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枠番次第も基本的にはかなり順当!/桜花賞

  • 2018年04月04日(水) 18時00分

■桜花賞(G1・阪神芝1600m外)フルゲート18頭/登録25頭


【特注データ】〜レースデータより〜


 一昔前よりは堅く決まるようになった近年の桜花賞だが、それでも荒れるときは荒れるのがこのレース。昨年も8番人気のレーヌミノルが勝ち、圧倒的人気のソウルスターリングが3着に敗れたのもあって、馬単は4万5330円という高配当となった。今年も昨年同様にラッキーライラックの「一強」ムードではあるが、過信は禁物だろう。

 今回掲載したのは、桜花賞で「7番人気以下」だった馬に限定したデータ。人気薄とはいえ、好走パターンがけっこう偏っているのが見てとれるはずだ。好走馬はすべて、前走で4コーナーを3〜10番手で回っており、逃げ〜2番手からの競馬だった馬は全滅。また、4コーナーで11番手以下に置かれていた馬も、好走例はまったくない。

 また、すべてが前走東京&阪神組であることや、前走での上がり3F順位が2位以内だった馬が全滅しているのも特徴。イメージとしては、中団〜後方からスパッとキレるような馬ではなく、好位〜中団からしぶとく伸びるようなタイプが穴をあけているようだ。昨年の勝ち馬レーヌミノルは、まさにこのイメージ通りである。

 以上のデータから、今年の登録馬ではアンヴァル、スカーレットカラー、ツヅミモン、デルニエオール、フィニフティ、リバティハイツに注目したいところ。7番人気以下になったほうがアツい激走候補として、必ずチェックしておきたい。

【コース総論】阪神芝1600m外 Bコース使用

・コースの要所!

★イメージよりも人気薄の激走率が高め。思いきった穴狙いもできるコース。
★馬番の内外による成績差が非常に小さいコース。外枠でもとくに問題なし。
★基本的には差し優勢も、勝率がもっとも高いのは先行勢。逃げた馬も残る。





 阪神ジュベナイルF、チューリップ賞、そして桜花賞と、牝馬クラシックの「王道」はすべて阪神芝1600m外で行われる。一昔前は「魔の桜花賞ペース」などという言葉もあったが、最初のコーナー進入までが長い外回りになって以降は、序盤のポジション争いは激化せず。最後の直線が長く急坂もあるので、中団〜後方からの追い込みも十分に届くが、このあたりは道中のペース次第だ。

 まずは人気別成績だが、人気サイドの信頼度は「並」程度。もっと人気サイドが強いイメージだったのだが、7〜9番人気や10〜12番人気など、人気薄の激走率が思ったよりも高くなっている。さすがに13番人気以下の超人気薄には手が出ないが、この内容ならば思いきった穴狙いもアリ。勝率や単勝適正回収値が高い、4〜6番人気をアタマで狙ってみるのも面白い。

 次に枠番だが、簡潔にいえば「ほとんど横並び」である。勝率や単勝適正回収値の高さは「外>中>内」の順だが、複勝回収値や枠番値の高さは逆に「内>中>外」と、一長一短。差す馬の場合は外、先行する馬の場合は内のほうがベターとは思うが、この程度の差であれば、枠番をいっさい気にしないというのも手だ。少なくとも、コースデータを理由に、枠番の内外で評価に差をつける必要はない。

 最後に脚質面だが、直線が長く急坂もあるコースなので、基本的には差し優勢。ただし、勝率トップが先行勢で、逃げた馬もけっこう残っているように、極端に差し優勢というわけではない点に注意したい。結局のところ、前が残るも差しが決まるも、道中のペース次第。4コーナー13番手以下のポジションだと信頼度だけでなく回収率ベースの数値も一気に低下するので、こちらは相応の割引が必要だろう。

【レース総論】桜花賞(G1) 過去10年

・レースの要所!

★1番人気の半数が4着以下に凡走。人気馬は2〜3番人気のほうがオイシイ。
★馬番1〜6番が勝率1.7%、連対率3.4%と大不振。高信頼度なのは馬番7〜12番。
★後方待機組が[4-4-3-35]と好成績。前崩れの展開になることが多い一戦。
★人気馬は継続騎乗が、人気薄は乗り替わりが狙い目。外国人騎手も買い。








 レースの平均配当は、単勝1313円、馬連2万2067円、3連複9万4524円。順当に決まる年はキッチリ決まるが、2008年のように超ド級の高配当が出るケースもあるなど、いささか両極端なところのあるレースだ。1番人気が[3-1-1-5]とけっこうコケていることからも、ある程度は波乱含みと考えたほうが良さそう。人気薄の激走率もけっして低くはない。

 まず注目すべきなのが「枠番」である。コースデータでは「内外での差がない」という結論となったが、レースデータでは極端なまでに内枠が不振。人気薄が多いとはいえ、馬番1〜5番はトータル[0-0-1-48]とサッパリの成績なのだ。対照的に信頼度が高いのが中枠である馬番7〜12番で、単勝適正回収値129.0、複勝回収値112、枠番値プラス0.6という文句なしの内容。評価は「中>外>内」の順となる。

 そして、脚質面もかなり特徴的。4コーナーを13番手以下で回った後方待機組が、トータル[4-4-3-35]で連対率17.4%、複勝率23.9%と、もっとも信頼度が高いのである。3番人気以内に限れば、[4-3-0-5]で勝率は33.3%、連対率は58.3%というハイアベレージ。つまり、桜花賞の人気馬は最後方からでも届くのだ。コースデータよりも、さらに差し優勢と考えたほうがいいだろう。

 チューリップ賞組の強さはよく知られるところで、前走距離別では当然ながら、前走でも芝1600m戦に出走していた組が圧倒的な強さを見せた。チューリップ賞がG2へと格上げされたことで、この傾向はさらに強まりそう。フィリーズレビュー組に代表される前走芝1400m戦組も買えなくはないが、こちらを狙う場合は何か他に、強力な買い材料が欲しいところである。

 騎手関連データからは、「継続騎乗の人気馬」と「乗り替わりの人気薄」が狙い目という結論に。前者は[7-5-6-20]で連対率31.6%、複勝率47.4%と高信頼度で、回収率ベースの数値もなかなかのもの。後者は複勝率10.9%と信頼度は低めだが、単勝適正回収値290.9という爆発力の高さが魅力的だ。あとは、外国人ジョッキーが[2-1-3-6]で複勝率50.0%と、継続騎乗だけでなく乗り替わりでも結果を出している点を覚えておきたい。

 最後にオカルティックなオマケデータを。桜花賞は毛色が「明るい茶色」の馬を買ったほうが儲かるレースで、7番人気以下で馬券に絡んだ8頭は、いずれも「鹿毛」か「栗毛」だった。黒鹿毛、青鹿毛、青毛の馬は5番人気以内ならば[1-4-3-6]と強いが、6番人気以下では[0-0-0-32]と、なんと全滅。芦毛馬も[0-1-0-14]と、イマイチな成績に終わっている。毛色からの狙いは「明るい茶色の馬」か「黒っぽい人気馬」といえるだろう。

【馬場&血統総論】


・現在の馬場
 引き続きBコース。やや差し優勢の馬場という印象も実際はペース次第か。

・天候予測
 金曜〜土曜に天候が崩れそう。日曜は晴れ予報だが道悪が残る可能性も。

・注目血統
 ロードカナロア産駒◎、ディープインパクト産駒○、ダイワメジャー産駒▲

 先週からBコースに替わった阪神の芝コース。土曜日は思いっきり先行有利という印象だったが、日曜日は中団から差した馬が好成績を残していた。このあたりは道中のペース次第だろうが、内外については内のほうが良さそう。好位追走→早め先頭から抜け出すような競馬をしても、力のある馬ならばしっかり残せそうだ。

 血統面は3種牡馬の産駒をプラスに評価したが、注目はなんといってもロードカナロア産駒。特定の馬が連続して好走しているのではなく、連対した8頭はすべてバラバラなのである。さらに驚くべきは、1番人気での出走が一度もないこと。それでいてこの成績なのだから、コース適性の高さは驚異的といえる。人気のアーモンドアイはもちろんのこと、アンヴァルとレッドレグナントも侮れない。

★出走登録馬・総論×各論

 4戦無敗というパーフェクトな成績で、王道を歩み続けるラッキーライラック。前哨戦のチューリップ賞も危なげない内容で完勝し、ほとんどの馬との勝負付けは済んでいる。しかもコースは、引き続き阪神芝1600m外。完全に「一強」で、単勝オッズ1倍台の圧倒的な支持を集めたとしても、何の不思議もない。

 それを後押しするのが、データ的に面白そうな穴馬が、ことごとくフィリーズレビュー組であること。チューリップ賞組であれば迷わず「買い」といえるパターンの馬でも、トータル[2-0-2-52]で複勝率7.1%のフィリーズレビュー組となると、評価をかなり割り引かざるをえない。つまり、今年の桜花賞に大きな紛れはなく、順当に決着する可能性が高い──というのが「総論」となる。

 トップ評価は順当にラッキーライラック。「好位〜中団から最速上がり」という危なげない内容で重賞を3連勝中で、阪神芝1600mというコースの適性も証明済みだ。馬格や馬体のつくりから、多少の道悪になったところで問題はないはずで、臨戦過程も文句なし。現時点で評価を割り引いたのは、鞍上が関東所属の石橋脩ジョッキーという点だけだ。内枠にさえ入らなければ、データ的にも不動の本命である。

 二番手評価にリリーノーブル。こちらも牝馬にしては馬格があり、血統的にも道悪をこなしそうなタイプ。きわめてアナログな見解だが、前哨戦を叩かれての上昇度はかなりのものだと思われる。それでラッキーライラックを逆転できるかどうかは微妙ながら、能力的にもっとも近しい存在であるのは間違いなし。瞬発力勝負の流れにならないほうが、持ち味が生かせそうなタイプである。

 三番手評価にアーモンドアイ。ラッキーライラックと直接対決しておらず、桜花賞向きの鋭いキレ味を備えているというのは大きな魅力だ。シンザン記念以来という臨戦過程で評価を割り引いたが、外国人ジョッキーに乗り替わり予定である点や、ロードカナロア産駒という血統的な強みなど、それを補ってあまりあるプラス評価の多さ。ラッキーライラックを逆転できる可能性を秘める、数少ない存在といえるだろう。

 以下はマウレア、フィニフティ、アンヴァル、リバティハイツ、デルニエオールという評価の序列。多少なりとも紛れがあるならば2〜3着で、1着に人気薄が突っ込んでくるようなケースは考えづらい。ただし、内枠に人気馬がズラリと並ぶようであれば話は別で、この場合は評価を大幅に見直す必要あり。「中枠の人気薄」から勝負するという選択肢も出てきそうだ。


■総論×各論・先週の馬券回顧



阪神11レース 大阪杯(G1)
1着 15スワーヴリチャード
2着 05ペルシアンナイト
3着 08アルアイン

またミルコと戦う時期の到来か(#^ω^)ビキビキ

 ヴィクトワールピサが制したドバイWCを思い出すようなレース内容。大一番で自分から「動ける」勝負度胸の強さを、鞍上が存分に発揮した結果といえるでしょう。右回りを懸念していましたが、ああいう競馬をすれば確かに問題ナシ。それが実際にできてしまうというのが、M.デムーロという騎手の恐ろしさデスヨネ。

※コース&血統データは2014年以降、レースデータは2012年以降が集計対象です。
※枠番値は、当該枠番における「平均人気-平均着順」を表すもの。プラスの数字が大きければ大きいほど、人気よりも上の着順に来ていることになります。

【予想】小林誠の勝負予想は『ウマい馬券』でチェック!

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競馬業界よろず請負人。1974年三重県生まれ。これまで裏方的な仕事に数多く関わってきたが、さすがに限界を感じて、最近は表舞台への進出を画策中。ライターとして『サラブレ』『UMAJIN』などに寄稿するほか、須田鷹雄監修の『POGの達人』には編集デスクとして参加。2005年に前半3ハロンタイムに特化した予想メソッドを発表し、それを用いた予想をnetkeibaにて公開している。コーヒー党、無類の猫好き。

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