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今後に向けて賞金加算必須の一戦/アハルテケS

  • 2018年06月08日(金) 18時00分


◆前走快走したが反動の心配は少なそう

 人気の中心でも、この得意の東京開催で勝ち星を加え、狙いのレースに確実に出走できる賞金額に達したい4歳サンライズノヴァ(父ゴールドアリュール)から入る。シーズン末の今回のオープン特別は楽に出走できたが、4歳馬のクラス分け再編成で条件賞金は「2300万」に半減している。ちょっとレベルの高い組み合わせでは、狙いのレースに出走できるとは限らない条件賞金額になってしまった。

 最近は連続してスタートが悪く、ほぼ最後方近くからレースを進めるサンライズノヴァには、雨で時計が速くなり過ぎると届かない危険もあったが(先行グループが失速しない)、土曜日の東京は馬場状態に影響するほどの雨は降らないもようである。

 東京ダートでは、4走前の根岸S1400mをノンコノユメにわずかに及ばなかったものの「1分21秒5」。これは東京ダート1400mのコースレコードタイであり、同時にJRAレコードともタイ記録だが、前走の行きっぷりをみると、1400mよりは1600mの方が追い上げやすいだろう。快速スプリンターではない。

 その前回、出負けして最後方からの追走になり、上がりは34秒4。負けはしたものの、「良く2着に届いたものだ」と思わせた。これは高い能力を示すと同時に、「良く届いたものだ」と思わせるレースをしたあとは、芝のレースだと危険な人気馬である。

 必死でやっと届いて快走したレースのあとは、「レコード勝ちのあとは疑ってかかれ」の金言と同じで、120点くらいのレースをしてしまった反動が出る危険がある。

 ただ、ダート戦の場合は「芝で上がり32〜33秒台」で伸びたなど、腱や筋肉に負担のかかるような極限のレースをしたわけではないから、その心配は少ないとされる。

 前回より相手強化とはいえない組み合わせで、トップハンデながら57.5kg(0.5kg減)。今回は届くだろう。

 相手本線は、1600mこそベストのオールマンリバーと、今週の調教が素晴らしかったブラゾンドゥリス。次いで隠れた東京巧者のワンミリオンス。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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