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ロワジャルダン、マーチS3着を振り返る

  • 2018年04月02日(月) 18時00分


慣れたコースで貫録たっぷりだったロワジャルダン


 こんにちは!3月25日に実施されたマーチS(中山・ダート1800m)は興奮しました!!!現在は南関東の一員になっているロワジャルダン(美浦・戸田博文厩舎→大井・荒山勝徳厩舎<小林分厩舎>)がお里帰り遠征となり、真島大輔騎手とのコンビで3着。荒山調教師&真島騎手と言えば、女王ララベルコンビです。

 個人的なことを言うと、この日は大井競馬場での仕事があったために、大井でマイガラケー(笑)でのワンゼグ観戦。ちょうど誘導馬厩舎の取材中だったので、4月16日の大井開催から誘導馬騎乗者デビューする、元大井競馬場の騎手だった田島泉さん(旧姓・山本)と一緒に見ていました。

 田島さんが騎手時代に初勝利を挙げたレースで2着の馬に乗っていたのが、当時騎手だった荒山調教師だったという懐かしい裏話なども教えてもらいながら(笑)。

 この日のロワジャルダンはマイナス22キロの494キロと体重はかなり減らしてきましたが、中央時代とはそう変わらない体重でした。

マーチS前日のロワジャルダン。写真よりも実際見ると、芸術品のような美しい馬体をしていました


「中央でやるならこっちの仕上げでは無理だと思ったので、元中央馬ですし追い切りの本数を増やしてハードに仕上げてきました。それをやってから調子もグンと上がってきましたね。体重は減らしましたが、体は萎んでいないし心配はしていませんでした」(荒山調教師)

 慣れたコースということもあり、堂々としていて貫禄たっぷりだったというロワジャルダン。レースでは、好スタートを決めて3番手から進めていき、最後の直線では前が壁になるようなシーンも見られましたが、外目に持ち出すと脚を伸ばし、優勝したセンチュリオンから0.1秒差の3着でした。

 後日、騎乗していた真島騎手に振り返ってもらいました。

「体重は減っていましたが、全然気にならなかったし、細いとも感じませんでした。スタートも上手で、道中の走りも思っていた以上によかったです。

 直線ではちょっとつまってしまいましたが、乗っている側からすると、今までが意外と伸びなかったので、今回は一回下げたからこそためて脚が使えたかなという感じもあります。でも、最後は脚色が一緒になって止まってしまったので、もっと我慢をした方がよかったのか? もちろん、スムーズならもっと切れていたかもしれないし、それはわからないですが」(真島騎手)

 真島騎手はロワジャルダンとコンビを組んでから、今でもなおダートグレードレースでやれる馬であることは公言してきました。

 ロワジャルダンは4月1日に宮城県の山元トレーニングセンターに短期のリフレッシュ放牧に出たそうです。11月4日に京都競馬場で行われるJBCクラシックを最大目標に置きたいそうで、荒山調教師の中では5月19日に実施される平安S(京都・ダート1900m)を使ってみたいそう。ひとまず現状では、その平安Sと5月23日の大井記念(大井・2000m)を両にらみとのこと。

 このマーチSのロワジャルダンは10番人気と低評価でした。しかし、陣営としては挑戦するだけではなくて、勝つために遠征しました。結果としてはあと少しだったのでとても残念でしたが、希望を抱かせてくれる内容でした。

「正直、4コーナーくらいでは勝てるなって思ったんですけどね。直線でつまった部分もありましたがこれが競馬なので。悔しい思いよりも収穫の方が多かったです。このやり方でやれるな、って」(荒山調教師)

 ロワジャルダンを担当しているのは、宇都宮競馬場時代に北関東3冠馬に輝いたフジエスミリオーネや、荒山厩舎では羽田盃馬シーズザゴールド、現在はトロヴァオなども手掛ける仁岸厩務員。調教パートナーはララベルなどでもお馴染み青柳厩務員。

 ロワジャルダンから目が離せない1年になりそうです。

 次回は4月16日(月)にお会いしましょう!

南関東競馬リポーター。宮城県仙台市出身。元NHK山形放送局キャスター。タイキフォーチュンがきっかけで競馬の世界を知り魅了され、競馬を伝える仕事に就きたく上京。MXテレビ大井競馬中継を経て、現在は南関東競馬内で取材活動を行っている。南関東競馬公式ウェブサイト内・南関魂、大井競馬ホームページ、サンケイスポーツ、楽天、ウェブハロン、ターファイトクラブ会報誌、馬事通信など。

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