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勝馬率で選ぶ、マル外の父(須田鷹雄)

  • 2018年03月13日(火) 18時00分


◆打率と長打率を兼ね備えている名種牡馬も

 赤本で繰り返し書いてきたことが「マル外にもっと目を」という話だ。1頭あたり賞金で比べたら確実にマル外>内国産馬なわけで、内国産馬による無理な穴狙いよりはマル外狙いのほうが効率が良いわけだ。

 それでもマル外人気が再興しないのは「よく分からない」「ダートで走る馬が多い」といった理由だろう。芝ダートについてはどうしようもないが、分かる分からないについては無理に海外知識や血統論を持ち込まず、単純に走っている種牡馬を追えばよいのではないかと思う。

 そこで考えたいのが、ハイリスクハイリターンな長距離砲タイプと勝馬率の高いアベレージヒッタータイプ、どちらを重視するかということだ。

 世間的にウケがいいのは長距離砲タイプだろう。実際、大きなポイントを獲得する馬を指名できなければPOGには勝てない。

 ただ、このタイプは先に成功例が出て人気も上昇した場合、後で「人気で走らない」というタイプをつかむ危険がある。例えばフランケルはソウルスターリングの成功で人気だが、3〜4歳の中央登録馬15頭中勝ちあがっているのは7頭(成績は持込馬を含む。以下同様)。けっこう空振りもある。

 打率も長打力も兼ね備えているのがタピットで、テスタマッタやタールタンを出す一方で勝馬率も23/28頭の82.1%。今年も現時点で2頭の産駒が日本にいる。今年の種付料が30万ドルの種牡馬だけにその良い産駒を買うのは容易でないが、間違いは少ない種牡馬だ。

 スパイツタウンも打率は高い。モルトアレグロが負けた直後で印象が悪いかもしれないが、勝馬率は17/22頭の77.3%。距離に限界はあるが計算は立つ。

 この2頭は既に人気だろうが、今年産駒がいる中ではイントゥミスチーフ(本年種付料10万ドル)が4頭中4頭、マリブムーン(7.5万ドル)が20頭中13頭、インヴィンシブルスピリット(12万ユーロ)が11頭中8頭と高い勝ち上がり率を示している。インヴィンシブルスピリットは他のグリーンデザート後継(孫も含む)が日本で苦戦している中で、貴重な健闘例だ。前向きに考えるとその後継であるキングマン(5.5万ポンド)もやれるのかもしれない。

 以上は効率重視というかリスクを避ける発想だが、海外で実績があるのに日本でなぜか走っていない種牡馬を「そろそろ走る」と決め打ってギャンブルしてみるのも面白いかもしれない。21頭中勝ち上がり4頭のケープクロスとかになるとさすがに厳しいような気がするが、試行回数の少ない種牡馬なら「これまでがたまたま」ということもありうる。ウォーフロント(25万ドル・日本では5頭中勝ち上がり1頭)、キャンディライド(8万ドル・7頭中0頭)あたりを試す猛者はいるだろうか。

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