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【ファン感謝祭(2)】『ファンが選ぶベストレースTOP10』――2013年“進退をかけた”重要レース

  • 2017年12月12日(火) 18時01分
祐言実行

▲抽選で選ばれたnetkeibaユーザー100名をご招待してのファン感謝祭


「2000勝達成を機に、これまで応援してくれたファンに感謝の気持ちを伝えたい」──11月23日(木)、そんな福永祐一騎手の思いが詰まったファン感謝祭イベントが、『LOFT9 Shibuya』にて開催されました。祐言実行では、当日会場にこられなかったファンのために、貴重なトークシーンの一部を全4回にわたって再現。今回は『ファンが選ぶベストレース』の5位〜1位と、福永騎手が選ぶマイベストレースを発表。世間とのギャップが見えた!?

ゲスト:川田将雅騎手、MC:ビタミンS お兄ちゃん

(構成:不破由妃子)


人間も馬も、過酷な状況に置かれたときに踏ん張れるのは女性


お兄ちゃん 続いては、ファンが選ぶ福永祐一ベストレースTOP10、第5位と第4位を発表していきたいと思います。こちらです!

祐言実行

福永 下手くそに乗って勝ったレースと、めっちゃ巧く乗って勝ったレース。両極端なレースやな。

お兄ちゃん シーザリオのほうが、ご自身いわく「下手くそに乗った」というレースで。

福永 これは普通なら勝てへん競馬やったね。スタートしてすぐ、隣のユタカさん(エアメサイア)にビュッと内に入られて、ポジションが悪くなって。

祐言実行

▲「普通なら勝てへん競馬やった」福永騎手がそう振り返ったシーザリオのオークス(撮影:下野雄規)


お兄ちゃん エアメサイアが5番で、シーザリオが4番やったんですよね。

福永 そうそう。「うわぁ…、やられた」と思って。スローペースだったから、さすがに馬も行きたがってたし、息を殺すというか、無駄足を使わせないためにジッとしてた。

お兄ちゃん (ゴール前の映像を観ながら)普通はここから届きませんよね。

福永 これはすごかったよ。本当に馬がすごかった。で、次の週のダービーで、ディープインパクトが隣やったから、「やり返したろ!」と思って(笑)。

お兄ちゃん ちょっと待って! ディープインパクトにやり返したらアカン(笑)。すごい勇気ですよ、それ。

川田 いやいや、まだ一冠しか獲ってないときだから。

お兄ちゃん あ、そうかそうか。

福永 やり返すつもりで、スタートしてすぐ内に行ったんだけど…、(ディープインパクトが)めっちゃ出遅れてて、何の邪魔にもならなかった(笑)。

お兄ちゃん 続いては、ヴィブロスの秋華賞。このときは川田ジョッキーもパールコード(2着)に乗ってらっしゃって、パールコードが3番、ヴィブロスが7番でした。

福永 これはもう、こう乗らなければ勝てないというヴィジョンがあって、思い描いていた通りに運べたレース。

祐言実行

▲ヴィブロスの秋華賞「思い描いていた通りのレース」と福永騎手 (C)netkeiba.com


お兄ちゃん 川田ジョッキーの真後ろくらいのポジションを取りましたよね。

福永 将雅は芝2000mを一番勝ってるジョッキーやったから、将雅の後ろがいいなと思ってた。途中までは外に松若がいたんやけど、向正面で内に入ってくれたから、将雅と俺の前がポッカリ空いて、ああ、これで勝ったなと思って。

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祐言実行とは
2013年にJRA賞最多勝利騎手に輝き、日本競馬界を牽引する福永祐一。まだまだ戦の途中ではあるが、有言実行を体現してきた彼には語り継ぐべきことがある。ジョッキー目線のレース回顧『ユーイチの眼』や『今月の喜怒哀楽』『ユーザー質問』など、盛りだくさんの内容をお届け。

1976年12月9日、滋賀県生まれ。1996年に北橋修二厩舎からデビュー。初日に2連勝を飾り、JRA賞最多勝利新人騎手に輝く。1999年、プリモディーネの桜花賞でGI初勝利。2005年、シーザリオで日米オークス優勝。2013年、JRA賞最多勝利騎手、最多賞金獲得騎手、初代MVJを獲得。2014年のドバイDFをジャスタウェイで優勝。

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