馬場のトークイベントに参加するなど、中央競馬・地方競馬の垣根を越えて活躍中。

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