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シティ開催でアピールできる絶好のチャンス!“絶対にモノにしてやる”

  • 2018年04月19日(木) 18時01分
挑戦者

▲3月24日に4勝目をマーク、初めてのシティ開催での勝利 (C)The Rising Sun Photography by Makoto Kaneko



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生中継での勝利騎手インタビュー、ここで英語が話せないと逆効果に


 こんにちは。坂井瑠星です。

 3月24日に4勝目、4月8日に5勝目を挙げることができました!

 4勝目を挙げたのはドバイに行く前日で、騎乗したのはCaptain Duffyという馬。調教では何度も騎乗していましたが、競馬に乗るのは初めてでした。

 レースが行われたのはMorphettville競馬場で、アデレードのなかでは一番大きく、GIなども行われるメインの競馬場であり、僕はまだMorphettvilleのようなシティ開催で勝ったことがなかったので、その点は少し不安がありました。

 トレーナーからの指示は、3〜4番手につけて脚をタメ、最後に抜け出すというもの。3〜4番手といっても、外3番手はオーストラリアでスリーワイドといわれる最悪なポジションになってしまうので、何とか馬の後ろに入れて距離ロスをなくさなければなりません。シティ開催では馬群がより密集しているので、いかに早く内に入って馬群をスムーズに捌けるかが勝負のポイントです。

 Captain Duffyの前走はアデレードのトップジョッキーが騎乗し、スリーワイドになって伸びを欠いての敗戦でした。この日はそのジョッキーが騎乗停止中だったので僕にチャンスが回ってきたわけですが、シティ開催でアピールできる絶好のチャンスであり、絶対にモノにしてやるという気持ちでレースに臨みました。

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▲レース前の作戦会議、隣はフィリップ調教師 (C)The Rising Sun Photography by Makoto Kaneko


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▲馬場入りの様子、「絶対にモノにしてやる」という気持ちで挑んだ (C)The Rising Sun Photography by Makoto Kaneko


 レースは好スタートから指示通り、2番手の後ろの4番手から抜群の手応えで進みました。あとは外から被せられず、内からも押し出されないように直線まで運び、追い出すだけです。3〜4コーナーでペースが上がったときに少し置かれ気味になり、内から押し出されそうなシーンもありましたが、何とか我慢して直線に向きました。

 右から左に鞭を持ち替えて使うと、手前を替えて一気に先頭に立ちました。このときにはすでに勝ちを確信しましたが、ラスト50mでソラを使って失速し、大外から伸びてきた馬に並ばれたところがゴールでした。

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1997年5月31日、東京都生まれ。父・坂井英光は大井競馬所属の調教師、叔父も元騎手の坂井薫人という競馬一家。同期には荻野極、木幡巧也、藤田菜七子ら。2016年に栗東・矢作芳人厩舎でデビュー。2019年、ノーワンでフィリーズレビューを勝利し重賞初制覇。2020年には、ダノンファラオでジャパンダートダービーに勝利し交流GI初制覇を飾った。日本だけの騎乗でなくオーストラリア、ドバイなど多くの海外遠征にも挑戦している。

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