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スピード経験が有利な弥生賞

  • 2018年03月02日(金) 19時00分


◆マイル以下の勝利実績にも注目

 先週の中山芝は、前走先行経験馬に有利な馬場。

 前走3コーナー「4番手以内」の複勝回収率109%。一方「5番手以下」は複勝回収率41%。

 3人気以内の人気馬に限定しても前走3コーナー「4番手以内」の複勝的中率67%。回収率112%。一方「5番手以下」は的中率25%。複勝回収率45%。

 中山記念も1〜6人気の馬の中で前走3コーナー4番手以内の馬が1〜3着。5番手以下は全滅。

 弥生賞は前走3コーナー4番手以内の馬はサンリヴァル、ダノンプレミアム、リビーリングの3頭。ダノンプレミアムは父ディープインパクト。当レースも連覇中で過去5年で3勝。

 また、弥生賞は、前走で短い距離を経験していたほうが有利。前走の経験距離によって傾向が出るのは競走馬は走る距離を自覚していないので、前走の経験の影響を強く受けるため。

 過去5年の1〜5番人気を「前走1800m以下」と「前走1900m以上」で分けると「前走1800m以下」は複勝率67%、複勝回収率130%。

 対して「前走1900m以上」は複勝率31%、複勝回収率48%と前走で短い距離を使っている馬の方が好成績。前走2000mを使っていて3番人気以内だった馬は2013年エピファネイアが1番人気4着、2015年シャイニングレイが1番人気7着、2017年コマノインパルスが3番人気6着など凡走が目立ちます。

 このように、前走でスピード指向の競馬を経験していた方が有利ですが、マイル以下の勝利実績自体も適性面でも有利なレース。芝1600m以下で勝利経験のあった馬は複勝率42%、複勝回収率198%。

2013年にミヤジタイガが10番人気2着。
2014年にワンアンドオンリーが2着。
2015年にブライトエンブレムが2着、タガノエスプレッソが10番人気3着。
2016年にリオンディーズが2着、エアスピネルが3着。
2017年にマイスタイルが8番人気2着、ダンビュライトが5番人気3着

 と、なんとか色々書きましたが、今年の弥生賞は傾向面でもダノンプレミアムになってしまいますね。

 中山芝の馬券は、弥生賞以外のレースでも「前走3コーナー4番手以内」経験馬で走りそうな穴馬。逆に「5番手以下」で危険な人気馬を探すことが焦点になりそうです。週中に雨も降ったので、傾向が変わっていないかもチェックすることは、もちろん大事です。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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