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オークスはキャリアや脚質が明暗を分けそう

  • 2018年05月19日(土) 20時00分


 前回5月13日のWIN5は1029万3460円の高額配当決着となりました。ちなみに、ここ3回(4月29日、5月6日、5月13日)のWIN5対象レースで優勝を果たした15頭は、いずれも単勝2番人気以下の馬。単勝オッズが5倍未満だったのも、5月13日の赤倉特別(新潟11R)を勝ったダノンキングダム(4.2倍)だけです。

 なお、これまでに施行されたWIN5対象レースすべて(計1935レース)を集計対象とすると、単勝1番人気馬の勝率は28.9%、単勝オッズが5倍未満だった馬の勝率は25.3%となっています。イメージほど高くはないかもしれませんが、それでも確率通りなら5レースのうち1〜2レースは人気の中心になっている馬が勝つ計算。ここ3回のような“流れ”はどこまで続くでしょうか。

 明日5月20日のWIN5は総出走頭数が76頭、総組み合わせ数が70万5024通り(土曜16時現在)。1レース目の鳳雛S(京都10R)こそ出走頭数が9頭にとどまったものの、2〜5レース目はいずれも16頭立て以上の多頭数になりました。

◆鳳雛Sは少頭数のレースを勝ち上がってきた馬が不振

 1レース目は3歳オープンの鳳雛S(京都10R)。オープンクラスのレースで善戦してきたグレートタイム、コマビショウらが注目を集めそうです。

 2レース目は4歳以上1600万下のフリーウェイS(東京10R)。戦績に安定感のあるクライムメジャー、レインボーフラッグ、実績上位のフローレスマジックらが上位人気グループを形成すると思います。

 3レース目は4歳以上オープン、ハンデキャップ競走の韋駄天S(新潟11R)。比較の難しいメンバー構成で、上位人気勢の支持はやや割れるかもしれません。

 4レース目は4歳以上1600万下、ハンデキャップ競走の下鴨S(京都11R)。4歳、かつ実績上位のテーオービクトリーあたりに人気が集まるでしょう。

 5レース目は3歳GIのオークス(東京11R)。土曜16時の時点ではアーモンドアイが断然の支持を集めており、サトノワルキューレ、ラッキーライラックが続いていました。

[伊吹式WIN5ランキング 2018年05月20日版]

1位 東京11R 13.アーモンドアイ
2位 京都10R 7.グレートタイム
3位 京都11R 1.マウントゴールド
4位 新潟11R 11.ダイメイプリンセス
5位 東京10R 7.クライムメジャー
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 東京10R 3.ドーヴァー
7位 東京10R 6.ボーダーオブライフ
8位 新潟11R 12.オールインワン
9位 京都11R 6.ドレッドノータス
【以上すべての馬を買うと12点買い】

10位 京都10R 5.コマビショウ
11位 東京11R 8.サトノワルキューレ
12位 東京10R 4.ヴェネト
13位 新潟11R 9.アペルトゥーラ
14位 京都11R 10.テーオービクトリー
【以上すべての馬を買うと144点買い】

15位 京都10R 9.テイエムディラン
16位 東京11R 1.リリーノーブル
17位 東京10R 9.レインボーフラッグ
18位 東京10R 18.フローレスマジック
19位 新潟11R 15.ラインミーティア
20位 新潟11R 4.レジーナフォルテ
21位 新潟11R 13.ノットフォーマル
22位 京都11R 5.アクート
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 京都11R 11.ケンホファヴァルト
24位 京都10R 3.ハーベストムーン
25位 京都10R 8.バーンフライ
26位 東京11R 2.ラッキーライラック
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 5レース目のオークス(東京11R)は年明け以降の戦績を素直に評価したい一戦。「“同年、かつ東京か京都か阪神、かつ1600m以上、かつ重賞のレース”において連対経験のない馬」は2014年以降[0-0-2-44]と優勝争いに食い込めていません。

 また「出走数が6戦以上だった馬」は2014年以降[0-0-1-36]、「前走の4コーナー通過順が4番手以内だった馬」は2014年以降[0-0-1-23]。比較的キャリアが浅い差し馬を重視したいところです。今年のメンバー構成なら、アーモンドアイやサトノワルキューレを素直に信頼していいと思います。

 1レース目の鳳雛S(京都10R)は多頭数のレースに対する適性がポイント。「“JRA、かつ1600m以上、かつ出走頭数が15頭以上のレース”において優勝経験のない馬」は2014年以降[0-0-2-15]と苦戦していました。このレース自体は少頭数になりがちで、今年も9頭立てとなりましたが、14頭立て以下のレースを勝ち上がってきた馬は過信禁物と見ておきたいところ。実績上位でもあるグレートタイムやコマビショウを高く評価するべきでしょう。

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競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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