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「ルメールとMデムーロの渦」と「好みの渦」と「大賞典」

  • 2017年12月27日(水) 12時00分
【年末年始の更新スケジュール】
 今年の更新は本日分で終了です。年始は4日が初回の更新となる予定です。


有馬記念
ルメール 2着 8人気
Mデムーロ4着 2人気

今年のルメールとMデムーロが重賞で同時騎乗したときに巻き起こる渦は最後まで弱まることなくずっと激しく苛烈だった。
しかも8人気で絡んだりもするから馬券的にも緊迫感があってニギニギしかった。

2017年重賞同時騎乗 41回(有馬まで) どちらか、もしくは両方馬券圏内 36回 .878

また数値が伸びた。JCの週のコラムで紹介した時は.868だった。5月1週に紹介したときは15回で.800だった。回数が倍以上になっても数値を伸ばすということは二人の渦は重なり合いでより加速しつづけていたということだ。

ちなみに2016年は47回いっしょに騎乗していた。 どちらか、もしくはいっしょに馬券圏内に入った回数は36回。 .765

今年1年、ルメール&Mデムーロを常に傍に置いて、予想をしてきた。中心に置くときもあったけれど、ルメール&Mデムーロ以外で馬を見つけることにエネルギーを費やしてきたような気もする。非ルメール&非Mデムーロの馬を見つけさえすれば、相手をルメール&Mデムーロにできて、簡単だと思ったからだ。

理想どおりにはそうそう上手くはいかなかったけれど、素っ頓狂でもなかった。先週の有馬記念もそれで上手くいった(注目馬3頭にキタサンを混ぜた。キタサンはいろんな理由でどうしても切れなかった)。

まとめるとこうなる。
2017年 .878(36回/41回)
2016年 .765(36回/47回)

残された重賞・ホープフルSで二人とも吹っ飛んでも、.857だから去年以上は確実だ。

そのホープフルSでの二人の騎乗馬は以下の2頭。

Mデムーロ ルーカス
ルメール フラットレー

ルーカスは放馬で回避という情報が駆け巡ったけれど、出走するようだ。
そうと決まれば、やることはただひとつ。

ルーカス、フラットレー以外で走りそうな馬を見つけるだけだ。

来年は二人とも騎乗停止スタート(Mデムーロ・実質2日、ルメール・実質4日)だけに、最後の中央重賞では熱のこもった仕上げに入るか?

ルメールは200勝まであと1勝。
Mデムーロは中央G1年間7勝にあと1勝。

集中力を高める動機は十分だ。仮にルメールの200勝がホープフルSまで持ち越されるとますます渦が加速しそうだ。

だが、しかし。

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好みの渦
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ホープフルSにニューアプローチ産駒のジュンヴァルロが出走する。

朝日杯FSでもニューアプローチ産駒のドーンアプローチに注目して、そのドーンアプローチの産駒ファストアプローチから馬券を買って、痛い目にあったばかりだ。でも、なんでだろう? ついつい目がいってしまう。

思えば、今年のダービーでも、菊花賞でもニューアプローチ産駒のベストアプローチに注目して、痛い目にあった。ベストアプローチで馬券が的中したのは青葉賞だけだ。それだって1着は超1番人気のアドミラブルだったから、そんなに美味しい馬券ではなかった。

だからニューアプローチ系の馬にはそうそう飛びつかない方がいいのはわかっている。でもまたジュンヴァルロに目が向いてしまっている。一応、理屈は自分なりにある。

ベストアプローチは結局、今現在1勝だけなのに対して、ジュンヴァルロはすでに2勝もしている。2戦2勝だ。2勝で喜んでるようじゃレベルの低さをひけらかしてるようなものだけど、この時期に2つも勝っているのは心強い。ファストアプローチも1勝しかしてなかった。

相手なりに走って、だけどキレがなくて勝ちきれない馬が、青葉賞あたりで2着するのが、この手の系統のあるあるパターンと、まだ決めつけたくない。懲りないのを承知の上でもう1回。

好みの馬がジュンヴァルロだとしたら、好みの馬に勝ってるのがサンリヴァルだ。この場合の好みの馬とはファストアプローチのこと。サンリヴァルは、芙蓉Sでファストアプローチに0.2差で勝っている。

好みの馬で足りないところを好みの馬に勝ってる馬で埋め合わせしようという算段だ。

この時期の2歳馬の評価方法に「いっしょに新馬戦を戦った馬がその後勝ち上がっているかを見る」方法がある。

サンリヴァルと戦った馬は3頭がそれぞれ次走で1着し、2頭が数戦後に1着していた。人気の予想される馬たちの新馬戦のその後と比較しても悪くないことがわかる。

ルーカス 3頭が次走1着。3頭が数戦後1着。
ジャンダルム 1頭が次走1着(しかもダート替わり)。2頭が数戦後に1着。
タイムフライヤー ロックディスタウンが1着したレースの2着がタイムフライヤーで、その組で2戦目で1着した馬はタイムフライヤーと他1頭。数戦後1着は2頭。
フラットレー 0頭

あくまでも目安だけど、参考にはなる。

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ホープフルS注目馬
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6枠12番 ジュンヴァルロ 好みだから。
5枠9番 サンリヴァル 好み系の馬に勝ってるから。
4枠7番 タイムフライヤー 土曜日のデムーロ

ジュンヴァルロとサンリヴァルは上記とおり。
ここに土曜日のCデムーロを混ぜ込んで買ってみたい。

以下は今回の短期免許でのCデムーロの曜日別重賞成績。

土曜日のCデムーロの重賞(一部金曜日含む) 成績
3-2-0-4

阪神C モズアスコット 1人気4着
ターコイズS ラビットラン  1人気4着
中日新聞杯 メートルダール 2人気1着
チャレンジC デニムアンドルビー 5人気2着
京都2歳S タイムフライヤー 1人気2着
武蔵野S ノンコノユメ 7人気4着
京王杯2歳S トーセンアンバー 6人気6着
ファンタジーS(金曜日) ベルーガ 5人気1着
スワンS サングレーザー 2人気1着

日曜日の重賞 0-1-0-7
有馬記念 サウンズオブアース 14人気7着
朝日杯FS ステルヴィオ 3人気2着
チャンピオンズC ノンコノユメ 6人気9着
ジャパンC ソウルスターリング 4人気7着
マイルCS レッドファルクス 3人気8着
エリザベス女王杯 クイーンズリング 8人気7着
みやこS マイネルクロップ 12人気13着
天皇賞・秋 シャケトラ 11人気15着

ここ2週1人気で4着に負けているけれど、馬券圏外になった着順含めて、日曜より土曜の方が全体的に善戦しているのがわかる。1人気で2回連続で4着に負けてるけど、土曜の方が質の高い、もしくは高そうな馬に騎乗しているということでもある。

ホープフルSは木曜日だけど、金曜日に1着したこともある。だから木曜日も土曜日でくくってしまいたい。それに「非日曜日のCデムーロ」より、「土曜日のデムーロ」の方がシンプルで、情緒もある(と自分は思う)。なんでもかんでも厳密に表現すればいいってものでもない。

おっと、ルメールのフラットレーとMデムーロのルーカスを忘れていた。
でも、3頭も注目してしまったら、もう重くは扱えない。拾い上げるとしても1頭までだ。

どちらにしようかな?
フラットレーは藤沢和厩舎の馬で、ルメールが今年藤沢和厩舎の馬で勝ちまくっているのはわかっている。でもはたしてルメールはフラットレーでクラシックに臨むのだろうか? 

藤沢和厩舎には、骨折で休んでいるけどレイデオロの弟のレイエンダがいる。シクラメン賞を圧勝したディープインパクト産駒のオブセッションもいる。どちらもルメールが手綱を取った馬だ。今回のフラットレーはお付き合い的な騎乗ということはないか?

先週のムーアも重賞は堀厩舎のキャンベルジュニア、サトノクラウンに騎乗して、11着、13着に負けた。勝ったのは別厩舎の2頭だった。キャンベルジュニア、サトノクラウンがお付き合いの騎乗とは決めつけられないが、結果的にそういうこともある。

「ルーカスは放馬したのが事実でも、堀厩舎が使って来るのだから、心配ない」という理由で心配しない自分が心配だ。社台直系の大個人馬主だったモーリスと違って、クラブ馬だから、クラシックを目指さないといけない事情とかないか? 

予想ではフラットレーと3人気を争っている。よし、決めた! 実オッズでフラットレーより人気になっていたら買おう。こういう場合は人気になっていたほうが安心だ。


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東京大賞典注目馬
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ミツバ
ケイティブレイブ

加用厩舎のミツバは交流重賞志向の馬になりつつないか?
それはミツバの成績を見るとよくわかる。先行したときにいい成績をあげているからだ。

以下は、逃げ先行と差し系で分けた1700以上(1周競馬)のミツバの成績。逃げ先行は3角5番手か4角3番手としてみた。

1700以上
逃げ先行 5-1-1-2 着外2回は4着2回
差し系  3-1-1-8

オープン以上のクラスに絞ると、より明確になる。

オープン以上
逃げ先行系 4-0-1-1 着外は4着(川崎記念)
差し系   0-0-0-4

シリウスS 10-10-9-8 4着
ブラジルC 1-1-1-1  1着
ベテルギウスS 8-8-6-3 1着
川崎記念(地G1) 2-2-2-2 4着
アンタレスS 15-15-15-16 11着
ブリリアントS 9-9-8-3 1着
マーキュリーC(地G3) 6-6-5-5 1着
シリウスS 13-13-14-12 8着
JBCクラシック(地G1) 3-4-2-2 3着
チャンピオンズC 12-12-11-11 6着

地方交流では先行できるのに中央重賞では先行できないことはよくある。ミツバは中央でも先行できればいい成績を残してはいるけれど、地方交流の方が先行しやすそうだ。そう思うと、チャンピオンズCの差し脚には見どころがあった。先行して、同じように頑張れれば、JBC3着以上の成績も残せるのではないか? そのためのMデムーロだろう。

加用厩舎といえば、ドリームバレンチノの鞍上を一度だけMデムーロにしたことがある。レースは交流のJBCスプリントで、5人気で2着だった。その後はずっと主戦は岩田が務めたけど、27日の兵庫ゴールドトロフィーでは久しぶりに松山に戻った。ミツバの替わりにドリームバレンチノをあてがったというのはゲスのかんぐりか。

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競馬専門誌・競馬王の元本紙予想担当。今は競馬王その他にて、変な立ち位置や変な隙間を見つけて、競馬の予想のようなものを展開中のニギニギ系。 著書はなし。最新刊「グラサン師匠の鉄板競馬 最前線で異彩を放つ看板予想家の鉄板録」に再び間借りして、4年ぶりに全重賞・根多の大百科的なものを執筆。

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