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【海外修行での変化】第2回『オーストラリアで騎乗を続けたら腕が太くなりました』

  • 2018年01月25日(木) 18時01分
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▲腕がかなり太くなったという小崎騎手、その理由とは?


オーストラリアでの長期武者修行を終えた小崎綾也騎手に直撃インタビュー。2回目の今回は、オーストラリアと日本の調教の違いについて。渡豪して数日で調教を開始した小崎騎手。時計、騎乗スタイル、様々な面で違いがあるそうで。向こうのスタイルを教わりながら騎乗を続けたら、腕がかなり太くなったそう。それはいったい、なぜなのでしょうか? (取材・文:不破由妃子)


豪の調教は時計にシビアで、最後まで抑えたまま


──渡豪して数日で調教での騎乗を開始されたんですよね。

小崎 はい。日本では乗っても3〜4頭ですが、オーストラリアでは1日7頭、たまに8頭という日もありました。乗り始めたら休憩はなく、毎日3時間ちょっとのあいだ乗りっぱなしでしたね。

──それでも3時間ちょっとで7頭もこなせるんですね。

小崎 そうですね。ウォーキングマシンで準備運動をさせたあとに乗り手が乗って、馬場をクルクルッと回って終わりです。頭数は多いんですけど、1頭にかける時間は30分弱くらいなので。

──調教の内容も日本とは全然違う感じですか?

小崎 違いますね。向こうは短距離馬が多いんですけど、普段の調教はすごくゆっくりで、1ハロン18秒くらいで走らせるんです。ゆっくりだけど、けっこう時計には厳しくて、僕もメトロノームを使っていました。日本でも助手さんのなかにはメトロノームを付けて乗っている方がいますが、ジョッキーはほとんど使っていませんからね。

──そうなんですね。海外で時計にうるさいというのは、たしかに意外です。

小崎 しかも、ハミを掛けながら乗るので、けっこうパワーが必要で。追い切りも時計自体はそれほど速くないんですが、それもハミを掛けたまま。日本のようにフワッとは乗らないんです。

──最後だけ目一杯追う感じですか?

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1995年5月13日、滋賀県生まれ。父・小崎憲はJRAの調教師。同期は松若風馬、石川裕紀人ら。2014年に栗東・村山明厩舎所属でデビュー(現在はフリー)。同年2月、調教中の怪我で同期よりデビューが1か月遅れたが、騎乗初日に父の管理馬で初勝利を挙げ、1年目は38勝を挙げる活躍を見せた。デビュー4年目の2017年、長期海外武者修行を決意。

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