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フェブラリーS上位組が中心/かしわ記念

  • 2018年05月01日(火) 18時00分


例年以上に面白いレースになりそう!


 ゴールデンウイークのダートグレード競走・第2弾は5月2日(水)、船橋競馬場の大一番『第30回かしわ記念(JpnI)』。2015年6月からナイター開催をスタートした船橋競馬場ですが、2016年・2017年のかしわ記念は5月5日の祝日・こどもの日に行われたため昼間開催でした。

 そして今年ついに、かしわ記念が初めてナイターで実施されます!「GWって言っても平日だから仕事だよ」という方も、ハートビートナイターのかしわ記念は発走時刻20時10分。お仕事の後でも間に合いますので、ぜひ可能な方は現地へ!現地へ行けない方は場外発売所やネットで馬券を買ってお楽しみください。

 今年の出走メンバーはJRA勢6頭のうち5頭がGI・JpnIホース。地方勢ではジャパンダートダービー(JpnI)を制したヒガシウィルウィンもいて、GI・JpnIホースが6頭も揃った頂上決戦。かしわ記念を3回も(2014年、2016年、2017年)制覇したGI・JpnI11勝馬コパノリッキーが引退し、次の王者に君臨するのはどの馬か?例年以上の非常に面白いレースになりそうです。

今年のフェブラリーS組に注目


 そんな中、注目が集まるのは今年のフェブラリーS組。ノンコノユメ、ゴールドドリーム、インカンテーションの上位3頭が揃って参戦します。先行勢総崩れの展開になり、後方から直線で最初に抜け出したゴールドドリーム、一緒にじわじわと上がってきたインカンテーション。さらにその外から強襲して差し切ったノンコノユメ。着差はクビ・クビで、ゴール前の3頭の叩き合いは実に見応えがありました。

 ノンコノユメはとにかく直線一気の末脚が魅力。2015年ジャパンダートダービーを制すると、秋の武蔵野Sでも3歳で古馬を相手に勝利。続くGI戦線でも上位に好走し、このままGIをいくつも勝つ存在になるのでは?と思われていましたが、気性的な問題に悩まされ2016年夏に去勢手術に踏み切ります。

 その後、長い低迷期に入ってしまいましたが、今年1月の根岸Sでサンライズノヴァとの戦いを制し、コースレコードで約2年2か月ぶりの勝利を飾ります。セン馬になって初めての勝利でフェブラリーSの優先出走権を獲得し、本番・フェブラリーSの舞台でも見事な差し脚で完全復活、2年7か月ぶりにGI・JpnI2勝目を挙げました。

 長いトンネルの中にいる間も本来の力の復活を諦めなかった陣営の思いが伝わっての復活劇は、競馬ファンの胸を熱くします。かしわ記念は一昨年コパノリッキーの4着でしたが、復活をとげた今なら上位争いは必至。あとは直線でノンコノユメの末脚がどこまで伸びるか、信じて応援したいと思います。

直線一気の末脚が魅力のノンコノユメ(写真は18年フェブラリーS優勝時、撮影:下野雄規)


 ゴールドドリームは昨年のフェブラリーSとチャンピオンズCを制したGI・2勝馬。東京の1600mでは5戦して【3-2-0-0】連対率100%。今回、船橋は初めてですが、紛れの少ないフェアなコースで、得意の左回り・マイル戦で適性は十分。ただこれまで参戦した園田・大井・盛岡では勝ち星を挙げておらず地方競馬への適性と、出遅れ癖に不安が。今回、初コンビのC・ルメール騎手がポンとスタートを決めれば上位争いに加わる存在です。

スタートを決めれば上位争いに加わる存在になるゴールドドリーム(写真は17年チャンピオンズC優勝時、(c)netkeiba.com)


 インカンテーションは故障で何度も休養を挟みながらも重賞を6勝している実力馬。しかしGI・JpnIでは昨年のかしわ記念2着、2015年のフェブラリーSでも2着など歯がゆいレースが続いています。過去の例を見ると、かしわ記念はリピーターが活躍することの多いレース。昨年2着の実績からコパノリッキー不在のここは負けられない戦い。順調ならばもっと早くに大成していた素質馬が、8歳になって悲願のJpnI制覇を達成することができるでしょうか。

勝てば悲願のJpnI制覇となるインカンテーション(写真は17年武蔵野S優勝時、撮影:下野雄規)


 モーニンは4歳時、デビュー以来7戦というスピードでGI・フェブラリーSを制し、当時大きな話題を集めましたが、のちのレースで意外にも低迷。昨年12月には阪神C(6着)、今年2月には阪急杯(16着)と2戦続けて芝のレースを使うなど試行錯誤。しかし芝のスプリント戦を使ったことが良い刺激になったのか、前走・コーラルS(阪神・ダート1400m・OP)で2年1か月ぶりの勝利を挙げました。かしわ記念は2016年8着、去年3着。3回目の今回、昨年以上の成績に期待です。

2年1か月ぶりの勝利を挙げたモーニン(写真は18年コーラルS優勝時、(c)netkeiba.com)


 ベストウォーリアは2014年と2015年の盛岡・マイルチャンピオンシップ南部杯を連覇し、JpnI・2勝を含む重賞5勝馬。かしわ記念は2015年2着、2016年3着、去年4着。今回は4回目の出走。

今回が4回目のかしわ記念出走となるベストウォーリア(写真は15年南部杯優勝時、撮影:高橋正和)


 コパノリッキーの村山明厩舎が送り出すオールブラッシュ。昨年の川崎記念(JpnI)を制して以降、勝ち星から遠ざかっていますが、2014年にコパノリッキーでかしわ記念を制している田邊裕信騎手との初コンビで変わり身に注目。船橋コースは初めて。

田邊騎手との初コンビとなるオールブラッシュ(写真は17年川崎記念優勝時、撮影:高橋正和)


年度代表馬ヒガシウィルウィンはどこまでやれるか


 地方勢ではなんと言っても船橋のヒガシウィルウィンに注目。地方馬として7年ぶりにジャパンダートダービーでJRA勢を撃破し、昨年のNARグランプリ・年度代表馬に輝いたJpnIホースが今年はここから始動します。意外にも船橋でのレースは初めて。とはいえ普段から調教で走り慣れたコースゆえ心配はありません。久しぶりの1600m戦(2017年1月の浦和・ニューイヤーC・1着以来)ですが、サウスヴィグラス産駒なのでむしろ距離短縮は歓迎。歴戦の一線級メンバーを相手に地元・船橋コースでどこまでやれるか、年度代表馬の勇姿を見せて欲しいと思います。

年度代表馬の勇姿を見せて欲しいヒガシウィルウィン(写真は17年ジャパンダートダービー優勝時、撮影:高橋正和)


 アジュディミツオー、ブルーコンコルド、エスポワールシチー、フリオーソ、ホッコータルマエ、コパノリッキーら多くの名馬たちが制してきた伝統の一戦。今年その名を刻むのは果たしてどの馬か?今後のGI戦線を占う意味でも必見の熱い戦いです!

※次回の更新は5月2日(水)18時。翌日に園田競馬場で行われる「兵庫チャンピオンシップ」のコラムをお届けします。


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【ダートグレード競走とは】
中央競馬・地方競馬の交流を促進し、ダート適性のある実力馬の出走機会の拡大を図るため、全日本的な見地から体系づけられたダート交流重賞競走の総称。

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埼玉県出身。フリーアナウンサー。競馬好きが高じてこの世界へ。2001年から15年間、グリーンチャンネルで「中央競馬全レース中継」のキャスターを務める。2016年度から「グリーンチャンネル地方競馬中継」のコメンテーターとして出演。さらに全国各地の競馬場のトークイベントに参加するなど、中央競馬・地方競馬の垣根を越えて活躍中。

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