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数々のG1ホースを輩出してきた3歳ダート路線の登竜門、ユニコーンSの有力馬を追い切りから分析!

  • 2018年06月13日(水) 18時00分


成長を感じさせる追い切りを披露したグリム


 今週の重賞はユニコーンSと函館SS。函館SSの出走予定馬はすでに函館競馬場へ移動。最終追い切りは現地というパターンになりますので、ここで取り上げるレースはユニコーンSとしましたが、このレースが「2勝馬の抽選」という状況です。

 取り上げた馬がユニコーンSに出走できないという可能性もありますが、そうなれば同日東京ダート1600mで行われる青梅特別に回る馬も多いはず。かつてはホッコータルマエがここを制した出世レース。今年もレベルの高いユニコーンSになりそうですから、青梅特別へ回った3歳馬にも要注意です。

【ユニコーンS/グリム】

 前走青竜Sで東京ダート1600mを制した上、3勝馬なので、ここへは出走確実。前走時の最終追い切りはCWだったので、今回もそうなるかと思いましたが、坂路での単走という内容でした。これまでの坂路での自己ベストは4F52.8秒ですが、今回は4F51.6秒。1秒以上ベストを更新した上、4F目12.3秒というラップもベスト更新。全体も終いもしっかりしているラップは成長の証といってよいでしょう。

 馬場へ向かう前に写真を撮影しましたが、トモの膨らみが素晴らしいですね。ここに胴回りにしっかりと筋肉がついてくれば、もっと安定感が出てくるような気がしますが、現状でも3歳ダート路線のトップクラスのボディであることは間違いありません。もちろん中間の調教量も十分に足りています。

グリム(6月13日撮影)

4Fのタイムを1秒以上更新したグリム(6月13日撮影)


【ユニコーンS/グレートタイム】

 2勝馬なので除外対象。ですが、青梅特別には登録していないので、ユニコーンSに出走できなければ、翌週以降へとスライドすることになりそう。東京ダート1600mはヒヤシンスSで4着ですが、当時は連闘。連対を外したのもこの1戦だけですから、今回のローテーションなら度外視してよい成績でしょう。

 1週前追い切りは坂路でしたが、最終追い切りはCW。C.ルメール騎手が跨って、コーカスを追走する内容でしたが、ラスト1F標識手前では反応が鈍いのかなといった感じでしたが、エンジンがかかるとしっかりと前を捕まえて先着のゴール。全体時計は6F86.5秒と遅くなりましたが、終いは1F11.6秒の伸び。反応を確かめるという意味では十分な内容だったと思います。

グレートタイム(6月13日撮影)

エンジンがかかるとしっかりと前を捕まえたグレートタイム(6月13日撮影)


【ユニコーンS/シヴァージ】

 デビューから4戦すべて1番人気。距離は初めての1600mですが、そのポテンシャルに期待するファンも多いでしょう。こちらは2勝馬なので除外対象、除外なら青梅特別へ回るというプランになっています。

 この中間はしっかりと調教量を積んでおり、レース間隔があいたことは全く気になりません。むしろ、最終追い切りのCWでは3頭併せの真ん中で素晴らしい動き。両サイドの2頭を置き去りにしたラスト1Fは11.5秒の伸び。ギアチェンジが素晴らしく速い分、東京競馬場の長い直線での仕掛けどころが難しくなるかも知れませんが、混戦になった時には大きな武器になるはずです。

シヴァージ(6月13日撮影)

ラスト1Fは11.5秒の伸びをみせたシヴァージ(6月13日撮影)


【ユニコーンS/バイラ】

 前走端午Sを制した3勝馬。前走と同じ中6週というレース間隔で、前走時の追い切り本数が5本に対し、今回が4本。1本少なくなりましたが、その分、今回はCWでの追い切りが2本になっており、しかも1週前追い切りは素晴らしく速い時計でした。

 最終追い切りは前走同様、坂路での内容。どのくらいの時計になるか注目していましたが、4F54.4秒は前走時よりも2秒速くなっています。しかも4F目が最速になるラップ。距離経験はありませんが、後方からためて脚を爆発させるタイプだけに、最終追いのような動きができれば、東京の直線でも弾ける可能性は十分です。

【ユニコーンS/ハーベストムーン】

 鳳雛Sで3勝目。ここまで1700m以上の距離ばかりを使ってきているので、今回はスタート地点が芝であることや距離が短くなることが課題になります。浅見秀一厩舎らしく、日曜日に本追い切りといった時計の出し方で、6月10日に坂路4F51.6秒をマークしており、最終追い切りは軽めという内容でした。

 その軽さがどのくらいになるか注目していましたが、4F58.5秒という時計。前走時と比較するとかなり遅い数字ですが、2走前との比較なら同じくらい。レース間隔は2走前の方が近いだけに、この内容で問題ないでしょう。4F目が最速ラップも踏めていますし、あとは前記した条件的なものをクリアできるかどうか。

◆次走要注意

・6/9 2歳新馬【ヒラソール】(5人2着)

 調教の動きを見ていると、スピード一辺倒の馬かと思いましたが、レースでは控えて差してができました。新馬勝ちすることはできませんでしたが、デビュー戦でこんなレースができたことは収穫。次は楽に順番です。

[メモ登録用コメント] [芝短距離]最終追い切り栗東坂路4F目最速ラップなら勝ち負け

◆今週の追い切り特報

・3歳未勝利【ウエスタンマリーヤ】

 もともと追い切りの動きから未勝利脱出は時間の問題と思っていた馬ですが、前走6着で次走の優先権がなくなって困惑。一応、来週の出走を予定しているようですが、短い距離は出走できないかも知れません。でも13日のCWでの動きなら、距離が延びても問題なし。むしろダート1800mあたりがいいはず。

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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