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近年JRA勢独占の佐賀記念。フリビオンが風穴を開けるか?!/佐賀記念

  • 2018年02月05日(月) 18時00分


実績馬が揃っているものの抜けた存在は不在


 2月6日(火)、佐賀競馬場で行われる『第45回佐賀記念』。かつてスマートファルコンやホッコータルマエが4歳でこのレースを制し、トップホースへの階段を駆け上がりました。今年もここをきっかけに飛躍したい馬や、ダートグレード競走の実績馬が揃っているものの抜けた存在は不在で波乱含みな戦いになりそうです。

 佐賀記念の過去10年を振り返るとJRA勢が9勝、地方馬の勝利は10年前、2008年のチャンストウライのみ。それ以外の年は1着〜3着もJRA勢が独占。過去5年で上位に来た地方勢は2013年5着に高知のグランシュヴァリエ、2014年4着に兵庫のオオエライジン、昨年4着に愛知のカツゲキキトキト、5着に佐賀のキョウワカイザーと掲示板には載ったものの馬券圏外で圧倒的にJRA勢優勢。地方勢にとっては厳しい状況が続いています。

JRA勢独占の状況を打破することができるかフリビオン


 高知のフリビオンは今回ダートグレード競走初参戦。デビュー以来21戦16勝、2着3回、3着2回。地元高知で連戦連勝しているほか、遠征競馬を2回経験していて、昨年10月の西日本ダービーは今回と同じ舞台・佐賀の2000m戦で快勝。コース経験があるのは強み。続く11月、雪の中で行われた水沢・ダービーグランプリでは後方から上がり最速の脚で追い込んで2着。スーパーステションには敗れたものの、昨年の3歳世代で上位の実力があることを改めて見せてくれました。

 初めて経験するダートグレード競走。試金石となる戦いでJRA勢相手にどんな戦略で挑むのか。今後はカツゲキキトキトのようにダートグレード競走で上位争いができる存在に成長して欲しいだけに、ひとつでも上の着順を目指す戦いとなります。新星・フリビオンがJRA勢独占の状況を打破することができるのか?ご注目ください。

フリビオンがJRA勢独占を打破できるか?(写真は2017年西日本ダービー優勝時、提供:佐賀県競馬組合)


 フリビオンの前に立ちはだかるJRA勢は5頭。まずクリノスターオーは2014年の平安S、シリウスS、2015年のアンタレスSを制している重賞3勝馬。勝ち星からはアンタレスS以来2年10か月遠ざかっていますが、昨年はマーキュリーC3着、白山大賞典3着、浦和記念5着、名古屋グランプリ4着と地方競馬の競馬場では掲示板を外さず堅実な走りを見せています。佐賀記念は2016年ストロングサウザーの3着以来2年ぶりの参戦。リピーターの活躍が目立つ傾向もあり、ミルコ・デムーロ騎手と初コンビで久しぶりの重賞制覇を狙います。

クリノスターオーは初コンビのミルコ・デムーロ騎手と久々の重賞制覇を狙う(写真は2015年アンタレスS優勝時、(C)netkeiba.com)


 もう1頭のダートグレード競走ウイナーは昨年の浦和記念を制したマイネルバサラ。道中はヒガシウィルウィンを見ながらレースを進め、3コーナー手前で一気に前をとらえるとそのまま先頭に立ち、差を広げて6馬身差の圧勝。前走・阪神のベテルギウスSでは4着でしたが、浦和記念のパフォーマンスから地方競馬の小回りコースで再び好走する可能性大。

小回りコースで再び好走する可能性が高いマイネルバサラ(写真は2017年浦和記念優勝時、撮影:高橋正和)


 ルールソヴァールは前走・ベテルギウスS(阪神・OP)でマイネルバサラ等を破って1着。11月のみやこSでは早めに動いたテイエムジンソクを追い、3着キングズガードの追撃を抑えて2着に粘る好走。テイエムジンソクは今年のフェブラリーSで上位人気が予想される存在。初めての2000m戦ですが、力の比較からここで重賞初制覇も夢ではありません。

前走マイネルバサラを破ったルールソヴァールにも注目(写真は2017年ベテルギウスS優勝時、(C)netkeiba.com)


 トップディーヴォは昨年8月のBSN賞(新潟・OP)1着ののち9月のシリウスSでメイショウスミトモの4着。続くみやこSは競走除外。前走・名古屋グランプリでは5番手で道中ロスなく内々を回り、最終コーナー手前で外に進路を取ると直線で内にいたカツゲキキトキトを交わして一旦先頭に立ち見せ場十分。さらに外から追い込んできたメイショウスミトモに差され2着でしたが、横山典弘騎手の好騎乗が光るレースでした。今回も頼もしい鞍上を背に、前回逃した重賞タイトルを狙います。

前回逃した重賞タイトルを狙うトップディーヴォ(写真は2017年BSN賞優勝時、撮影:下野雄規)


 昨年10月の白山大賞典以来となるコパノチャーリー。地方競馬のダートグレード競走初出走だった前走はスタートがいまひとつで流れに乗れず8着。自分の競馬が出来ればもっと上の着順を狙える存在。今回初コンビとなる鞍上は佐賀出身の川田将雅騎手。2012年のピイラニハイウェイ、昨年のロンドンタウンに続く佐賀記念3勝目を挙げるかもしれません。

コパノチャーリーは川田騎手との初コンビで流れに乗れるか(写真は2017年阿蘇S優勝時、(C)netkeiba.com)


フリビオン以外にも侮れない地方所属馬


 そのほか地方勢では兵庫転入2戦目のキクノソル。元JRA所属のオープン馬で、昨年5月のブリリアントS(東京・OP)ではミツバの2着もあり、侮れない存在。

キクノソルは元JRA所属のオープン馬で侮れない(写真は2015年北山S優勝時、(C)netkeiba.com)


 地元佐賀からはキョウワカイザー。佐賀記念は2016年6着、2017年5着で今回3回目の挑戦。昨年の佐賀記念以降は地元のレースで11戦して【5-4-2-0】と常に馬券圏内で衰え知らず。

キョウワカイザーは衰え知らず(写真は2017年中島記念優勝時、提供:佐賀県競馬組合)


 デリッツァリモーネも昨年1月佐賀に移籍後16戦して【12-3-0-1】(着外の1戦はJRA小倉の芝のレース)。こちらも地元期待の1頭です。

デリッツァリモーネは佐賀に移籍後15連対(写真は2013年萩S優勝時、(C)netkeiba.com)


 今年もまたJRA勢が上位を独占するのか?期待のニューフェイス・フリビオンが風穴を開けるのか?今後への期待を込めて応援したいと思います。

※次回の更新は2月27日(火)18時。翌日に川崎競馬場で行われる「エンプレス杯」のコラムをお届けします。



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【ダートグレード競走とは】
中央競馬・地方競馬の交流を促進し、ダート適性のある実力馬の出走機会の拡大を図るため、全日本的な見地から体系づけられたダート交流重賞競走の総称。

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埼玉県出身。フリーアナウンサー。競馬好きが高じてこの世界へ。2001年から15年間、グリーンチャンネルで「中央競馬全レース中継」のキャスターを務める。2016年度から「グリーンチャンネル地方競馬中継」のコメンテーターとして出演。さらに全国各地の競馬場のトークイベントに参加するなど、中央競馬・地方競馬の垣根を越えて活躍中。

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