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中京実績はなくとも、パワーアップしている今なら！

　今週は高松宮記念。現時点で補欠一番手がソルヴェイグ。この追い切りが素晴らしかったんですが、このままでは使えないんですよね。下に時計だけでは判断できない馬場と記しましたが、この馬の場合は時計も優秀で動きも手応えに余裕があって、素晴らしかったと思います。今週使えないならどこへ使うのか、ちょっと見えてきませんが、必ず追っかけた方がいいと思います。

　そして、時計だけでは馬の状態を判断できない今週の馬場。追い切りを見ていて感じることは最後の1Fでいかに安定して走ることができるかが、好調不調の見極めに役立つと考えています。そういった意味では、確認できる調教VTRがあれば、皆さんにもたくさん見ていただきたいところです。

【高松宮記念/レーヌミノル】

　小倉2歳S以来のスプリント戦だった前走オーシャンSは6着。とはいっても勝ち馬とは0.1秒差。適性があったことは示したと思いますし、この距離だと持ち味のスピードを存分に生かすことができる走り。ましてこの時季は桜花賞を勝っていますから、今回はいろんな意味で買い材料があると思います。

　1週前追い切りは和田竜二騎手が跨って、かなりしっかりと時計を出してきました。そして最終追い切りは「追い切り?」と思ってしまうほど軽い内容。これは馬場の影響もあったと思いますが、本当に軽い内容でした。牝馬ですし、オーバーワークになるくらいならこれでいいのかも知れませんが、やっぱり見た目としては高く評価できないというのが正直な感想です。


【高松宮記念/ファインニードル】

　前走は休み明けもありましたが、気性的な確認の意味も込めて、CWでの最終追い切り。これでしっかり結果を出したことが大きな自信となったのか、馬自身もかなり逞しくなった今回。1週前追い切りのCWでは素晴らしい動きと時計。これで本番へ向けて万全という状態が整っていました。

　そして最終追い切りは坂路。セントウルS1着時が2F24.2秒ですが、馬場状態を考慮すれば、こんな数字は出ません。26秒を切って、25.7秒でまとめてきたことが評価できると思いますし、4F時計は54.3秒。お釣りのなかったスプリンターズSが55.1秒だったことを思えば、今回がどれだけ上昇幅があるか分かります。パワーアップしている今なら、中京実績がないことは気になりません。


【日経賞/トーセンバジル】

　昨年は阪神大賞典から天皇賞・春というローテーション。今年は日経賞から始動しますが、6歳という年齢で円熟味が帯びた、そんな印象を受けます。京都大賞典では先行することを予感させる、最終追い切りでの先行でした。ちなみに今回の最終追い切りは追走。

　だから後ろからのレースになるかどうかは分かりませんが、この中間はとにかく自分のリズムで走れています。ジョーダンキングを2秒近く追いかけて、最後は楽々と突き放す動き。6F84.8秒は遅い数字ですが、これは馬場状態が大きく影響。それよりもきれいな加速ラップを踏んでいるところがリズムの良さを感じますし、今回は昨年以上に進化した走りを見ることができそうです。


【毎日杯/ユーキャンスマイル】

　勝ち上がるまでに3戦要しましたが、500万下も簡単に突破。良血らしい素質の高さを見せていますが、今回は2週前追い切りの段階でかなり物足りない動き。それだけに1週前追い切りに注目していましたが、この時点ではしっかり動けるようになったという印象。そして最終追い切りはCWで3頭併せでした。

　ピボットポイントが先頭、それに続いたのがユーキャンスマイルで、最後方がスーパーフェザー。よって、この馬が最先着するだろうとイメージしていましたが、結果的に脚色はスーパーフェザーが優勢。この動きをどう判断するかですが、やっぱり2週前追い切りの動けなかったところがまだ残っているような気がするだけに、今回のメンバーで勝ち負けというのは少し厳しいかも知れません。


【マーチS/オールブラッシュ】

　G1ホースということでハンデは58キロ。でも自分の競馬ができれば強さが発揮できるタイプだけに、いつか復活すると思わせてくれます。休み明けになりますが、CWでの追い切りは順調に消化。最終追い切りも素軽く動いてくれれば、人気ないここでの激走も期待できると思っていました。

　ただ、馬場が悪かったこともあり、最終追い切りの動きはごく平凡。時計うんぬんではなく、最後も気持ちよく走れていなかったという感じ。復活までにはもう少し時間を要するかも知れません。


◆次走要注意

・3/17　ファルコンS【モズスーパーフレア】(9人5着)

　中1週というローテーションでしたが、最終追い切りの動きは抜群。レースでも見せ場十分の走りっぷりで重賞でも通用するところを見せてくれました。距離はやっぱり1200mがベスト。次は距離短縮での狙いです。

[メモ登録用コメント]　[芝1200m]最終追い切り栗東坂路で4F目最速該当なら勝ち負け

◆今週の追い切り特報

・天神橋特別【ストロベリーキング】
　CWでの単走追い切りでしたが、時計は6F88.2秒。こんな地味な数字なら調教から人気する要素はありません。でも、水口優也騎手との呼吸はぴったりでしたし、最後の直線は推進力抜群。これは追い切りをライブで見ていないと評価できない馬です。

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