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半姉ソウルスターリング以上の活躍が期待されるシェーングランツ

  • 2018年06月13日(水) 12時00分
●シェーングランツ(牝 美浦・藤沢和雄 父ディープインパクト、母スタセリタ)
 オークス(GI)と阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)を勝ったソウルスターリングの半妹。母は仏オークス(G1・芝2100m)など仏米で6つのG1を制した名牝で、母としても規格外の存在かもしれないとの期待が大きい。母の「Monsun×Dashing Blade」という組み合わせは、アメリカでニューヨークH(G2・芝10f)など4つの芝重賞を制したノーブルステラと同じで、同馬はその後日本に輸入され、ディープインパクトと交配してノーブルコロネット(13年フィリーズレビュー-GII・4着)を産んだ。スタセリタのほうが格上なのでGI馬を出せる可能性は大いにあるだろう。母の父Monsunは芝2400m向きのドイツ血統で、Northern DancerやMr.Prospectorはもちろん、Nasrullahすら持たない異系血統でありながら、優れた底力を伝えて世界的に成功を収めた。本邦輸入種牡馬ノヴェリストの父でもある。万能型で姉以上の活躍を期待。

●ダノンチェイサー(牡 栗東・池江泰寿 父ディープインパクト、母サミター)
 母サミターは愛1000ギニー(G1・芝8f)、ガーデンシティS(米G1・芝9f)の勝ち馬。「ディープインパクト×ロックオブジブラルタル」はミッキーアイル(16年マイルCS-GI、14年NHKマイルC-GIなど重賞6勝)と同じで、母方にMr.ProspectorとBlushing Groomを併せ持つ配合はヴィルシーナ(13、14年ヴィクトリアマイル-GI)とヴィブロス(17年ドバイターフ-G1、16年秋華賞-GI)の姉妹、ミッキークイーン(15年オークス-GI、15年秋華賞-GI)、アンビシャス(16年大阪杯-GII、15年ラジオNIKKEI賞-GIII)などと同じ。母にDanzig 3×4を持つディープインパクト産駒なのでダノンプレミアム(17年朝日杯FS-GI)を彷彿させる配合でもある。さらに、Joyful牝系にディープインパクト、という配合はサザナミ(OP)と同じ。これらを総合するとまず走ってくるだろうと思える。セレクトセール1歳で落札価格2億5000万円。その価格に見合うだけの活躍を期待したい。芝向きの中距離タイプ。

●ホウオウライジン(牡 栗東・矢作芳人 父キングカメハメハ、母ガールオンファイア)
 母ガールオンファイアは不出走馬。2代母レディブロンドは名馬ディープインパクトの半姉で、現役時代は6戦5勝。スプリンターズS(GI)で4着という成績がある。競走能力をともなった超良血馬だけあって繁殖成績も良好で、ゴルトブリッツ(12年帝王賞-Jpn1、11、12年アンタレスS-GIII、マーキュリーC-Jpn3)、ラドラーダ(10年阪神牝馬S-GII・6着)を産んでいる。ラドラーダの息子レイデオロは日本ダービー(GI)を勝ち、その全弟レイエンダは現在2戦2勝。本馬は不出走馬が母とはいえ、近親が軒並み走っているので走る資質を受け継いでいる可能性は高い。ただ、半兄アグニシャイン(父ハービンジャー)は2戦1勝のあと屈腱炎で休養中、ロードカナロアを父に持つ4分の3兄は未登録と、体質の弱さが見え隠れする血統でもある。そのあたりに問題がなければ芝中距離で大仕事も可能だろう。

●メテオスウォーム(牡 栗東・矢作芳人 父ロードカナロア、母プリモスター)
 半兄スザク(父キングカメハメハ)は全日本2歳優駿(Jpn1)2着、半姉ブライスガウ(父パイロ)はダートで3勝、従兄弟のマイネルクロップ(父クロフネ)はマーチS(G3)の勝ち馬と、グランド牧場の生産馬らしくパワーを帯びたファミリーから誕生している。ただ、母プリモスターはサンデーサイレンスを父に持ち、芝だけで5勝を挙げたので、決してダート専用というわけではない。本馬の父は芝向きのロードカナロアなので芝向きだろう。母方にSeeking the Goldを持つロードカナロア産駒は、これまでにデビューした5頭中3頭が勝ち上がり、アネモネS(OP)で2着となったレッドレグナントが出ている。また、同じ2歳馬で評判に挙がっているソルドラード(レイデオロの4分の3弟)もこのパターン。芝向きのマイラーだろう。

●リープリングスター(牡 栗東・木村哲也 父ゴールドアリュール、母オールザウェイベイビー)
 朝日杯フューチュリティS(GI)を勝った外国産馬ゴスホークケン(父Bernstein)の半弟。母オールザウェイベイビーはゴスホークケンの活躍が評価されてその後日本の土を踏み、6頭の産駒をデビューさせているが、コンスタントに勝ち上がるものの大物は出ていない。本馬の父はゴールドアリュール。母方にMr.ProspectorとRobertoを併せ持つ同産駒にはコパノリッキー(14、15年にフェブラリーS-GIを2連覇するなどダートGIを11勝)、オーロマイスター(10年マイルチャンピオンシップ南部杯-Jpn1)、サンライズノヴァ(17年ユニコーンSーGIII)、ランウェイワルツ(兵庫CS-Jpn2・2着、みやこS-GIII・2着)などがいる。GI馬の半弟という血統的背景、そして配合的にも優れているので期待できる。ダート向きの中距離タイプ。

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68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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