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データ的には「一強」のレース!/ユニコーンS

  • 2018年06月13日(水) 18時00分

■ユニコーンS(G3・東京ダ1600m)フルゲート16頭/登録27頭


【特注データ】〜レースデータより〜



 ここは登録馬が非常に多いのもあって、鞍上が乗り替わるケースが多い一戦。しかし、データを確認してみると、継続騎乗組のほうが明らかに好成績だ。過去10年の連対馬の75.0%を継続騎乗組が占めており、連対率23.8%、複勝率30.2%と信頼度の高さも十分。鞍上が乗り替わる可能性が高い馬は、相応の割引が必要といえる。

 また、ホームである関東所属騎手の成績がイマイチであるのも特徴。昨年は戸崎騎手と田辺騎手のワンツーで、トータル[5-3-5-86]と馬券に絡んでいる回数も多いが、連対率8.1%、複勝率13.1%と信頼度は低調。これなら、人気薄に関してはスパッと「消し」で勝負するのもアリだろう。関西所属騎手や外国人騎手を狙ったほうがいいレースだ。

 なかでもアツいのが「継続騎乗×関西所属騎手」と「継続騎乗×外国人騎手」の組み合わせで、想定段階でコレに合致しそうなのが、青竜Sを制しているグリムと、端午Sの勝ち馬であるバイラ。今年は例年にもまして乗り替わり組が多くなりそうなので、この2頭がなおさら「買い」といえそうである。

【コース総論】東京ダ1600m

・コースの要所!

★人気サイドが猛烈に強いコース。1着馬の36.5%を1番人気が占めている。
★内枠である馬番1〜4番の成績が不振。芝を長く走れる外枠のほうが優勢。
★最速上がり馬が強く差せるダートコースだがトータルでは先行勢が買い。





 2コーナー奥のポケットから発走。芝スタートのダートコースで、芝の部分を走る距離が内外でけっこう違うという、トリッキーな形態である。芝もある程度こなせるタイプが外枠に入ると、内に圧をかけながら先行することが可能で、かなり有利。また、最後の直線が長く瞬発力の要求度が高いというのも、大きな特徴といえる。

 まずは人気別だが、人気サイドの強さはかなりのもの。1番人気は[128-67-39-117]としっかり勝ちきっており、勝ち馬全体に占める割合も36.5%ときわめて高い。2〜3番人気や4〜6番人気の成績も優秀で、当然ながら順当決着傾向はかなり強め。ここでは、極端な穴狙いは避けたほうが賢明だろう。

 芝スタートの影響がハッキリ出ているのが枠番データ。内枠である馬番1〜4番の信頼度が、極端に低くなっているのが見てとれる。平均人気の低さも背景にはあるが、回収率ベースの数値も低調で、やはり相応の割引が必要なはず。ただし、外枠が極端に強いというわけではないので、そこは誤解のないようにしたい。

 脚質は先行勢優勢。最後の直線が長く、最速上がり馬が好成績であるように瞬発力の要求度も高いコースなのだが、それでも先行勢の優位は揺るがない。逃げた馬が[19-20-12-126]で連対率22.0%と意外なほど粘っているのも、それを裏付けるデータである。ペース次第で差しや追い込みも決まるが、軸足を置くべきはやはり先行勢だ。

【レース総論】ユニコーンS(G3) 過去10年

・レースの要所!

★3番人気以内[10-7-5-8]と異様なまでに人気馬が強い穴党泣かせのレース。
★コースデータ以上に内枠の不振が目立つ。内枠の馬はかなり割り引きたい。
★先行勢と中団待機組の成績が拮抗。コースデータほど先行勢優勢ではない。
★前走4着以内が好走の必要条件。期待値が高いキャリア6〜8戦の馬に注目。








 レースの平均配当は、単勝515円、馬連2521円、3連複7263円という尋常ならざる低さ。それもそのはずで、過去10年の勝ち馬はすべて3番人気以内であり、連対馬に関しても20頭のうち19頭までが5番人気以内という、徹頭徹尾「堅い」レースとなっている。3着に関してはそれなりに紛れているのだが、それでも穴党泣かせであるのは間違いない。

 枠番データでは、コースデータ以上に内枠の不振が目立っている。平均人気が極端に低いわけではないのに、馬番1〜4番はトータル[1-2-4-33]で勝率2.5%、連対率7.5%と絶不調。ちなみに、そのすぐ隣である馬番5番も[0-0-0-10]と全滅だ。それとは対照的に好内容なのが「やや外」である馬番8〜13番で、トータル[7-5-1-47]と連対馬の多さはかなりのもの。内枠を割り引いた上で、このあたりをプラスに評価したい。

 コースデータではハッキリと先行勢優勢だったが、レースデータでは先行勢と中団待機組が互角に張り合っている。逃げた馬が[0-1-0-9]と不振であることや、最速上がり馬が[4-3-2-4]で連対率53.8%、複勝率69.2%とコースデータ以上に強いのも、注目すべきポイント。ペースや組み合わせ次第ではあるが、中団から速い上がりを使えそうな馬は押さえるのが正解だろう。

 前走クラス別やレース別では、昇竜S・端午S・青竜S・鳳雛Sといったオープン特別から参戦する組と、交流重賞の兵庫チャンピオンシップから参戦する組が好成績。今年は兵庫チャンピオンシップ組の登録がゼロであるため、中央のオープン特別組が例年以上の強さを見せる可能性が高い。前走が中央500万下だった馬は3番人気以下[0-0-1-44]と、人気馬以外は手出し無用だ。

 また、前走が「4着以内」であるかどうかも非常に重要。今年の登録馬はほとんどがクリアしているが、前走5着以下から巻き返したのは2008年のシルクビッグタイムが最後で、ノータイムで「消し」でもいいくらいだ。ちなみに、前走9番人気以下だった馬もトータル[0-0-1-38]と、ほぼ全滅。以上のデータから、タイセイアベニール、リョーノテソーロ、ルッジェーロあたりは買いづらい。

 最後にレースキャリア別成績だが、こちらは好走例が「キャリア6〜8戦」の馬に集中している点に注目したい。近年は、浅いキャリアで消耗せずに目標を目指すスタイルの厩舎が増えてきたが、このレースに関してはある程度のレース経験があったほうが有利。ただし、キャリア9戦以上と使い込まれている馬は、逆に評価を割り引く対象となる。

【馬場&血統総論】


・現在の馬場
 ダート戦なので馬場バイアスはそれほど気にする必要なし。

・天候予測
 金曜日〜土曜日にかけて降水確率が高め。日曜日が晴れても道悪は残りそう。

・注目血統
 ゼンノロブロイ産駒◎、ゴールドアリュール産駒○

 先週末も雨のなかでのレースとなったが、梅雨時らしく今週も金曜日〜土曜日にかけて降雨がありそう。日曜日には回復する見通しではあるがアテにはならず、脚抜きのいい馬場状態となる前提で予想したほうがいい。ただでさえ馬場の質が「軽い」東京のダートだけに、速い時計での決着が予測される。

 血統面は、ゼンノロブロイ産駒とゴールドアリュール産駒をプラス評価。驚いたのはゼンノロブロイ産駒が見せているコース適性の高さで、連対率や複勝率はゴールドアリュール産駒以上。単勝適正回収値111.7、複勝回収値107と回収率ベースの数値も超優秀で、これはもう文句なしに「買い」だ。

★出走馬・総論×各論

 レース最大の特徴が「とにかく堅い」であるユニコーンS。これは過去10年に限定した話ではなく、レースが創設された当初から大して変わっていない。今年は27頭の登録があるが、現時点でハヤブサマカオーが回避を表明しており、収得賞金から確実に出走できるのは5頭に。残り11頭の枠が、収得賞金900万の21頭による抽選で決まることになる。

 というわけで出走馬がサッパリ読めないが、とくに問題はない。なぜなら、ここは青竜Sを制したグリムが、圧倒的な高評価となったからである。分析対象となった全項目でプラス評価を獲得というパーフェクトな内容で、前走で東京ダ1600mをこなしているのも大きい。怖いのは内枠くらいのもので、それ以外ならば「力一杯」買える内容だ。

 二番手評価にハーベストムーン。好内容で阪神の500万下を勝ち上がり、逃げた前走の鳳雛Sでは、グレートタイム以下の追撃をギリギリ封じ込んだ。鞍上が戸崎ジョッキーに乗り替わる想定であるのが割引だが、それ以外の項目はプラス評価のオンパレードで、文句なしに「買い」といえる内容。こちらも、内枠だけが怖い。

 三番手評価にバイラ。前走と同様に和田ジョッキーが騎乗予定で、「継続騎乗×関西所属騎手」という特注データに合致するのは前述の通り。レースキャリアが11戦と多いのがネックではあるが、端午Sで見せた末脚の鋭さも素晴らしく、ここで勝ち負けになって何の不思議もない1頭といえる。やや人気薄でも、買いが正解だろう。

 以下はルヴァンスレーヴ、グレートタイム、ダンケシェーン、イダペガサス、レピアーウィット、トキノパイレーツという評価の序列。枠番と人気による微調整が必要とはなるが、よほど極端な枠番にでも決まらない限り、評価がここから大きく変わることはないと思われる。グリムから相手を絞って流す馬券で、キッチリとモノにしたいものだ。


■総論×各論・先週の馬券回顧



東京11レース エプソムカップ(G3)
1着 16サトノアーサー
2着 06ハクサンルドルフ
3着 05グリュイエール

3〜6着の馬単とか(#^ω^)ビキビキ

枠番で嫌った16サトノアーサーですが、ポジションを取りにいったのが大正解。ディープインパクト産駒らしからぬ道悪適性の高さで、「軽視してスイマセン」としか言いようのない結果になってしまいました(歯ぎしり)。06ハクサンルドルフについては、道悪になって直線かなりバラける形になったのが、プラスに働いた印象デスネ。

※コース&血統データは2014年以降、レースデータは2008年以降が集計対象です。
※枠番値は、当該枠番における「平均人気-平均着順」を表すもの。プラスの数字が大きければ大きいほど、人気よりも上の着順に来ていることになります。

【予想】小林誠の勝負予想は『ウマい馬券』でチェック!

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競馬業界よろず請負人。1974年三重県生まれ。これまで裏方的な仕事に数多く関わってきたが、さすがに限界を感じて、最近は表舞台への進出を画策中。ライターとして『サラブレ』『UMAJIN』などに寄稿するほか、須田鷹雄監修の『POGの達人』には編集デスクとして参加。2005年に前半3ハロンタイムに特化した予想メソッドを発表し、それを用いた予想をnetkeibaにて公開している。コーヒー党、無類の猫好き。

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