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ラブバレット、悲願のタイトル獲得へチャンス十分/北海道スプリントC

  • 2018年06月06日(水) 18時00分


昨年に続き秋のビッグタイトルへ!


 6月7日(木)、門別競馬場で行われる『第22回北海道スプリントC』。昨年の勝ち馬ニシケンモノノフはその後JBCスプリントを制覇。今年もまた秋のビッグタイトルを目指す短距離馬たちが揃いました。JRAから4頭、岩手から1頭、高知から2頭、地元ホッカイドウ9頭の合計16頭が覇を競います。

最有力候補のニシケンモノノフ、連覇達成なるか


 まずはJRA勢4頭から。ニシケンモノノフは昨年単勝1.9倍の1番人気に応え、2着ショコラブランに4馬身差をつけての圧勝。続く10月の東京盃はキタサンミカヅキの3着でしたが、11月のJBCスプリントを勝利し、昨年のダートスプリント王に輝きました。その後、年明けのシルクロードSで15着、フェブラリーSで16着、東京スプリントで8着と敗戦が続いていますが、もともと2013年に門別競馬場でデビューしたホッカイドウ競馬出身馬。門別競馬場は5戦4勝と好相性。復活の勝利で連覇達成なるか最有力候補と言っていいでしょう。

 しかし不安材料は59kgという負担重量。過去10年を振り返っても59kgで勝利した馬は不在。ニシケンモノノフ自身、前走東京スプリントは58kgで8着。59kgは初めてで、負担重量を克服できるかどうかが勝敗を分けるカギとなりそうです。

ニシケンモノノフは負担重量を克服できるかどうかが勝敗を分けるカギとなりそう(写真は17年北海道スプリントC優勝時、撮影:田中哲実)


 スノードラゴンは当レース出走4回目となる10歳の大ベテラン。2014年2着、2016年3着、2017年3着と必ず馬券圏内に来ており、しかも昨年と2016年はどちらも今回と同じ59kgを背負ってのもの。2014年のスプリンターズSを制した芝のGIホースで、昨年のスプリンターズSでもレッドファルクスと0.1秒差の4着に健闘するなど高齢にして衰え知らず。今回は地元ホッカイドウ競馬の五十嵐冬樹騎手とのコンビで昨年以上を狙います。

地元ホッカイドウ競馬の五十嵐冬樹騎手とのコンビとなるスノードラゴン(写真は14年スプリンターズS優勝時、撮影:下野雄規)


 テーオーヘリオスはダートグレード競走初挑戦。デビューは3歳の5月で、その年の秋に500万下から3連勝でオープン入り。その後オープン戦では勝ち切れず、降級後もいまひとつのレースが続いていましたが、今年3月の播磨S(阪神・1600万下)で2年3か月ぶりの勝利を挙げて再びのオープン入り。続くコーラルS(阪神・OP)ではモーニンの0.1秒差の2着。このとき1番人気6着だったサクセスエナジーは先日のさきたま杯を制覇。レベルの高い一戦だったと言えます。その後京葉S(中山・OP)は12着でしたが、前走・天王山S(京都・OP)でオープン特別初勝利。まだ伸びしろのある6歳馬が勢いに乗っての参戦です。

ダートグレード競走初挑戦となるテーオーヘリオス(写真は18年天王山S優勝時、(c)netkeiba.com)


 コパノマイケルは前走・黒船賞でダートグレード競走初出走。ダート1200mは7戦して【5-1-0-1】と好相性。1400mの黒船賞は10着に敗れましたが、得意の1200mで、今回のメンバーでどこまでやれるか楽しみな5歳馬です。

ダート1200mは好相性のコパノマイケル(写真は18年初春S優勝時、撮影:下野雄規)


 JRAの2頭のGI/JpnIホースが59kgを背負う中、俄然注目が集まるのが岩手のラブバレット。2015年2016年のクラスターCで2年連続ダノンレジェンドの3着。2017年のクラスターCはブルドッグボスの2着。兵庫ゴールドトロフィーはグレイスフルリープの2着。笠松グランプリは2015年から3連覇。地元岩手の重賞では圧勝続きと、岩手のみならず地方競馬の短距離戦線を牽引する存在。これまで戦ってきた相手を考えると今回も上位争い必至。前走・東京スプリントは外枠からの発走で後方からの競馬になってしまい、自分の競馬ができずに敗退(6着)。それでもスノードラゴン(7着)、ニシケンモノノフ(8着)に先着しているのは心強い材料。初参戦の門別競馬場で悲願のダートグレード競走初制覇なるか、気合の入る一戦です。

悲願のダートグレード競走初制覇を狙うラブバレット(写真は17年笠松グランプリ優勝時、撮影:稲葉訓也)


 地元ホッカイドウ勢ではサトノプリンシパル。元JRA所属馬で2013年3歳時にはレパードSでインカンテーションの2着、東京大賞典でホッコータルマエの4着などがある素質馬。昨年夏にホッカイドウ競馬に移籍。昨シーズンは思うような成績を出せずに終わりましたが、今シーズンはここまで2戦2勝。しかも2戦とも後続に大差をつけての圧勝と力の違いを見せており、今回の台風の目になる可能性も。

地元の意地を見せたいサトノプリンシパル(写真は13年東京大賞典出走時、撮影:高橋正和)


 ラブバレットかサトノプリンシパルが勝てば、2000年に12歳(当時の表記では13歳)で制したオースミダイナー以来となる地方馬による勝利となります。

 今年は京都競馬場で行われる秋のJBCスプリントに向けて、今後の短距離戦線を見据える意味でも注目の一戦、北海道スプリントC。ラブバレットのタイトル奪取の夢が叶うのか、ニシケンモノノフの連覇なるか、新星誕生なるか、非常に楽しみです!

※次回の更新は6月12日(火)18時。翌日に川崎競馬場で行われる「関東オークス」のコラムをお届けします。


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【ダートグレード競走とは】
中央競馬・地方競馬の交流を促進し、ダート適性のある実力馬の出走機会の拡大を図るため、全日本的な見地から体系づけられたダート交流重賞競走の総称。

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埼玉県出身。フリーアナウンサー。競馬好きが高じてこの世界へ。2001年から15年間、グリーンチャンネルで「中央競馬全レース中継」のキャスターを務める。2016年度から「グリーンチャンネル地方競馬中継」のコメンテーターとして出演。さらに全国各地の競馬場のトークイベントに参加するなど、中央競馬・地方競馬の垣根を越えて活躍中。

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