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南関東重賞・金盃も中央卒業生たちが多く集結!

  • 2018年02月19日(月) 18時00分


 南関東競馬は2月20日(火)から24日(土)まで大井開催が実施されます。南関東では土曜日に開催が行われるのは非常に珍しく、さまざまなイベントが組まれています。南関東の女王ララベルの引退式も最終レース後に実施予定。

金盃、大将格のユーロビート出走


 さて、21日(水)には4歳馬以上による重賞・金盃(大井・2600m)が行われます(枠順はこちら)。枠順を見て頂きたいですが、中央の卒業生たちがズラリと勢ぞろい。中央ファンの皆さんにとっても懐かしい面々が多いと思います。

 この金盃の大将格はユーロビート(美浦・高柳瑞樹厩舎⇒大井・渡邉和雄厩舎)でしょう。南関東に仲間入りをした時は5歳でしたが、早いもので今年9歳になり、南関東在厩期間の方が長くなりました。

 中央時代は1600万条件。南関東移籍以降、マーキュリーカップでは吉原寛人騎手を背に、古巣・中央勢を打ち破ってダートグレードレース制覇を飾ると、南関東の重賞も着実に手中に収め、通算タイトルは4勝です。

この路線の大将格として臨むユーロビート。鞍上はゴールデンコンビの吉原寛人騎手


 前走の勝島王冠(大井・1800m)はまさかの9着。道中は中団を追走するも最後まで伸び切れずに終わりました。この馬にとって、距離が短く、斤量も59キロ、展開も向かず。力を出し切れない要因が重なりました。

 その後は当初からこの金盃出走を目指し、外厩先のミッドウェイファームで入念にトレーニングを積んできたそうです。昨年の覇者で、大井コースの長距離戦は大得意。

「9歳になって最初のレースですが、数を使っていないだけに馬は若いです。この条件は一番頑張ってくれると思いますし、いい結果を期待しています」(渡邉調教師)

モズライジンは移籍初戦


 南関東に仲間入りをして初戦を迎えるのは、芦毛の馬体がキュートなモズライジン(栗東・矢作芳人厩舎⇒大井・松浦裕之厩舎)です。ダートグレードレースで好走経験もあり、オープンレースを中心に走ってきました。

とある日のモズライジン、扉からポ〜ッと日向ぼっこをしていました


 「我の強さはありますが、真面目だしお利口で扱いやすいです。調教でもかなりハードに乗ってきましたが、へこたれないしケロッとしているのはさすがですね」(松浦調教師)

 1月22日実施の金盃トライアルに名を連ねていましたが、降雪の影響を受けて中止になってしまい、ここからの始動になりました。

 「本当なら一度使いたかったですが、あの中で走らせるのは酷だったのでそれは良しとします。ただ、約4か月ぶりの実戦でいきなりの2600m戦。状態の良さは感じていますが、まずはやってみないとわからないと思います。ゆくゆくはG1レースにも挑戦させて、もう一花咲かせてあげたいです」(松浦調教師)

ニンジンをつまみ食い?!チャーミングなシャドウパーティー


 金盃の取材回りで厩舎地区を覗いていると、ひょっこりと馬房から周りを伺っている馬がいました。この馬も金盃に出走するシャドウパーティー(美浦・堀宣行厩舎⇒大井・渡邉和雄厩舎)。今年9歳になりましたが、何とも愛らしい表情で、個人的には好み顔(笑)。

中央時代に中山金杯4着の実績があるシャドウパーティー


 「今は大人しいし扱いやすいです。前に乗ってくれたライアン・クアトロ騎手も、『この年齢には思えない』と言ってくれて、まだ若々しいですよ。あ、ポケットのニンジンをよく探ってきますね(笑)」と担当の吉田厩務員。

吉田厩務員のポケットに入っているカットニンジンをつまみ食い


 シャドウパーティーは吉田厩務員のポケットにカットされたニンジンが入っているのを知っているようで、口元をモゾモゾとさせながら、ニンジンをつまみ食いしようとしているところを、わたしも目撃しました(笑)。チャーミングなベテランさん。

 中央時代は芝を中心に走ってきた馬で、大井ではもう少しの成績が続いていますが、何とかきっかけをつかんで欲しいと思います。

 次回は3月5日(月)にお会いしましょう!

南関東競馬リポーター。宮城県仙台市出身。元NHK山形放送局キャスター。タイキフォーチュンがきっかけで競馬の世界を知り魅了され、競馬を伝える仕事に就きたく上京。MXテレビ大井競馬中継を経て、現在は南関東競馬内で取材活動を行っている。南関東競馬公式ウェブサイト内・南関魂、大井競馬ホームページ、サンケイスポーツ、楽天、ウェブハロン、ターファイトクラブ会報誌、馬事通信など。

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