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【ダービー制覇】(前編)『皐月賞で気付いた過信 “ダービーは攻めなければならない”』

  • 2018年06月19日(火) 18時02分
祐言実行

▲連載終了から3か月、ダービージョッキーとなった福永騎手が再び語ります


福永祐一騎手のダービー制覇を記念いたしまして、『祐言実行』が限定復活します。公開は19日、20日の2日連続。前編の今回は、ダービーに挑むまでの戦いの軌跡です。無傷の3連勝で迎えた弥生賞では、ダノンプレミアムを捕まえられずに2着。その結果を踏まえて挑んだ皐月賞でしたが、いつものように動けず7着。そこで気付いた自身のなかの“過信”。ダービーへの決意を新たにした福永騎手。そして陣営も、軽めの調整から一転、攻めの調教へと方向転換しました。

彼のひと言は、たしかに背中を押してくれた


 98年のキングヘイローから始まった長い長い挑戦──18回の敗戦を経て、今年ようやくダービーを勝つことができた。

 GIを勝った翌週のトレセンでは、大抵みんなから「おめでとう」と声を掛けられるのだが、以前四位さんから「ダービーだけは違うよ」と聞いていた。実際、「おめでとう」の言葉とともに求められたのは握手。ひとりひとりと握手を交わしながら、改めてダービーというレースの重みを噛みしめた時間だった。

 さらに驚いたのが街中でのこと。普通に歩いていたら、信号待ちをしていた車の窓がスーッと開いて、まったく知らない人から「おめでとう!」と声を掛けられた。今までにはなかったことなので、こういった反響の大きさひとつをとってもやはりダービーは違う。自分自身の感情も含め、それは聞きしに勝るものだった。

 ワグネリアンについては、新馬戦を勝ったときからこのコラムで言及してきたが、2戦目、3戦目とレースを重ねるごとに前進気勢が強くなり、距離が延びることについては正直不安もあった。そんななか、テンションがピークに達したのが、休み明けで迎えた弥生賞。折り合いも含め、レース内容は収穫のあるものだったが、結果はダノンプレミアムを捕まえられずに2着。この日の精神状態を思うと、改めて能力の高さを感じた一方で、テンションについては課題が残った一戦だった。

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祐言実行 / 福永祐一
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祐言実行とは
2013年にJRA賞最多勝利騎手に輝き、日本競馬界を牽引する福永祐一。まだまだ戦の途中ではあるが、有言実行を体現してきた彼には語り継ぐべきことがある。ジョッキー目線のレース回顧『ユーイチの眼』や『今月の喜怒哀楽』『ユーザー質問』など、盛りだくさんの内容をお届け。

1976年12月9日、滋賀県生まれ。1996年に北橋修二厩舎からデビュー。初日に2連勝を飾り、JRA賞最多勝利新人騎手に輝く。1999年、プリモディーネの桜花賞でGI初勝利。2005年、シーザリオで日米オークス優勝。2013年、JRA賞最多勝利騎手、最多賞金獲得騎手、初代MVJを獲得。2014年のドバイDFをジャスタウェイで優勝。

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