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トーセンバジルなど日本馬5頭が豪州へ、さらなる日本旋風の巻き起こりも

  • 2018年07月26日(木) 18時00分
ビクトリア競馬便り

▲ダレン・ウィーア厩舎へ移籍するトーセンバジル(撮影:高橋正和)


(7月26日号 文=ポール・シムズ)

日本馬2頭をG1へ導いた名調教師の下でメルボルンカップを目標に


 豪州の共同馬主グループに購入された現役日本馬5頭が、今週末にオーストラリアに到着するとの発表があった。今年のオーストラリア最大の競馬の祭典「スプリング・レーシング・カーニヴァル」では、日本から豪州への移籍組による旋風が巻き起こるかもしれない。

 豪州の馬主オジー・カヒア氏は、2014年のメルボルンCを制したプロテクショニストやアンビシャスを購入し、現在も他の馬主と共同で所有している1人である。間もなく日本からオーストラリアに到着する5頭すべてを購入し、2016年と2017年のメルボルンC覇者アルマンダンとリキンドリングの共同馬主として知られるオニール兄弟とフィル・メルテン氏とともに共同で所有するということである

 5頭はすべて、ヴィクトリア州リーディングトレーナーのダレン・ウィーア厩舎とアンソニー・フリードマン厩舎に移籍することが既に発表されている。5頭のうちの1頭、トーセンバジル(6歳、牡)は、トーセンスターダムとブレイブスマッシュをG1制覇へと導いたウィーア調教師の管理下で、今後はコーフィールドカップ(10月20日、2400m)とメルボルンカップ(11月6日、3200m)を目指すということだ。

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▲豪州で悲願のG1制覇を果たしたトーセンスターダム


 これまでの通算戦績は20戦5勝、昨年のG2京都大賞典で2着、そしてG2阪神大賞典とG1香港ヴァーズで3着に入るなど堅実な走りを見せてきたトーセンバジルについて、カヒア氏は、

「トーセンバジルがオーストラリアの競馬で走る姿を今からとても楽しみにしています。ワールドクラスの素晴らしい馬であることは十分存じていますし、オーストラリアのトップレベルのレースに優勝できる馬だと思っています」と話した。

 続けて、「私はここ数年、よりインターナショナルな人脈を築き、強化することにフォーカスしてきましたので、一流の日本の馬たちを購入することができたことをとても嬉しく思います。今後は、彼らがオーストラリアだけでなく、日本の皆様にも喜んでいただける活躍ができることを期待しています」と語った。

 トーセンバジルとともにウィーア厩舎へ移籍するのは、昨年の函館2歳ステークスを制したカシアス(3歳、牡)、4勝を挙げてオープン入りしたディープインパクト産駒のアドマイヤロブソン(4歳、牡)。そして、昨年の目黒記念3着ハッピーモーメント(8歳、牡)と5戦1勝のディープインパクト産駒ダノンロマン(4歳、牡)の2頭はフリードマン調教師が管理する。

 カヒア氏は、アンビシャス、エイシンルーク、さらにクリス・ウォーラー厩舎のアドマイヤウイナーも購入していて、ここ半年で計8頭を購入し、豪州へ移籍させている。また、日本以外でも、14日に仏G2モーリスドニュイユ賞(ロンシャン競馬場、芝2800m)を制し、昨年に続いてG1メルボルンカップを目指すマルメロ(5歳、牡)や、昨年のG2ハバートパワーステークス(芝2400m)2着のウォールオヴファイヤー(5歳、牡)、これまで15戦2勝を挙げているマスクオヴタイム(4歳、牡)などを共同で所有している。

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1864年に創設された、オーストラリアのビクトリア州における競馬主催団体。メルボルンCなどの大競走が行われるフレミントン競馬場をはじめとした、ビクトリア州各地の競馬場で開催される競馬の運営・統括をしている。近年では日本調教馬の移籍も多数実現しており、日豪の関係に重要な役割を担っている。

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