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日本とはこんなにも違う!オーストラリアでの1日のスケジュール

  • 2017年12月14日(木) 18時01分
挑戦者

▲パドックでの様子


暇な時間ができないよう、より忙しさを求めて頑張りたい


 こんにちは。坂井瑠星です。

 オーストラリアに来てから間もなく1カ月、競馬に乗り出してからは約2週間が経とうとしています。レースで上位争いができたのは、当日騎乗予定だった騎手がこなかったため、急きょ乗り替わりで騎乗したときの3着のみと、悔しいレースが続いています。

 何度か有力馬の依頼がありましたが、馬場や天気、枠順等によってスクラッチ(出走取り消し)が重なり、あまりいい流れではありません。

 今週末は天気もよさそうで、少しチャンスがある馬に乗る予定です。今から楽しみにしています。

 こちらの生活にはだいぶ慣れましたが、唯一慣れないのが車での移動です。近い競馬場は30分くらいで行けますが、遠いところでは4時間近くかかることもあります。朝の調教も、前半は拠点としているフレミントンで乗り、後半はほかの競馬場へ1時間かけて移動して調教に乗ることも多々あります。現時点でも10カ所は回っていますが、まだ行っていない競馬場も数え切れないほどあります。移動は大変ですが、本当にいい経験です。

 ここでオーストラリアでの僕のある1日の流れを書きたいと思います。


2時50分 起床。日本にいる時よりかなり早い!

3時10分 出勤。

3時20分 到着。日課である馬房掃除をします。

挑戦者

▲朝の馬房掃除


4時20分 調教開始。この日は8頭に騎乗。トライアルがあれば10頭くらい乗ります。

挑戦者

▲調教に向う様子、着ているのは矢作厩舎のジャンパー


挑戦者

▲調教の様子


8時30分 調教終了。最後に乗った馬の手入れをし、洗濯、掃除、その他雑用が日課です。

9時30分 朝の仕事終了。

9時40分 帰宅。シャワー、朝食。その後2時間ほど仮眠。

13時 Kyneton競馬場へ向けて出発。

14時 到着。馬場を歩いて作戦の最終確認をします。

16時〜17時 レース。この日は2鞍騎乗して8着、9着と残念な結果でした。

18時 シャワーを浴びて、馬具を綺麗にしてから競馬場を出発。

19時 帰宅。

19時30分 夕食。

20時30分 帰宅。騎乗したレースのVTR等を確認。

21時 就寝。


 この様なサイクルでレースがある日は過ごしています。

 日本にいるときとはまったく違う流れなので疲れますが、そこは若さでカバーです!

 寝て起きたらまたフレッシュな状態で一日がスタートします。忙しいですが、オーストラリアにきてからというもの、忙しいのはいいことだなと思うようになりました。暇な時間ができないよう、これからもより忙しさを求めて頑張りたいです。

 最後にお知らせをひとつ。1月23日に高知競馬場で行われる「全日本新人王争覇戦」にJRA代表として出場することが決まりました。

 その週は、もともと騎手免許試験の面接があって帰国予定だったので、ちょうどいいタイミングでした。

 1月27日、28日はJRAで騎乗する予定になっているので、少しでも成長した姿を見せられるように頑張ります!

挑戦者

▲模擬レース騎乗時

1997年5月31日、東京都生まれ。父・坂井英光は大井競馬所属の調教師、叔父も元騎手の坂井薫人という競馬一家。同期には荻野極、木幡巧也、藤田菜七子ら。2016年に栗東・矢作芳人厩舎でデビュー。2019年、ノーワンでフィリーズレビューを勝利し重賞初制覇。2020年には、ダノンファラオでジャパンダートダービーに勝利し交流GI初制覇を飾った。日本だけの騎乗でなくオーストラリア、ドバイなど多くの海外遠征にも挑戦している。

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