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今年の皐月賞の見どころは「関東馬による1〜3着独占なるか?」

  • 2018年04月14日(土) 12時00分


◆1〜3着独占となると、なんと29年ぶり!

 桜花賞の“3連単2頭軸流しマルチの2通り買い”は、とりあえず当たったとはいうものの、とても残念な結果に終わっちゃいました。

 ラッキーライラックとアーモンドアイをセットにして3〜9番人気の7頭へ流した馬券と、ラッキーライラックとリリーノーブルをセットにしてアーモンドアイ+4〜9番人気の7頭へ流した馬券を買う作戦。ラッキーライラックが勝てば歴史的瞬間を見られるはずだったのに、それはならず。さらに、買い目は84点で、両方の馬券が当たりはしましたが、37.8倍×2=75.6倍の払い戻しでは、いわゆる“トリガミ”。なかなかうまくいかないものです。

 さて、今週は皐月賞。これも以前のコラムに書いたとおり、ダノンプレミアムが出ていたら歴史的超絶快挙(史上初の朝日杯+弥生賞+皐月賞制覇、しかも無敗!)がかかるところでしたが、無念の回避となってしまいました。

 さぁそれでは、何を見どころにしましょうか? あれこれ記録を掘り返してみたら、こんなテーマを見つけました。「関東馬による1〜3着独占なるか?」です。

 今年は、京成杯を勝ったジェネラーレウーノ、共同通信杯を制したオウケンムーン、スプリングS優勝のステルヴィオなど、関東馬の実績馬が出走してきます。弥生賞上位組のワグネリアン、ジャンダルムやホープフルSに勝ったタイムフライヤー、いろいろな意味で注目されているキタノコマンドールといった関西馬をことごとく蹴散らすのは相当難しいでしょうが、関東馬が何頭上位を賑わすか? というところに注目してみたいと思います。

 もし関東馬が3着以内に2頭入れば、2013年(1着ロゴタイプ、3着コディーノ)以来5年ぶり。アッと驚く1〜3着独占となると、1989年(1着ドクタースパート、2着ウィナーズサークル、3着アンシストリー)以来、なんと29年ぶりのことになります。私がテレビ東京の保存映像用に皐月賞の実況収録を始めたのは、その翌年の1990年。なので、いまだにそんな結果になったレースを喋っていないわけです!

 一方、1990年以降に関西馬の1〜3着独占は11回もあり、93・06・09年には6着までが関西馬、なんていうこともありました。結局は今年も関西馬ばかり、という結果もあり得ますよね。

 でも今回、当日の天気が関東馬の味方になるかもしれません。今度の日曜日は雨予報。だったら、内枠を引いた馬より、外枠の馬のほうがいいんじゃないですか? 先に挙げた関東馬はみんな5枠から外。重馬場のコスモス賞に勝ったステルヴィオが15番というのは買い材料になるような気がしますよ!

 さて、「最強GII名馬決定戦」に関するコラムの公開が始まりました。はたしてその結果は? それと、拙著「競馬と鉄道」がついに発売開始となります。週明けには当サイトのどこかに、プレゼントのお知らせが出るはずです。本音を言えば本を買っていただきたいのですが、たくさんのご応募もお待ちしています!

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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