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NHKマイルCは中山や阪神での実績がポイント

  • 2018年05月05日(土) 20時00分


 明日5月6日は競走番号の入れ替えが行われ、4歳以上1600万下、ハンデキャップ競走の上賀茂Sが京都10Rに、3歳オープンの橘Sが京都9Rに変更されています。これにより、WIN5も上賀茂S(京都10R)の方が対象レースとなりました。

 メインレースは別ですが、基本的に馬券は出走頭数が多ければ多いほど、発走時刻が遅ければ遅いほどよく売れるので、こうした措置がとられるのは当然です。100円でも多く馬券を売るのがJRAの責務だと思いますし、もっと頻繁にこの措置を発動しても良いくらいなんじゃないでしょうか。

 ただ、WIN5を買う立場からすると、歓迎できない部分があるのも事実。競走番号を入れ替えた結果、明日5月6日のWIN5は総出走頭数が81頭、総組み合わせ数が110万5920通り(土曜16時現在。以下同)となりました。

 ちなみに、橘SがWIN5対象レースならば総出走頭数は73頭、総組み合わせ数は55万2960通りだった計算。今年の橘Sは絞り込みやすいメンバー構成だと考えていましたし、総組み合わせ数も手頃な水準だったので、正直なところ「ずいぶん難度が上がっちゃったな……」と思っています。

 もちろん、難度と同時に高額配当が飛び出す確率も上がっているわけであり、この状況がプラスに働くかマイナスに働くかは自分次第。気を取り直してポジティヴに取り組みたいところです。

◆新潟大賞典は馬格で絞り込むべし

 1レース目は4歳以上1600万下、ハンデキャップ競走の上賀茂S(京都10R)。比較の難しいメンバー構成で、上位人気勢の支持はやや割れるかもしれません。

 2レース目は4歳以上オープン、ハンデキャップ競走のブリリアントS(東京10R)。前走の名古屋大賞典を快勝したサンライズソア、3連勝中のフェニックスマークあたりが人気の中心でしょう。

 3レース目は4歳以上GIII、ハンデキャップ競走の新潟大賞典(新潟11R)。土曜16時の時点ではトリオンフ、マイスタイルらに支持が集まっていました。

 4レース目は4歳以上オープンの鞍馬S(京都11R)。京都芝1200m内のレースを得意としているセカンドテーブルらが上位人気グループを形成すると思います。

 5レース目は3歳GIのNHKマイルC(東京11R)。こちらは土曜16時の時点だとタワーオブロンドンに支持が集中しており、ギベオンが続く構図です。

[伊吹式WIN5ランキング 2018年05月06日版]

1位 新潟11R 10.トリオンフ
2位 京都10R 13.ミキノトランペット
3位 京都11R 12.ヤマカツグレース
4位 東京10R 11.サンライズソア
5位 東京11R 5.プリモシーン
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 東京11R 10.パクスアメリカーナ
7位 東京11R 7.タワーオブロンドン
8位 東京10R 15.トップディーヴォ
9位 京都11R 5.カラクレナイ
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 京都10R 1.ゼンノワスレガタミ
11位 新潟11R 1.スズカデヴィアス
12位 東京11R 14.デルタバローズ
13位 東京10R 5.アングライフェン
14位 京都11R 14.オールインワン
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 京都10R 10.ナムラヘラクレス
16位 新潟11R 5.トーセンマタコイヤ
17位 東京11R 12.アンコールプリュ
18位 東京11R 3.テトラドラクマ
19位 東京10R 13.メイプルブラザー
20位 東京10R 2.モズアトラクション
21位 東京10R 14.メイショウウタゲ
22位 京都11R 10.セカンドテーブル
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 京都11R 3.アクティブミノル
24位 京都10R 3.ホーリーブレイズ
25位 京都10R 5.クリノリトミシュル
26位 新潟11R 13.ステファノス
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 5レース目のNHKマイルC(東京11R)は、東京や京都のレースにおける実績が信頼できない一戦。「“中山か阪神、かつ1600m以上、かつ重賞かオープン特別のレース”において4着以内となった経験のない馬」は2014年以降[0-0-1-27]と優勝争いに食い込めていません。なお「前走の条件が“JRA、かつGIのレース”だった馬」は2014年以降[3-1-1-12]とまずまず堅実。

 また「父にデピュティミニスター系種牡馬を持つ馬」は、2000年まで遡っても[4-4-0-11]と安定していました。今年のメンバー構成なら、クロフネ産駒のパクスアメリカーナ、GIから直行してきたプリモシーンあたりを重視すべきでしょう。

 3レース目の新潟大賞典(新潟11R)は、大型馬と内寄りの枠に入った馬を狙いたいレース。「馬番が8〜16番、かつ前走の馬体重が500kg未満だった馬」は2011年以降[0-0-1-42]と人気を裏切りがちです。面白そうな馬は何頭かいるものの、やはり実績上位で馬格もあるトリオンフが最有力だと思います。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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