スマートフォン版へ

先週の日経新春杯、そして今週

  • 2018年01月19日(金) 12時00分


◆「ガンコじゃないンですよ」

 寒い日が続きますね。

 栗東も雪が降り、底冷えのする寒さとなってきました。

 インフルエンザも流行っているようですし皆さん、お互いに手洗い・うがいなど気を配りましょうね。

 さて先週の競馬を振り返ると、日経新春杯の勝ち馬パフォーマプロミス、デムーロ騎手のソツのないレース運びはさすがでした。

 また2着となったロードヴァンドールも、リズムよく道中進んでの好結果。距離に関しても幅がでましたし、中身のある内容でしたね。

 そしてガンコ、2走前からの障害練習で馬がピリッとしてきたということでしたが、勝負所での手応えの良さや初挑戦でのこの結果は立派。もちろん斤量差もありましたが、今後への楽しみが広がりましたし、先週に担当の中村助手に話を伺った際の帰り際、普段は自分から進んで言葉を発するタイプではない大人しい中村助手が、「ホソエさん、ガンコじゃないンですよ。凄く素直なンですよ性格は」と優しい表情で話され、こういう瞬間こそが私自身が取材をする楽しみなのだと再確認もでき、ガンコ&中村助手に感謝とともに今後の応援馬となりました。

 一方、中山で行われた京成杯の勝ち馬ジェネラーレウーノは1頭馬を前に置いたことで、前走時とはまるで違う走りをしており、騎手や陣営にとっても勝利のみならず内容的にも価値のあるものだったように思えます。

 また3着と負けはしましたが、キャリア2戦目となったイェッツトも今後注目していきたい1頭に。スタートから流れの速さについていけず、4コーナー手前でもダメかと思った所を盛り返しての走り。こういった馬が経験を積み順調に歩むことができれば大きなタイトルを取れる存在な気がします。

 さぁそして今週は、中山でAJCCが行われますが、注目はミッキースワロー。

 菊花賞は馬場や外枠などの条件もあって6着と敗れはしましたが、内容を振り返ると負けても強いなぁ〜と感じさせる走りでしたし、気性面や体の面などを考慮しても、もう少し時間をかけた方が良くなる所を含んでいたようにも。よって今年の活躍、非常に期待をしています。

 一方、中京で行われる東海Sは、テイエムジンソク。もともと調子の変動の少ないタイプ。前走のチャンピオンズCは、結果勝ち馬の能力が抜けて高かったようにも。この馬自身&古川騎手はベストな競馬をしており、今回も戦法は決まっているだけに、スムーズにまわってくればおのずと結果がついてくる形になりそうな気がします。

 それでは皆さん、週末は競馬場でお逢いしましょう。ホソジュンでしたぁ。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング