スマートフォン版へ

ダートレースの必需品“ダート板” 全国津々浦々で違う事情

  • 2018年02月27日(火) 18時02分
馬ニアックな世界

▲レース後の大柿一真騎手(兵庫所属、写真左)と川原正一騎手(同所属、写真右、ダート板を角度をつけて使用)


時代で変化したダート板の使用目的


 netkeiba.comをご覧の皆さん、こんにちは。競馬リポーターの大恵陽子(おおえ ようこ)です。関西を拠点に取材、執筆、競馬番組やイベントに出演しています。

 これまでnetkeiba.comではGI有力馬コラムや地方競馬関連の特別コラムを書かせていただいていましたが、今回からはコラムを連載させていただくことになりました。トレセンやJRA・地方競馬場で見つけたちょっとだけ「馬ニア」な話題をお届けしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

 さて、このあいだ園田競馬場の検量室に足を運ぶと、騎手がメンソレー○ムを手にしていました。あぁ、やっぱり騎手も手肌の乾燥が気になるのか〜と思っていたら、塗ったのは手ではなくてダート板。

「油だから、これを塗っておくと砂をはじいてくれるんですよ」とニッコリ。

 なるほど! 水分を含んだ砂がベタッと貼りつかないように工夫しているんですね。なんだかおばあちゃんの知恵袋みたいですね。

 ちなみにある元騎手は、間違えてゴーグルの内側に塗ってしまい、レース中、目がスース―して仕方なかったそうな(笑)。

 ところでこのダート板。ゴーグルの上から着ける透明な長方形の板で、近年はJRAのダートレースでも当たり前のように見かけるようになりました。前の馬が蹴り上げた砂が顔に当たるのを防いでくれますが、その昔、地方競馬ではちょっと事情が違ったようです。

 1973年にデビューし、「園田の帝王」と呼ばれた田中道夫元騎手(現調教師)は「私がデビューした頃はゴーグルが高かったからね〜。砂でゴーグルが傷まんように、ダート板をつけてたんよ」という理由。

 時代が変われば、使用目的も変わるんですね。

 地方競馬の騎手たちはダート板の硬さや大きさを自分好みに合わせて手作りしています。

 硬さは主に2種類。

 硬めに分類されるのは、下敷きやクリアファイルを切り取って作られたもの。居酒屋とかでメニューが1枚挟み込まれているような、3辺が閉じられたクリアファイルの硬さのイメージです。

 柔らかい方は、テーブルクロス。手持ちのダート板で型をとって、ひたすらチョキチョキ切っていきます。

続きはプレミアムサービス登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらから ログイン

このコラムの通知を受け取りますか?

お気に入り

このコラムの通知を受け取りますか?

お気に入り

すでにお気に入りに登録しています。

登録済

競馬リポーター。競馬番組のほか、UMAJOセミナー講師やイベントMCも務める。『優駿』『週刊競馬ブック』『Club JRA-Net CAFEブログ』などを執筆。小学5年生からJRAと地方競馬の二刀流。神戸市出身、ホームグラウンドは阪神・園田・栗東。特技は寝ることと馬名しりとり。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング