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ヒットザターゲットと小倉大賞典へ!定年の師のため「最後にいいレースを」

  • 2018年01月23日(火) 18時01分
小牧太

今週は1月2週目のレース回顧。楽しみな馬も出てきました


今週は、1月2週目のレース回顧を。紅梅Sのグリエルマは3着に終わりましたが、それにしても最後の脚は“豪脚”といえるもの。これには小牧騎手も「走るねぇ」と手応え十分なようで、その期待のほどを語ってくれました。そのほか、明け10歳馬となったヒットザターゲットについても、「まだチャンスはある」と期待感を滲ませた小牧騎手。はたして次走小倉大賞典への想いとは!?
(取材・文/不破由妃子)



思った以上に走るグリエルマ、ずっと乗っていたいね


──今年2週目からは騎乗数も一気に増えて、楽しみな馬も出てきましたね。

小牧 寒いなか、急にたくさん乗ったから、2週目(1月13日、14日)が終わったあとは、久々に体のあちこちがパンパンになりましたわ。それで急きょトレーニングを休んで、マッサージに専念して。鍛えてばっかりでもね、逆効果になりかねんから。

──そうでしたか。さっそくレース回顧をお願いしたいんですが、まずは紅梅Sのグリエルマ(3着)。最後はすごい脚でしたね!

小牧 あの馬は走るなぁ。ずっと乗りたいね。まぁ出遅れてしまったから、納得してもらえんかったかもしれないけど…。暮れのGI(7着)も、出遅れさえなかったら4着はあった。だから、ゲートさえ五分に出たら勝ち負けやと思っていたんだけどね。スタッフとも気を付けようっていう話をして、練習もしたんやけど。

──スタート自体はそれほど遅れていないんですけど、二の脚が…という感じですよね。

小牧 うん。今回も出たけどね。ちょっと突っ掛けるようなところがあって、そこからが行かんもんねぇ。この前は、GIのとき以上に全然進んでいかんかった。あの馬ね、賢いんですわ。だから走るんやけどね。道中のズブさがあるから、最後にあれだけの脚を使うんやし。

──思った以上に走るなという印象ですか?

小牧 うん、走る。距離が延びたら、もっといい走りをするんちゃうかな。

──前回、今回と追い切りにも騎乗されていましたが、変わってきたところはありますか?

小牧 去年は速脚を踏めなかったんやけど、今回は踏めるようになってね。動きもよかったです。進歩を感じたね。

──あとはゲートだけですね。小牧さんが騎乗される以前からの課題ではありますが。

小牧 そうやねんけど、僕らはそれをわかったうえで勝っていかなアカンわけやから。まぁ、結果を出せなかった以上、乗り替わりになっても仕方がないけど、まだチャンスは残ってるんでね。もし乗せてもらえるんやったら、この馬で桜花賞に行きたいね。そういえば、例年勝った重賞の写真を年賀ハガキに使ってきたんやけど、去年、一昨年と勝ってないでしょう。だから、去年はグリエルマに乗ってる僕の後ろ姿の写真を使ってね。

──そうだったんですね。縁が続いてくれることを願わずにはいられませんね。続いては、日経新春杯のヒットザターゲット(6着)。内枠を引いて、絶好の位置取りでしたが。

小牧 うん。そろそろ当たってもいい頃やと思っていたところで、いい枠を引いたね。ただ、やっぱりあの馬は前がもつれなアカン。

──完全に前残りの競馬でしたからね。

小牧 そうやね。とにかく前がもつれてくれんことには…。でも、よう走ってるし、僕もベストの騎乗ができたと思う。最後は5着がほしくて必死になったけどね。

──確かに明け10歳とは思えない走りでした。4着のミッキーロケットとはコンマ1秒差でしたね。小牧さんの感触としても、衰えなどはとくに感じず?

小牧 若い頃のヒットザターゲットに乗ったことがないから何とも言えんのやけど(笑)。少なくとも、僕が乗ってからは変わらんと思う。10歳馬やけど、条件によってはまだチャンスはあるなと思えるからね。

──次走は小倉大賞典ですね。

小牧 うん、乗りに行く予定です。なんせ加藤敬二調教師が2月いっぱいで定年やから、最後にいいレースをしたいね。

──そうですね。ほかで印象に残ったレースはありますか?

小牧 メイショウオワラは惜しかったねぇ(1月13日・京都10R・新春S5着)。あれは完全に展開のアヤやった。前の馬が下げたでしょう。スタートを決めて前に行くつもりやったから、あれで段取りが狂ったわ。まぁそれも競馬やし、最後も思ったほど切れなかったね。ただ、やっぱり力はあるね。

──オープンの昇級初戦だったスマートカルロスも、最後は際どかったですね(1月13日・京都11R・淀短距離S5着)。

小牧 そうやね。ひと脚しか使わんタイプやから、脚の使いどころひとつやけど、オープンでも十分足りるね。あとは、大橋厩舎のキングブラックは、本来なら勝ってたね(1月13日・京都2R・3歳未勝利4着)。

──ああ、前に行っていた2頭が下がってきて、壁になってしまったレースですね。

小牧 そうそう。スムーズに抜け出せれば勝っていたレースやけど、こじ開けるわけにもいかなくて。ただ、あの馬はすぐにチャンスがくると思う(取材後、1月20日の中京1Rで1着、鞍上は荻野極騎手)。あと、松下厩舎のセレンディバイト(1月14日・京都4R・3歳新馬7着)も、初戦は7着やったけど、走ってきそうな馬ですわ(こちらも取材後、小牧騎手の手綱で1月20日の京都2Rに出走。6番人気で2着と好走)。

──勝利に届かなかったのは残念でしたが、収穫の多い週でしたね。

小牧 そうやね。勝ち負けが付かんかったのは残念やけど、僕なりにはいいレースができたと思う。ここで焦ったら、また去年と同じようなことになってしまうからね。流れがくると信じて、慌てず騒がず丁寧に乗っていきますわ。

小牧太

慌てず騒がず、丁寧に乗っていきますわ

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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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