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【宝塚記念】トレセンレポート 出走予定馬の状態をチェック

  • 2018年06月18日(月) 18時30分
コラムG1

▲サトノダイヤモンドは久々の勝利なるか(撮影:井内利彰)


GI3勝目を狙うサトノダイヤモンド、昨年の覇者サトノクラウン、国際GI3勝の実績を持つワーザー、昨年の菊花賞馬キセキなど好メンバーが揃った宝塚記念。出走予定馬のレース1週前をレポートします。


全体的にボリュームが出て好調なヴィブロス


アルバート
「春の天皇賞(GI・8着)の後は放牧に出して、2週間前に帰厩してからも順調に調整しています。今週(6/14)の追い切りは終いをしっかりやっていますが、この馬のいつもの動きでした。2走前の阪神大賞典(GII・4着)の時はいかにも休み明けという感じでしたが、前走からの良い状態を維持していますし。阪神大賞典時よりも一段階良い状態だと思います。ずっと長いところを走ってきた馬で、ベストは3000mを超える距離でしょうけど、2200mも十分守備範囲だと思いますのでこなしてほしいですね。今回はテン乗りの藤岡康太騎手が乗りますが、この馬はさほど癖もないですし、問題ないでしょう」(森一誠調教助手)

ヴィブロス
「1週前追い切りはCWコースで反応も良さそうでした。体は一回り大きくなって、パワーアップしています。距離も基本的には大丈夫でしょう」(友道康夫調教師)

「(1週前追い切りに騎乗)1週前なので、強めの負荷をかけてという指示でした。いい動きと雰囲気で、気持ちよさそうに走っていましたね。以前乗った時とは全然違って、全体的にボリュームが出て弾むような感じです。距離は俺のイメージでは2000mのGIを勝っているから大丈夫だと思います。相手も強いですが、牡馬相手に大きなタイトルを取っているので、力さえ出し切れればと思いますし、何より調子が良さそうですね」(福永祐一騎手)

キセキ
「1週前追い切りはすごくいい感じでした。体も大きくなっていますね。昨年はローテーション的にキツい部分がありましたが、いま気持ちはすごく落ち着いています。距離は2000m-2200mくらいがいいと思います」(ミルコ・デムーロ騎手)

サイモンラムセス
「1週前追い切りは坂路で15-15より気持ち速い程度でいいという指示。最後は少しフワフワしていましたが、状態やテンション、動きも変わりなくきています。前走のー10kgは連闘の分で、問題ないです。1カ月前まで1000万下レースで20回以上勝てずにいたのが連勝するんですから、競馬の面白さですね。逃げの戦法がよかったんでしょう」(梅田智之調教師)

ピリッとしてきたサトノダイヤモンド


サトノクラウン
「石橋脩騎手が乗って1週前(6/14)はしっかりめにやりましたが、まだ良い頃と比べると動きに物足りなさがあるようです。鞍上がアクションを起こしてもそれに応えるところがまだ少し足りないという話でした。今週の追い切りで変わってくれればと思います。前走のドバイシーマクラシック(GI・7着)の敗因についてはハッキリとはわからないのですけど、初めての環境ということもあると思います。香港も初めて行った時には結果が出ませんでしたし、初めての場所では馴染めないところがあったのだと思います。あと気候的なこともあり、調整がうまくいかず良い状態で送り出せなかったのもあるかもしれません。昨年このレースに勝った時には、大阪杯(GI・6着)からのローテ―ションだったのですが、その方が調整はしやすかったですね。今回は海外遠征明けになりますので、その辺で昨年と比べると調整の難しさがあると思います。今週しっかりめにやったことで、良い方向に向いてくれればと思います。この馬はひと癖ある馬ですが、石橋騎手が調教でも乗ってくれていますし、厩舎の他の馬の調教にも乗ってくれています。馬の癖もわかっているでしょうし、コミュニケーションも取れているので、(乗り替わりの石橋騎手でも)問題ないと思います」(森一誠調教助手)

サトノダイヤモンド
「先週より良くなっています。しまいを伸ばす感じの1週前追い切りで、反応もよかったですね。ピリッとしたところがだいぶ出てきています。欲を言えば、一昨年の菊花賞や有馬記念の頃のコンディションに戻したいです。どこまで近づけるかですね」(池江泰寿調教師)

ステファノス
「前走の新潟大賞典(11着)は休み明けの分ですね。もうベテランの馬なので、定めた目標に対してある程度いい状態になっています。7歳という年齢はありますが、調子はいいですよ」(藤原英昭調教師)

スマートレイアー
「(1週前追い切りに騎乗)初めて乗せていただきましたが、いい動きでした。1週前なので、しまいまでしっかり動かしました。元気はあります」(松山弘平騎手)

ゼーヴィント
「ここ2戦(目黒記念・GII・6着、日経賞・GII・6着)、本当に良かったセントライト記念(GII・2着)あたりに頃に比べると物足りなさを感じています。昨年夏に左前脚を骨折したことが影響していてかばっているのか、本来の走りができていないように思います。体がしっかりと使って走れていない感じもありますので、1週前(6/13)はそれを修正する礎となるような追い切りにしました。手探りの中で調整していますので、今週追い切ってみてまだどうなるかですね。福島への輸送も経験していますし、関西圏への輸送は大丈夫だと思います」(木村哲也調教師)

香港遠征帰りのダンビュライトは順調に調整


タツゴウゲキ
「1週前追い切りは13日(水)に坂路でしまいだけ負荷をかけました。前走の鳴尾記念(10着)は久しぶりのレースでしたが、その後も特に問題なくきています。具合は上がってくれないと、と思っています。前走は自分のリズムを崩してしまいました。元々、ここが目標ですから、何とか」(鮫島一歩調教師)

ダンビュライト
(1週前追い切りは13日(水)坂路ミッキーロケットと併せ馬)「(今春遠征した)香港から帰国後も見た感じでは特に変わりなく、その後も順調にきています。去年よりも良くなっていますよ」(音無秀孝調教師)

ノーブルマーズ
「コンスタントに使ってきていますが、疲れは見られません。体質もしっかりしてきたと思います。宝塚記念の距離は得意じゃないかな、と思います。自分のペースで行けば、脚を使える馬ですから楽しみです。来週は騎手が乗って、いつも通りの追い切りを行う予定です」(宮本博調教師)

パフォーマプロミス
「1週前追い切りはCWコースで戸崎圭太騎手騎乗でしっかりとタイムを出しました。1回使って状態も良くなっています。前走の目黒記念(3着)もいいレースでしたが、休み明けとスローな展開の分でしょう。体質がしっかりしてきたことで、計算通りのローテーションを使えるようになってきました。ここを目標に状態は上向いています」(藤原英昭調教師)

ミッキーロケット
(1週前追い切りは13日(水)坂路ダンビュライトと併せ馬)「1週前追い切りはいい併せ馬ができました。だいぶ体がしっかりとしてきましたね。阪神2200mはやってみないと分かりませんが、状態の良さで何とかならないかなと期待しています」(音無秀孝調教師)

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