人気が割れそうな宝塚記念だが、あの人気馬は「おいしくない」?
◆香港馬ワーザーは「ある意味ここへ本気で来ている」
今年はこれといった存在がいない宝塚記念。かなり人気割れもしそうだ。
それでも1番人気はやはりサトノダイヤモンドだろうか。フランス遠征から深みにはまったままだが、相手関係が楽ということではここは復活のチャンスでもある。ただ馬券的には、近況をふまえてなお人気というのはおいしくないように思う。
ヴィブロスは今回貴重な前走好走馬。ドバイターフを2年連続好走という地力はやはり魅力だ。問題は距離で、2200mはエリザベス女王杯を人気で負けたままの距離。当時の敗因が距離だけというわけではないが、一応気になるところではある。
サトノクラウンは昨年の覇者だが、近走内容が良くない。年齢的にピークを過ぎているという可能性も視野に入れなければならない。ただ、少しでも馬場が渋ればこの馬の適性が生きてくる。まずは当日の馬場状態を待ちたい。
キセキはひどい競馬になってしまった日経賞以来の出走。間隔をあけてきたのはよいが、香港遠征で流れが変わってしまったようにも見える。個人的には、馬券は△でお茶を濁しておきたい馬だ。
パフォーマプロミスはGIIを連続好走しての参戦。安定味を評価して買う人も多いことだろう。今回の課題は58キロの斤量と距離。単に斤量増というだけでなく、絶対値としてもはじめて。また、2200mで速い流れになると2400mや2500mとは全く異質な競馬になるので、そこも問題だ。
ワーザーは今回十分チャンスがあると思う。大敗してから来るのは、ある意味ここへ本気で来ているということ。日本馬の想定情報もつかみつつの参戦でもあるはずだ。最近香港馬の好走が無いが、それを理由に嫌われるならこの馬は買ってみたい。
ストロングタイタンは今回貴重な前走勝ち馬。格の高いレースでの好走歴はまだないし距離も未知数。ただ、昔の金鯱賞や最近の鳴尾記念は人気以上に走る馬を出してきた。その意味で個人的には関心を持っている。
ダンビュライトはキレない馬だがハナへも行かないので、番手・3番手からどのように逃げ馬にプレッシャーをかけるかがテーマになる馬。5走ぶりの騎乗となる武豊騎手はそのテーマをよく理解している騎手だと思うので、今回はある程度持続力型の競馬になると読みたいし、この馬も穴馬としての魅力を持っている。