スマートフォン版へ

共同通信杯はまさに“運命の分かれ道”

  • 2018年02月10日(土) 12時00分


◆ここを勝った馬に皐月賞の本命を打ちますか

 いよいよ平昌オリンピックが始まりました。時差のない、となりの国での開催なので、競馬のメインレースと注目競技の実施時間が重なってしまうかもしれませんが、そんな時でも競馬の中継は見てくださいね!

 さて、今週の中央競馬は土・日・振替休日の3日間開催です。11日は共同通信杯、12日はクイーンCと、クラシックを目指す3歳馬の重賞レースが続きます。

 共同通信杯と言えば、ダービー馬を多く輩出してきたレースとして知られてきました。確かに、1975年のカブラヤオー、78年のサクラショウリ、86年のダイナガリバー、90年のアイネスフウジン、94年のナリタブライアン、2001年のジャングルポケットが、このレースを制してダービーにも優勝しています。

 でもそれ以降は、12年のディープブリランテと15年のドゥラメンテが、ともに共同通信杯2着からダービーを制してはいるものの、勝ち馬によるダービー制覇は見られなくなってしまいました。

 その一方で、12年のゴールドシップ、14年のイスラボニータ、16年のディーマジェスティは、共同通信杯優勝から皐月賞制覇を果たしています。このところ隔年でそういう結果になっているので、今年はその順番。だったらもう、ここを勝った馬に皐月賞の本命印を打っちゃいましょうか?

 それはともかく、98年以降のデータからすると、共同通信杯に出るからには、ここで1、2着しておかないと皐月賞、ダービーを勝つことはできません。

 そうそう、ついでに言えば、数回前の当コラムにも書いたとおり、ここを年明け初戦に選んだ2歳重賞不出走馬は、勝っておかなければダービー優勝の望みが(ほぼ)絶たれる、というデータもあります。このレースは、出走してくる馬にとって、まさに“運命の分かれ道”なのです。

 そしてクイーンC。これに勝ってオークス馬となったのは、1976年のテイタニヤ、99年のウメノファイバー、04年のダイワエルシエーロの3頭しかいません。桜花賞を制したのも、70年のタマミと76年のテイタニヤだけ。牝馬の消耗は激しく、ここで勝てるような体調を整え、さらに本番でレベルアップさせるのはなかなか難しい、ということでしょうか?

 ただし、15年2着のミッキークイーンはオークス、去年4着のレーヌミノルは桜花賞に優勝しています。さらに、08年の6着馬エフティマイアは、桜花賞、オークスでともに2着、12年の優勝馬ヴィルシーナは牝馬3冠レースですべて2着に健闘するなど、クラシックで馬券対象になった馬はけっこういます。そういう意味では、共同通信杯に匹敵する重要な一戦と言っていいでしょう。

 この週末は天候や寒暖の変化が大きいとのこと。馬場状態が気になるところですが、クラシックに直結するような好レースを見たいものですね。

このコラムの通知を受け取りますか?

お気に入り

このコラムの通知を受け取りますか?

お気に入り

すでにお気に入りに登録しています。

登録済

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング