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大阪杯は実績やコース適性を素直に評価すべきレース

  • 2018年03月31日(土) 20時00分


 先週の当コラムで“予言”した通り、前回3月25日のWIN5は11万1520円の低額配当決着。一千万円を超えなかったのは15回連続で、従来の最高記録だった2016年10月10日から2017年1月5日までの14回連続を上回りました。もちろん、数千万円から数億円クラスの配当を狙うとなるとそれなりの資金が必要ですから、数十万円から数百万円クラスの決着が続くのは、それほど資金力がないプレイヤーにとって歓迎すべき流れ。ただ、WIN5らしい夢のある金額がここまで出現しないのも、それはそれで寂しい気がしますね。大きな揺り戻し、すなわち大波乱決着ばかり続くような流れがそのうち発生するかもしれませんし……。

 ちなみに、明日4月1日のWIN5は総出走頭数が58頭、総組み合わせ数が17万7408通り(土曜16時現在)。このまま出走取消等がなくても、総組み合わせ数はWIN5史上9番目の少なさです。一般的な式別と同じく、総組み合わせが少なければ少ないほど低額配当で決着する可能性は高まるもの。久々の高額配当どころか、前回の金額を下回る決着すら覚悟しておくべき状況と言えるでしょう。

◆伏竜Sもコース適性が最大のポイント

 1レース目は4歳以上1000万下の明石特別(阪神9R)。少頭数ながらも比較の難しいメンバー構成で、上位人気勢の支持はやや割れるかもしれません。

 2レース目は3歳オープンの伏竜S(中山10R)。全日本2歳優駿で連対を果たしたドンフォルティス、ルヴァンスレーヴに注目が集まると思います。

 3レース目は4歳以上1600万下、ハンデキャップ競走の御堂筋S(阪神10R)。ホウオウドリーム、リカビトスなどの4歳勢が上位人気グループを形成するでしょう。

 4レース目は4歳以上1600万下の船橋S(中山11R)。同コースのアクアマリンSで上位に食い込んだアッラサルーテ、ワンアフターらに支持が集まりそうです。

 5レース目は4歳以上GIの大阪杯(阪神11R)。土曜16時の時点ではアルアイン、サトノダイヤモンド、スワーヴリチャードが人気の中心でした。

[伊吹式WIN5ランキング 2018年04月01日版]

1位 阪神10R 11.ホウオウドリーム
2位 阪神11R 8.アルアイン
3位 阪神9R 6.アグネスリバティ
4位 中山11R 10.ダイメイプリンセス
5位 中山10R 9.ワカミヤオウジ
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 中山10R 8.ワークアンドラブ
7位 中山10R 2.キャベンディッシュ
8位 中山11R 12.ダイトウキョウ
9位 阪神9R 1.マルカブリスク
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 阪神11R 2.サトノダイヤモンド
11位 阪神10R 7.リカビトス
12位 中山10R 6.ドンフォルティス
13位 中山11R 1.ワンアフター
14位 阪神9R 4.スティルウォーター
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 阪神11R 15.スワーヴリチャード
16位 阪神10R 4.テーオーフォルテ
17位 中山10R 7.ルヴァンスレーヴ
18位 中山10R 4.コマビショウ
19位 中山11R 5.アッラサルーテ
20位 中山11R 7.ナンヨーアミーコ
21位 中山11R 11.シーズララバイ
22位 阪神9R 5.ホットファイヤー
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 阪神9R 2.サトノグラン
24位 阪神11R 14.ダンビュライト
25位 阪神11R 1.ミッキースワロー
26位 阪神10R 1.メイケイレジェンド
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 5レース目の大阪杯(阪神11R)はビッグレースでの好走経験に注目したい一戦。「“前年か同年、かつJRA、かつ2000m以上、かつGIのレース”において5着以内となった経験がない馬」は2013年以降[0-1-1-33]と勝ち切れていません。また「“前年か同年、かつ中山か中京か阪神、かつ1800〜2200m、かつ重賞のレース”において3着以内となった経験がない馬」も2013年以降[0-0-1-28]。2000m前後の距離やゴール前の直線に急坂があるコースへの適性を重視すべきだと思います。さらに「前走の着順が4着以下、かつ前走の出走頭数が15頭以下」だった馬は2013年以降[0-0-0-13]なので、前走好走馬を重視した方が良さそう。これらの条件をクリアしている馬のうち、コース替わりがプラスに働きそうなアルアイン、休養明け2戦目のサトノダイヤモンドを高く評価したいところです。

 波乱を期待できそうなのは2レース目の伏竜S(中山10R)。「“中山か阪神、かつダ1400m以上のレース”において3着以内となった経験がない馬」は2014年以降[0-0-0-19]と苦戦していました。この条件をクリアしていないルヴァンスレーヴはもちろん、JRAでは1600m未満のレースしか使っていないドンフォルティスも過信禁物。中山ダ1800mならびに阪神ダ1800mの500万下を勝っているキャベンディッシュ、ワークアンドラブ、ワカミヤオウジを押さえておくべきでしょう。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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