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今年「当たり年」となりそうなあの産駒に注目!(村本浩平)

  • 2018年05月23日(水) 18時00分


◆早くから勝ち上がりを見せているゴールドアリュール産駒

 2歳馬の取材をしていると、「この種牡馬の産駒、今年は当たり年かも?」と思うことがある。

 厩舎長や育成スタッフからひとしきり話を聞いた後に、「この馬もいいですよ」と話があがってくる馬たちがいる。それは、「この馬にも注目して欲しい!」という思いの表れであり、「赤本」といった媒体でもできるだけ取り上げたいと思っているのだが、今年はゴールドアリュール、そして、ヴィクトワールピサの産駒を高く評価する声が聞こえてきた。

 ゴールドアリュールは、ご存じダート界のトップサイアー。それだけにダートを主戦とする産駒たちは、POG期間内でポイントを稼げるレースが限られてしまう(交流重賞も含めれば、話は変わってくるかもしれないが…)ので、率先して上位で指名しようというPOGプレイヤーは少ないのではないだろうか。

 だが、産駒成績にも証明されているように、ゴールドアリュールの産駒たちは、2歳戦からも確実な勝ち上がりを見せている。また、距離もこなせるのでダート適性が高いながらも、短距離戦を得意とする種牡馬(ヘニーヒューズ、サウスヴィグラス、パイロ)の産駒とも戦いの場がかち合わず、あっさりと2勝目をあげることも多い。

 確実にポイントを上げておきたいPOGプレイヤーには、またとない種牡馬であるゴールドアリュールだが、しかも、「当たり年」となりそうな今年は、後に重賞を沸かせているような大物も揃った。

 クリソベリル(牡2、音無)は、全兄弟にジャパンダートダービー、コリアCを制したクリソライト、また兄弟にGI・2勝馬のマリアライト、神戸新聞杯の勝ち馬となったリアファルの名前もある。クリソライトの競走成績を見ても、母とゴールドアリュールとの相性の良さは疑いようのないところだが、クリソベリル自身は、マリアライトやリアファルのように、芝もこなせるのではないかと思える柔軟さと、スピード能力を感じさせているという。

 他にも息長くダート交流重賞を沸かせている、ベストウォーリアの半弟となるラインハルト(牡2、金成)、朝日杯FSの優勝馬となった、ゴスホークケンの半弟となるオールザウェイベイビーの16(牡2)、日経賞の勝ち馬となったシャケトラの半弟となるシハーブ(牡2、藤沢和)も同様に評価が高い。

 ゴールドアリュール産駒の最大の長所が、サンデーサイレンス系種牡馬の中でも、筋肉量が充実していた父の馬体を受け継ぐかのように産駒も逞しい馬が多く、動きもまたパワフルかつ、馬体減りの心配も無いのか、順調に来ている傾向が見られる。POG的にはこれほど心強いことは無いだろう。

 この世代が「当たり年」となりそうな、もう一頭の種牡馬がヴィクトワールピサ。初年度産駒から桜花賞馬となったジュエラーを輩出し、その後もファルコンSの勝ち馬となったコウソクストレートを輩出。POG期間内にもジョルジュサンクやアジュールローズがオープン勝ちを収めているものの、その実績にしてはPOGで話題に上がってくることが少ない種牡馬となっている。

 ひとえにこれは、毎年のように続々とスタッドインしてくるサンデーサイレンス系種牡馬たちに、話題を奪われていることもあるかと思われる。それでも、現役時に皐月賞と有馬記念、そして、世界の猛者を退けてドバイワールドCを制した競走能力は、トップサイアーたちと遜色ないはず。また、父のネオユニヴァースより馬体も恵まれており、それは産駒たちにもしっかりと反映されている。

 ミラクルレジェンド、ローマンレジェンドと2頭の重賞勝ち馬の半妹となるのが、パーソナルビリーフ(牝2、松下)。産地馬体検査にも姿を見せていたが、すっきりとしながらも、芯の入った動きだけでなく、その後の取材でも「普段の調教でも推進力があり、スピード能力にも秀でている。兄弟のようにダートもこなせるはず」とのコメントも聞かれていた。

 秋華賞を制した、母ブラックエンブレムの6番仔となるのがウィクトーリア(牝2、小島茂)。育成の時点で500kgを超える大型馬ながら、身体全身を使えるような走りもできている。兄弟が重賞で活躍を見せるツーデイズノーチスの16(牡2)も、緩さの中に芝向きと言える軽さのあるフットワークを見せている。

 他にもアンブロークン(牡2、手塚)、クィーンユニバンス(牝2、田村)、レッドアネモス(牝2、友道)、キャンディネバダの16(牝2)もここで名前を挙げておきたいヴィクトワールピサ産駒と言えるが、その中でも特に注目しているのがベストオンアース(牝2)である。育成先でも、

「仕上がり、動き共に申し分ありません。速い時計を出すと、自分から沈み込んでいくような動きを見せます」

 との高い評価が聞かれていた。この世代の活躍をきっかけとして、またヴィクトワールピサの評価が馬産地やセリ市場、そしてPOGでも高まっていくと思われるだけに、その前にPOGプレイヤーの皆さんには産駒の指名をご一考願いたい。

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