雨予報は歓迎かも知れないサトノアーサー
先週の安田記念。◎ブラックムーンでご迷惑をおかけしましたが、パドックの周回を見ていたら、状態に関しては申し分なかったと思います。だからといって責任逃れするわけではありませんが、決して、自分として無意味な本命ではなかったと理解しています。それを証明するためにも、今週の重賞でも結果を出さないといけませんね。
問題は雨。ですが、今朝6日の栗東も雨だったので、そこでいい動きを見せていた馬はレース当日が雨でも動けると判断します。というのも、水分を含んで重たくなったウッドチップで苦しい動きを見せていた馬もいれば、喜んで弾むように動けていた馬もいるので、このあたりをウマい馬券にも反映していきたいと思います。
【エプソムC/サトノアーサー】
休み明けの前走。中間の追い切りは少し落ち着きがあって、最終追い切りでも動けている印象があったので、ウマい馬券でも本命を打ちましたが、レース内容が案外。57キロのハンデなのか、距離なのか。その判断が難しいところですが、今回は中2週で上昇してくるはず。
最終追い切りでその動きを確認しましたが、CWで4F追い切り。内からサッと抜けていく機敏さはさすがでしたし、調教から判断できる状態に関しては文句ありません。レース当日は雨予報もありますが、洛陽Sでのレースぶりを考えれば、むしろ雨は歓迎かも知れません。もちろん、最終追いの動きを見ていてもそれは感じます。
サッと抜けていく機敏さがあるサトノアーサー(6月5日撮影)
【エプソムC/グリュイエール】
前走が2年1ヶ月ぶりのレースで勝利。しかも今までに比べて、前の位置で競馬できたことがなにより。それだけ能力が違ったという見方もできるかも知れませんが、重賞を戦うにあたってはプラスになりそう。
気になるのは前走の反動でしょう。ノーザンFしがらきへの放牧を挟んでの仕上げとなった今回の調教内容ですが、ほぼ坂路調教です。ちなみに前走時は2週前にCWで6Fから速い時計を出しており、この点が前回とは違います。しかし、前回とはレース間隔も違うだけに、CWでの6F追い切りがないことをマイナス材料にすることもありません。ただし、長期休養前はCWでの追い切りが中心だったのに、今は坂路中心という変化があることは事実で、週末の雨予報も合わせて考えると、どこまでの印を打つべきかは悩むところです。
前走がプラスになりそうなグリュイエール(6月5日撮影)
【マーメイドS/キンショーユキヒメ】
前走福島牝馬Sで初重賞制覇。この勢いが中間の調教にも表れているような感じがします。CWでの追い切りはいつも単走ですが、機敏に動けており、1週前追い切りでは馬場状態も良かったので、速い時計が出ています。
最終追い切りは時計を要する馬場状態だったので、数字的には6F84.5〜5F68.8〜4F53.1〜3F38.3〜1F11.7秒。前半をゆったり入ったこともあって、全体時計は遅くなりましたが、後半は速い時計。雨が降る中でも溌剌と動けているように見えましたし、これなら週末の雨もさほど影響しないかも知れません。
雨が降る中でも溌剌と動けているキンショーユキヒメ(6月6日撮影)
【マーメイドS/レイホーロマンス】
昨年11月以降、使い続けられていますが、調教パターンは一貫して、1週前CW、最終追い坂路というリズムを崩していません。前走は着順こそ悪くなりましたが、決して状態的な問題があったとは思えません。
今回に関してもパターンは変わらず。1週前にCWでしっかりと併せ馬を行って、先着する内容。そして最終追い切りは4F目最速ラップにこそならなかったものの、4F時計はここ最近では速い部類。今回は前走から2キロ減のハンデ戦。過去の重賞実績を考慮した上でこのハンデはなかなか魅力的です。
ここ最近では速い時計を出したレイホーロマンス(6月5日撮影)
【マーメイドS/エマノン】
連続好走の少ないタイプでしたが、直近2走は2着と1着。前走は坂路での追い切り本数を強化しての勝利。5歳になって、ようやく安定して力が出せるようになったのかも知れません。その根拠のひとつは坂路でのラップの踏み方。これまでは4F目が最速になるのは最終追い切りが多かったのですが、今回は2週前追い、1週前追いでも4F目最速でした。
そして最終追い切り。松若風馬騎手が跨って、坂路で単走でしたが、もちろん4F目が最速になるラップ。軽量の鞍上ということはありますが、レースでも50キロなわけですから、この軽快な動きはレースでの走りとイメージを被せることができそう。阪神競馬場での好走実績はありませんが、5走前にメンバー内最速の上がりをマークしているので問題なし。
軽快な動きを見せたエマノン(6月5日撮影)
◆次走要注意
・6/2 3歳上500万下【ローズストリート】(4人15着)
敗因は長期休み明けよりも内枠。自分のリズムでレースができなければモロさが出てしまうところは昔と変わっていません。気性面は変化しないかも知れませんが、自分のリズムで動くことができれば、3歳時よりも性能はアップ。今度は外枠に入れば一変します。
[メモ登録用コメント] [ダート1800m]最終追い切りCWでラスト1F最速ラップかつ外枠で勝ち負け
◆今週の追い切り特報
・三田特別【テーオーフォルテ】
6日の最終追い切りを見ていると、雨馬場よりも晴馬場が向きそうなタイプ。それでもしっかり動けていたのは、現在の充実ぶりを示すものですし、それでいて降級なら当然高い評価をすべきでしょう。
充実しているテーオーフォルテ(内)(6月6日撮影)
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