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キングマンボ系に注目したいフィリーズレビュー

  • 2018年03月09日(金) 19時00分


◆例年以上に「スプリント戦からの参入馬」の取捨も重要

 フィリーズレビューはキングマンボ系に相性の良いレース。過去10年の当レースで、父キングマンボ系は6頭出走して3頭が馬券に。さらにここ2年連続で産駒が馬券になっています。

 父キングマンボ系が当レースと相性が良いのは欧州的要素に加え、1200m適性も高いタイプの系統だから。また、当レースはディープインパクト産駒が連対していないレース。キングマンボ系は他の芝中距離の主流上位血統、系統よりも1200m適性が高いことも当レースでは相対的に有利。

 また、今年はチューリップ賞がGIIに昇格したこともあり、マイル重賞戦線からの参入馬も減少。例年以上に「スプリント戦からの参入馬」の取捨も重要。

 いつも書いていますように、競走馬は走る距離を自覚していません。よって前走の経験(記憶)と「血統」によって発揮できるパフォーマンスは変わります。

 キングマンボ系は「距離延長」を得意とするタイプを多く出す系統。父キングマンボ系のロードカナロアも現役時代に1200mG1から1600mG1への距離延長を難なく対応。そして「短縮」で出走した次走では断然人気を裏切ったように、前走スプリント戦から距離延長を得意とするタイプが出やすい血統。

 今年のフィリーズレビューは父キングマンボ系が4頭出走予定(アルモニカ、アンヴァル、リバティハイツ、レッドシャーロット)。

 このうちアンヴァル、レッドシャーロットはロードカナロア産駒で前走1200m。今回は距離延長で出走。

 アンヴァルは母と祖母が小倉2歳Sを制覇。若駒限定の短距離重賞に強い一族。

 レッドシャーロットは前走が苦手な距離短縮。今回は得意な距離延長。トゥザヴィクトリーの一族。芝短距離の中ではダート指向の強い血統が走りやすい阪神芝1400mへの舞台変更も上昇材料。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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