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リアルスティールの4分の3弟ジンゴイスト

  • 2018年02月21日(水) 12時00分
≪3歳≫

●オペレッタ(牝 美浦・奥村武 父ステイゴールド、母ビジューブリアン)
「ステイゴールド×メジロマックイーン」の組み合わせといえば、オルフェーヴル(三冠、年度代表馬)、ゴールドシップ(GIを6勝)、ドリームジャーニー(GIを3勝)などを出しているニックス。これらを真似して作られた同配合の馬からウインガナドル(17年ラジオNIKKEI賞-GIII・2着)、メイケイレジェンド(準OP)が出たほか、ドリームジャーニーとオルフェーヴルの全妹デルニエオールは現在3戦2勝と好成績を挙げている。本馬は5月20日生まれだけに長い目で見守りたいタイプだが、母方の奥には「Mr.Prospector×Nijinsky」のジェイドロバリーが入り、感触は悪くない。芝向きの中距離タイプとして大成を期待したい。

●ジンゴイスト(牡 栗東・矢作芳人 父ハーツクライ、母ラヴズオンリーミー)
 リアルスティール(16年ドバイターフ-首G1、17年毎日王冠-GII、15年共同通信杯-GIII)、プロディガルサン(15年東京スポーツ杯2歳S-GIII・2着)、ラングレー(14年毎日杯-GIII・4着)の4分の3弟。母ラヴズオンリーミーは短距離王ロードカナロアの配合(Kingmambo系×Storm Cat)をひっくり返したような構成で、2代母MonevassiaはKingmamboの全妹、3代母Miesqueは80年代の世界最強マイラー。この良血は魅力的だ。日本に輸入されてから4年連続でディープインパクトと交配してきたが、初めてそれ以外の種牡馬(ハーツクライ)と交配して誕生したのが本馬。芝向きの中距離タイプで、配合構成も上々。古馬になってさらに成長しそうだ。

●フォーティチュード(牡 栗東・安田隆行 父Invincible Spirit、母ディスメイ)
 母ディスメイはDesideratum(05年リス賞-仏G3)、Poet Laureate(07年ドーヴィル大賞典-仏G2・2着)の半妹。20世紀を代表する名牝Fall Aspen(競走馬となった13頭の産駒のうち11頭が勝ち上がり、4頭のG1馬を含む8頭が重賞ウィナーとなる)を4×3でクロスさせている。なおかつ、これも名牝であるWhere You Lead 5×4を持つ。繁殖牝馬としての高いポテンシャルを感じる。父Invincible Spiritはヨーロッパで最も優れたスピード血統のひとつであるGreen Desertの系統に属し、現役時代はスプリントC(英G1)を制覇。種牡馬としては英愛ファーストシーズンサイアーチャンピオンに輝き、その後も名マイラーKingman(カルティエ賞年度代表馬)をはじめ多くのG1ホースを送り出して大成功している。本馬は日本向きの柔らかさにはやや欠けているものの、パワフルなマイラーとして芝・ダートを問わず活躍するはずだ。道悪は得意だろう。

●ホウオウユーミン(牝 美浦・栗田徹 父ブラックタイド、母クレバーユーミン)
「ブラックタイド×キングカメハメハ」という組み合わせは、タガノエスプレッソ(14年デイリー杯2歳S-GII)、ライジングリーズン(17年フェアリーS-GIII)と同じ。少ないサンプルから2頭の重賞勝ち馬が出ており成功している。父ブラックタイドは名馬ディープインパクトの全兄で、2年連続年度代表馬となったキタサンブラックの父として知られている。本馬の母クレバーユーミンはMr.Prospector 3×3で、近親にフサイチエアデール(重賞4勝)やフサイチリシャール(05年朝日杯FS-GI)など多くの活躍馬が出ており活気がある。オータムセールで210万円(税抜)で落札された馬で、値段的な評価は決して高くないが、配合的には見どころがある。芝・ダート兼用のマイラー。

●マグナレガーロ(牡 栗東・角居勝彦 父キングカメハメハ、母リビアーモ)
 母リビアーモは府中牝馬S(GIII)4着馬。2代母ラトラヴィアータは名スプリンターかつ名種牡馬サクラバクシンオーの全妹。近親には朝日杯フューチュリティS(GI)を勝ったアルフレード、朝日チャレンジC(GIII)を勝ったミッキードリームがいる。本馬は父がキングカメハメハで、母の父がサンデー系、3代母がサクラハゴロモなので、前出のミッキードリームと配合構成がよく似ている。これまでのところ半姉バリアーモ、半兄ジャガンツ(いずれも父シンボリクリスエス)は中央で1勝止まりだが、父が替わった本馬には期待できる。芝向きの中距離タイプ。

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68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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