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今年も照れずにハーツクライと叫ぶ

  • 2018年04月27日(金) 19時00分


◆「トニービン」の血と「スピード」の血が重要なレース

 天皇賞春で重要なのは「トニービン」の血と「スピード」の血。

 2012年の天皇賞春は1〜5着まですべてトニービンの血を持つ馬で145万馬券。

 トニービンの長所はスピードの持続距離をサポートすること。優れた持久力を供給できる血にもかかわらず、父系としての発展が危ぶまれているのは、日本の芝馬場でのスピード勝負にはサンデーサイレンス系、キングマンボ系を父系に持つ種牡馬に遅れを取ってしまうから。高速レースではスピードを足すことが重要。

 当レースはハーツクライ産駒が4年連続で連対。うち2年は複数の産駒が3着以内に。

 ハーツクライはトニービンを母父に持つ種牡馬。また、当レースで馬券になったハーツクライ産駒は母馬から「スピード」を取り込んでいます。

 昨年の当レース2着。一昨年も3着のシュヴァルグランはハーツクライ産駒。

 快速牝馬グロリアスソングを牝系に持つ。姉のヴィルシーナはマイルG1を2勝。妹のヴィブロスは同じ京都の高速馬場で行われるG1秋華賞を優勝。トニービンの血にスピードをプラスされた配合。

 カレンミロティックも当レースで3着、2着の実績あり。母父は米国血統のエーピーインディ。母スターミーはスプリンター。母母父カーリアンは京都G1勝ち馬を複数出した種牡馬で京都の高速馬場に強い種牡馬。セン馬は高齢まで走り続ける傾向もあり、ハーツクライにこだわるならおさえたい馬。

 チェスナットコートもハーツクライ産駒。同馬も牝系はスピード血統。

 近親のダッシャーゴーゴーは2010年のスプリンターズSでハナ差の2位入線(審議で4着になってしまったが)。スプリントG1でも勝ち負けできるような上質のスピードを供給する。母父クロフネも牝馬のスプリントG1勝ち馬、マイルG1勝ち馬を複数出す。

 同じくハーツクライ産駒のサトノクロニクルは母父インティカヴ。同馬の母はクラフティプロスペクターにダンチヒ。スピード型の米国血統で、ダノンプレミアムの母父でもある。

 母母父カーリアンは前出したように、京都の高速馬場に強い種牡馬。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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