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例年よりも欧州指向の末脚が要求される馬場

  • 2018年05月18日(金) 19時00分


◆今年の馬場は末脚の伸び重視

 NHKマイルCに続きヴィクトリアマイルもディープインパクト産駒が馬券内に2頭入りました。

 今春の東京芝は、直線でグリップが効き、直線の伸び勝負になる馬場状態もディープ産駒に有利。

 オークスにディープ産駒が出走するようになったのは2011年以降。9頭が3着以内に。

 母父の傾向は「欧州型」が優勢(亀谷ホームページ「スマート出馬表」では全出走馬の国別タイプを無料公開中)。

 オークスで馬券になった9頭のディープ産駒のうち8頭は母父が「欧州型」。

 母父が「欧州型」のディープ産駒で当日3人気以内に支持された馬5頭のうち4頭が3着以内。複勝率80%。

 一方母父が「米国型」のディープも3頭は当日5人気以内に支持されていましたが、すべて馬券圏外。

 欧州型は米国型に比べて、スタミナに優れていることに加え、道中で脚を温存することが要求される競馬に強い傾向も。オークスでは「タメ」の要素が重要であることも母父欧州型のディープに合うのでしょう。特に今年の馬場は末脚の伸び重視ですから母父「欧州型」のディープ産駒が走りやすそう。

 カンタービレは母父がガリレオ。今年の英2000ギニーを勝ったサクソンウォーリアもディープとガリレオの配合馬。

 先に書いたように、オークスは例年、欧州指向の強い馬が走りますが、それでも欧州指向が強すぎる配合。しかし、今年は例年以上に欧州指向の強い馬場であることは強調材料。

 また、ディープ×欧州母系の育成、調教ノウハウは年々上がってきている印象もある流れからも狙ってみたい血統。

 アーモンドアイは父ロードカナロア。自身の現役時代も前走からの延長適性の高さを見せ、産駒も短縮で挑むスプリント戦よりも延長を好む産駒が多い傾向。

 また、父父キングカメハメハ同様、母馬の適性を引き継ぎやすくたとえば母馬が芝中距離適性が高ければ、産駒も芝中距離適性が上がりやすい特徴も。

 アーモンドアイの母馬はフサイチパンドラ。芝2200mのG1エリザベス女王杯勝ち馬でオークスも2着。末脚の伸びが活きやすい先週までの馬場傾向も同馬の能力が発揮しやすい状況。

 ロサグラウカは近親のローズキングダムがダービー2着でJC優勝。

 ローズバドもオークス2着。父に欧州型ナスルーラ系で東京芝2400mG1にも実績があるトニービン。母系に欧州の名血ミルリーフを持つ、東京芝2400mにも実績がある牝系。欧州指向が強く、伸びが要求される馬場は合う血統。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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