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リッカルドの帝王賞振り返りとエピカリスの近況

  • 2018年07月09日(月) 18時00分


リッカルド、帝王賞は4着


 ダート界上半期の大一番・帝王賞。ダート界の猛者たちが集結して行われたこの一戦。地方競馬の大将格として挑んだのは、リスタート組のリッカルド(美浦・黒岩陽一厩舎⇒船橋・佐藤裕太厩舎)でした。

帝王賞のパドックでは気合を満々に周回していたリッカルド。左隣が担当の楠厩務員


 矢野貴之騎手を背に、ハイペースの中でも果敢に先行していき、真っ向勝負。優勝したゴールドドリームからは1秒差の4着に入り、2000m2分5秒2(良)で駆けて持ちタイムを更新しました。

「ものすごく気持ちのいいレースをしてくれました。位置取りもイメージ通りで、こっちに来てから一番いい状態だっただけに、馬がやる気を出して行きたがった分、我慢をさせながら進ませました。積極的な競馬をしたので最後は止まりましたが、それでもヒガシウィルウィンをしのげたのはよかったと思います。

 リッカルドには夢を見せてもらいました。納得のいく競馬はできましたが、反省点もあるので時計はさらにつまるようには思います。一線級と戦うにはこの馬にとって2000mは長いですが、もっと短い距離なら逆転もあるという手応えはつかめました」(矢野騎手)

道中は5番手から積極的に進めていき真っ向勝負を挑みました


 矢野騎手はサバサバと振り返っていましたが、競馬は相手もいるだけに、思い通りの競馬をするのはなかなか難しいこと。しかし、この大一番に悔いのないレースができ、そんなやり尽くしたことが伝わってきたのは、矢野騎手しかり、佐藤調教師も一緒でした。

「結果は4着だったので負けたことに関しては悔しいですが、納得のいくレースはしてくれたと思います。入厩してから一番の状態で送り出して、レースも臆することなく最後まであきらめずに食い下がってくれました。一線級とやるには2000mは長いので、今後はもっと短いところで挑戦していきたいです」(佐藤調教師)

 地方競馬の大将格として、これからどんなレースに挑戦していくことになるのでしょうか。ゴールドドリームにつけられた1秒差。競馬の世界での1秒はとてもとても大きいものですが、その1秒が今後どうなっていくのか見守っていきたいです。

 今年の帝王賞は、リッカルドと昨年のNARグランプリ年度代表馬ヒガシウィルウィンが挑戦してくれて、地方競馬ファンにとっても非常に楽しい時間でした!!!

エピカリスの再出発が近づいています


 北海道2歳優駿優勝やUAEダービー2着などの輝かしい実績があるエピカリス(美浦・萩原清厩舎⇒大井・藤田輝信厩舎)。福島県のノーザンファーム天栄で調整中でしたが、現在は藤田厩舎の外厩馬として茨城県のミッドウェイファームへ移動し、引き続き調教を進めているそうです。

 気になるのは南関東の一員になっての初戦ですが、7月31日に大井競馬場で実施する3歳以上のオープンレース・トゥインクルバースデー賞(2000m)への出走を目標にしているそう。

 大井競馬場のトゥインクルレースは1986年7月31日に始まったので、この日を『トゥインクルレースの日』として楽しいイベントなどが行われてきました。そんな日にエピカリスが出走したら、とても華やかになりますね!このまま無事に進んで欲しいと思います。

 次回は7月23日(月)にお会いしましょう! 

南関東競馬リポーター。宮城県仙台市出身。元NHK山形放送局キャスター。タイキフォーチュンがきっかけで競馬の世界を知り魅了され、競馬を伝える仕事に就きたく上京。MXテレビ大井競馬中継を経て、現在は南関東競馬内で取材活動を行っている。南関東競馬公式ウェブサイト内・南関魂、大井競馬ホームページ、サンケイスポーツ、楽天、ウェブハロン、ターファイトクラブ会報誌、馬事通信など。

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