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スプリングSは前走の着順、脚質、馬体重に注目

  • 2018年03月17日(土) 20時00分


 前回3月11日のWIN5は298万940円の配当で決着。5レース中2レースで単勝オッズ20倍以上の伏兵が勝った一方、その他の3レースをいずれも単勝1番人気馬が制したことで、それほど高い配当にはなりませんでした。

 今年のWIN5は既に12回を消化していますが、一千万円以上の高額配当決着は未だに一度もなし。2017年は年明けから4月末までの全18回中8回で一千万円を超えていましたから、対照的な滑り出しと言っていいでしょう。こうした結果が続いている原因のひとつは、総出走頭数≒総組み合わせ数の少なさ。今年はまだ総組み合わせ数が一度も40万通りを超えていません。ちなみに、明日3月18日のWIN5も総出走頭数が61頭、総組み合わせ数が25万1680通り(土曜16時現在)。昨年までの平均的な水準に比べるとかなり少ない部類です。

 一応、次回3月25日からはしばらくGI開催週が続くため、総出走頭数は多少増える可能性が高いはず。WIN5らしい超高額配当を狙うのは、来週以降まで待った方がいいのではないかと思います。

◆阪神大賞典はGIで善戦してきた馬を重視したい

 1レース目は4歳以上1600万下、ハンデキャップ競走の但馬S(阪神10R)。戦績に安定感のあるアドマイヤロブソン、2連勝中のナリタエイト、ブルークランズらが注目を集めるでしょう。

 2レース目は4歳以上オープン、ハンデキャップ競走の千葉S(中山10R)。実績上位の各馬に加え、2連勝中のハットラブが人気を集めるかもしれません。

 3レース目は4歳以上1000万下の小牧特別(中京11R)。4歳のダノンキングダム、バリングラあたりが上位人気グループを形成しそうです。

 4レース目は4歳以上GIIの阪神大賞典(阪神11R)。土曜16時の時点ではクリンチャーが断然の支持を集めており、アルバートが続いていました。

 5レース目は3歳GIIのスプリングS(中山11R)。こちらは土曜16時の時点だとステルヴィオが人気の中心で、エポカドーロ、ルーカスの2頭が続いています。

[伊吹式WIN5ランキング 2018年03月18日版]

1位 阪神10R 8.アドマイヤロブソン
2位 阪神11R 7.レインボーライン
3位 中山10R 8.ハットラブ
4位 中京11R 5.バリングラ
5位 中山11R 5.エポカドーロ
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 中山11R 4.レノヴァール
7位 中山11R 2.ルーカス
8位 中京11R 3.マテンロウゴースト
9位 中山10R 6.ドラゴンゲート
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 阪神11R 6.サトノクロニクル
11位 阪神10R 6.クリノヤマトノオー
12位 中山11R 11.ゴーフォザサミット
13位 中京11R 7.ダノンキングダム
14位 中山10R 1.ナンチンノン
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 阪神11R 10.アルバート
16位 阪神10R 4.ブルークランズ
17位 中山11R 12.マイネルファンロン
18位 中山11R 6.ハッピーグリン
19位 中京11R 6.トレジャートローヴ
20位 中京11R 1.ウインテンダネス
21位 中山10R 12.マッチレスヒーロー
【以上すべての馬を買うと1080点買い】

22位 中山10R 13.グレイトチャーター
23位 中山10R 11.ニットウスバル
24位 阪神11R 8.クリンチャー
25位 阪神10R 2.ストンライティング
26位 阪神10R 3.ナリタエイト
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 4レース目の阪神大賞典(阪神11R)はGIでの実績とキャリアがポイント。「“前年か同年、かつJRA、かつGIのレース”において7着以内となった経験がある馬」を除くと、「出走数が19戦以上だった馬」は2012年以降[0-1-1-29]と勝ち切れていません。また「前走の条件が“国内ならびに外国、かつGIのレース”だった馬」を除くと、「前走の単勝人気順が2番人気以下だった馬」も2012年以降[0-0-3-38]。GIから直行してきた馬や、前走で人気の中心だった馬を重視すべきでしょう。今年のメンバー構成なら、サトノクロニクルとレインボーラインの2頭が楽しみです。

 5レース目のスプリングS(中山11R)も基本的には実績馬が強いレース。「“前年10月以降、かつJRA、かつ芝1600〜2000m、かつ500万下から上のクラスのレース”において連対経験のない馬」は2012年以降[0-0-0-31]と苦戦していました。また「前走の着順が5着以下だった馬」は2012年以降[0-0-0-21]、「前走の4コーナー通過順が9番手以下だった馬」は2012年以降[0-0-1-12]、「前走の馬体重が470kg未満だった馬」は2012年以降[0-1-1-19]。大敗直後の馬、先行力が極端に低い馬、馬格がない馬はそれぞれ信頼できません。これらの条件をすべてクリアしているエポカドーロ、レノヴァールに注目すべきだと思います。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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