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ロベルトの血が強くサンデーの影響が薄いレース

  • 2018年07月13日(金) 19時00分


◆2015年函館記念はロベルトの血を持つ馬が好走

 今のJRAレースは「サンデーサイレンス系の影響が強い血統」が出走馬の多数を占めますが「サンデー系の影響が薄い血統」が走りやすい馬場、レースも存在はします。

 そのような馬場、レースでは「父も母父もサンデー系ではない」血統がまとめて上位を占めたり、大穴馬券を演出します。

 たとえば、先週日曜の中京ダートはメインレースをマテラスカイがレコードタイムで優勝。

 同馬はサンデーサイレンスを持たない馬。父も母父も米国型。先週日曜の中京ダートは連対馬10頭のうち8頭が父か母父米国型でした。

 ただし、先週のコラムでも書いたように、中京ダートで父米国型が強いのは日常的な傾向。

「サンデー系の影響が薄い血統」が走りやすいレースでより衝撃的だったのは七夕賞。

 勝ち馬のメドウラークは父も母父もサンデー系ではない「サンデー系の影響が薄い血統」なお、父か母父にクロフネを持つ馬は、七夕賞過去4年中3年で2桁人気で3着以内に激走。

 さらに3着のパワーポケットもサンデーサイレンスを持たない血統。七夕賞で唯一の「父米国型」血統。

 サンデー系の持ち味である「伸びるスピード」よりも「米国的パワー」が優勢の馬場、レースでした。

 七夕賞と同じ、ローカル芝2000m重賞のハンデ戦函館記念も2015年は「サンデー系の影響が薄い血統」でロベルトの血を持つ馬が走りやすかったレース。

 10人気2着のハギノハイブリッド、7人気3着のヤマカツエースはいずれも父も母父も「非サンデー系」でロベルトの血も持つ馬。

 今年も2015年のような血統が走りやすい場合に有利な血統はブレスジャーニー。父も母父も非サンデー系でロベルト系が母父。

 カレンラストショーは父がロベルト系のタニノギムレット。先週の七夕賞勝ち馬メドウラークと同じ父。同じようにサンデー系の影響が薄くロベルト系のパワーとスタミナが要求されれば有利。

 マイネルハニーも母父ロベルト系。父は非根幹G1と小回りが得意だったマツリダゴッホ。1着だった3、4走前の2着馬はいずれも父が非サンデー系。非主流の流れでロベルトのパワーが要求されるレースを得意とする馬。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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