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フェブラリーステークス、勝ち馬は全部520キロを超える巨漢馬

  • 2018年02月17日(土) 12時00分


◆10番手以降からの追い込みは勝ち切れない

 勝者がレース後語った言葉から、今年のフェブラリーステークスを推理してみたい。

 4年前、最低人気で1着になったコパノリッキーは抽せんで出走していた。GI初制覇となった田辺騎手は、「正攻法の競馬をしようと思ってそれが出来た。からんでくる馬もいなかった」と勝因を述べていた。2番手にいたコパノリッキーを内に見てそのうしろにいたホッコータルマエは「うしろを意識していた」と幸騎手は、後方集団にいるライバルのベルシャザールを警戒して2着に。

 翌年に勝ったときのコパノリッキーは、前走東海ステークスを勝っていて1番人気、騎乗した武豊騎手は「いいかたちでレースができた。ずっと一頭が行ってくれていてよかった」と語っていたが、速いペースをスムーズに2番手で追っていた。

 2年前は重馬場で、2番人気のモーニンがレコードで勝ったが、デムーロ騎手は「スタートは上手じゃなかったが、ダッシュ良くいいポジションが取れた」と4番手からの競馬を勝因にあげていた。

 そして昨年は2番人気のゴールドドリームが、中団から追い上げ、残り200米で先頭に立って、内から伸びたベストウォーリアをクビ差押えて優勝、連覇のデムーロ騎手は「いいスタートが切れていい位置につけられた。最後は物見をする余裕があった」と語っていた。

 この4年で共通点を見い出すと、勝ち馬は全部520キロを超える巨漢馬だった。2着馬は2頭、3着馬は3頭が500キロを超えている。1番人気で敗れた3着のベルシャザール(4年前)、2着ノンコノユメ(2年前)、3着カフジテイク(昨年)は、いずれも10番手以降につけていた追い込み馬だった。

 フェブラリーステークスに勝つには、いくら直線が長い東京といっても、せいぜい7、8番手までにつけていないと苦しい。先行馬なら、前に逃げ馬を見る位置にあれば有利に戦える。これらを総合して争覇圏に入る馬は、外枠から前を見すえて動けるゴールドドリームはまず外せない。速い流れでも前につけるテイエムジンソク、アウォーディー、ケイティブレイブが流れ込みを狙う馬たちで、大外サンライズノヴァが大勢逆転の候補とみる。

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ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。

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