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予想が難解な今週の両メインは、ローテーションも考慮した調教予想で攻略!

  • 2018年07月04日(水) 18時00分


ローテと追い切り本数の兼ね合いが気になるインカンテーション


 先週のウマい馬券の低調な成績はさておき(笑)、注目していた中京マイルの新馬戦は2レースとも納得の結果。特にエイシンゾーンは今週のデビュー馬情報でも取り上げさせていただきました。ウマい馬券ではトロイメントに◎を打ったので、馬券は馬連と3連複でしたが、その配当が馬連5290円。8頭立てでこれだけおいしいとは思いませんでした。

 逆に馬券的にカチコチだったのはアドマイヤマーズ。こちらは各所関係者にも「重賞を勝つはず」なんて話していたので、とりあえず勝ってくれてホッとしました。ハナ差ではありましたが、相手が来ればいくらでも伸びそうな気配でしたし、着差以上に強いとはこのこと。今朝4日はCWをキャンターで駆け抜けており、まだまだ元気いっぱい。次走の中京2歳S(7月21日・中京芝1600m)では高いパフォーマンスを期待しましょう。

アドマイヤマーズ

着差以上に強い競馬で順当に新馬勝ちしたアドマイヤマーズ


【七夕賞/プラチナムバレット】

 前走の惨敗はさておき、物足りないのが白富士S4着、大阪城S3着の結果。強かった京都新聞杯の走りと比べると、どうしても勝ち切れない歯がゆさを感じてしまいますが、追い切り自体は変わらず順調だし、すごく動いています。

 1週前追い切りが坂路で4F51.6秒、1F12.5秒と素晴らしい時計と動きを見せましたが、最終追い切りの場所にどこを選択するか注目していました。するとCWでの併せ馬という内容。CWで併せ馬先着は京都新聞杯1着時以来ですし、調教パターンとしてはかなり好走時に近づいたと思いますし、これなら中身も伴った走りができそうです。

【七夕賞/キンショーユキヒメ】

 福島牝馬Sで初重賞制覇、前走マーメイドSは3番人気の支持を受けましたが、55キロというハンデもあってか7着。阪神芝2000mでも勝ち鞍があっただけに、負けるにしてももう少し差のないところまで詰めてくると思っていたのが個人的な印象です。

 そして、今回は中3週というローテーションもあって、追い切りは先週と今週の2本。これだけ使い続けられていて、再び福島競馬場までの輸送があるわけですから、この本数は普通でしょう。追い切りでの動きを見ていても、疲れなどは全く感じませんし、むしろ動き自体は好調時と何も変わっていません。ただ、実際の中身としてはもう上積みはない状態。それでも牡馬相手に好走できるのかどうか、そこの力差の判断ではないでしょうか。

キンショーユキヒメ

使い詰めで上積みはなさそうなキンショーユキヒメ


【プロキオンS/キングズガード】

 昨年の覇者。勝ち星からはそれ以来遠ざかっていますが、黒船賞、かきつばた記念は続けて2着。前走に関しては58キロを背負って3/4馬身負けただけですから、力が落ちたということはないと思います。

 ただ、今年は昨年とは違って休み明けでの出走。その分といってもよいと思いますが、最終追い切りの時計がかなり速くなりました。ちなみに時計は6F81.7秒。併せ馬では大きく先行して、最後も遅れないように工夫された印象です。このパターンは天保山Sで2着だった時によく似ており、仕上がり状態としては当時と同等という判断で予想評価をするつもりです。

キングズガード

休み明けでも問題なさそうなキングズガード(写真手前)


【プロキオンS/インカンテーション】

 前走かしわ記念3着後は一旦放牧を挟んで、ここへ向けての調整。帰厩時期は早く、準備段階からきっちり結果を出そうという陣営の意気込みが表れているような調教過程。それが1本1本の負荷の強さだと思います。

 その分、本数が少ないというのが今回の特徴。1週1本なので、中8週で4本という数は私が設定しているローテーションと本数の相関関係からは少ないと判断せざるをえません。ただ、動けているからこそ少ない本数で済んでいる、仕上げている側の意見だと思います。最終追い切りも非常に軽い内容。時計が遅くて単走、これも先週までの準備ができているということなのでしょう。あとはこれを予想する上でどう捉えるかだけです。

インカンテーション

非常に軽い最終追い切りが気になるインカンテーション


【プロキオンS/サクセスエナジー】

 もともと攻め駆けするタイプだったと思いますが、近走成績の安定には調教での動きが直結している、そう思いたくなる充実ぶり。1週前追い切りはCWでしたが、これは動かなくて当然。併せ馬で遅れましたが、むしろトラック馬場でしっかりと負荷をかけることができたと判断すべきです。

 最終追い切りはいつも通りの坂路。特に後半2Fの脚力はさすが。ウマい馬券の予想コラムにも記すと思いますが、プロキオンSで重要なのがこの2F時計。それを考えれば、当然のように高い評価になると思います。あとは58キロという斤量、これはさすがに気になります。

サクセスエナジー

後半2Fの脚力はさすがといったサクセスエナジー


◆次走要注意

・7/1 ラジオNIKKEI賞【マイハートビート】(11人4着)

 休み明けで調教量も少ない状態でしたが、後ろからためるレースをすれば、これだけ走ることができるんだというのを見せつけたレース。やはりコーナー4つの芝1800mという条件も向いています。

 自己条件なら楽に勝ち上がると思いますし、サトノラーゼンやサトノクロニクルの弟という血統背景なら菊花賞でも面白い存在になりそうです。

[メモ登録用コメント] [芝1800m]最終追い切り馬なり単走なら勝ち負け

◆今週の追い切り特報

・2歳新馬【アヴァンティスト】

 先週は先行、今週は追走したCWでの併せ馬。どちらも先着したように、センスの良さを感じる走り。特に最終追いは追走して外を回って、直線余裕の手応えで相手を交わしています。乗り込み量も豊富ですから、ここは初戦から狙ってみたいところ。

【予想】井内利彰の勝負予想は『ウマい馬券』でチェック!

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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